留学するならどこの国? おすすめ「3タイプ」まとめたよ。

留学ってなんだろう?

日本人に関わらず「語学学習」の目的が多い海外への留学。

日本や韓国、台湾の人々にとっては英語。欧米人は逆にアジアを目指し、自国以外の言語や文化、価値観や人生観に触れ見聞を深めるのが留学の魅力です。

この留学という形態、決してここ数十年でその認識が広まったわけではなく、その背景には広いバックボーンを持っています。いまからさかのぼること500年以上も前の中世1500年代から実はこの「留学」なる概念は存在していました。

今回はこの留学そのものにフォーカスを当て「3つ」の留学タイプとその特長を見ていきます。

ではまず、その起源から見ていきましょう。

ルーツを少し知っておくことで、何から考えていいのかわからない「留学」について整理する参考になればと思います。

留学の起源は?

留学の起源は諸説あるものの、有力説のひとつとして、二人の探検家の旅が挙げられます。

1519年から1521年の3年間に渡り行われた、ポルトガルの探検家マゼラン「フェルディナンド・マゼラン(Ferdinand Magellan)」とスペインの探検家「フアン・セバスティアン・エルカーノ(Juan Sebastián Elcano)」の世界一周の旅。この旅は古来よりあった地球平面説から、地球が丸いという「地球球体説」の証明ともなり人類史上の地理学においても大きな貢献を果たしています。

「海の向こうには異なる文化の国があり、そこでは言葉も食生活も死生観も異なる人々がいて、なおかつ同じ人間である」という不思議。異国の言語や文化への興味は半世紀たった今でさえ、人々の心をワクワクさせているのです。

西欧各国ではルネサンス以降、この「海外で見聞を広める」という行為の意義が強まり、フランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau)の思想と共に認知度を高めていきました。やがてそれは留学と名前を変え、勉学・教育の意味を強くもって現代のスタイルに至ります。

マゼランとエルカーノによる世界一周の大航海が、今日の留学の原点のひとつと言われています。

留学の多様化

パソコンやスマートフォンの登場でデジタル時代へと人類が突入した際、いわゆる世界中で「グローバリゼーション、グローバル化」が巻き起こり始めます。これは例えばスマホひとつで各国の情勢をつかめたり、動画でその様子を視聴できたり、賃金や生活の格差を確かめることができるようになったということを示します。

グローバリゼーションがときに「国境や人種を超えて経済的・社会的な関連が世界規模で拡大していくこと」とされるのはそのためです。

またこのグローバル化は、日本国内でさえも水面下で巻き起こっているとも言えます。みんな口にこそ出しませんが、自分の持っているスマホのなかで、他人や他社の動向や価値観、給料や生き方をSNSやネット検索でつかみ、自身の人生に照らし合わす、という作業が日々行われています。

地球規模のグローバル化、そして個人内のグローバリゼーションは「価値観の多様化」を顕在化させていきました。

話を「留学」に戻すと、この留学においても、これまで主力であった欧米への語学語学というひとつの選択肢から、自分の生き方に照らし合わせての留学スタイルが生まれていくことになります。

それでは、次項にて、定番からニュータイプまで、①②③と順を追って近年の留学タイプを「3つ」にわけて見ていきます。

①先進国への留学 〜アメリカやイギリス〜

まず最初は従来からある「先進国への留学」です。

たんなる旅行では味わえない、その国に暮らし溶け込み、言語と文化を吸収するスタイルは主に「後進国から先進国へ」と出向くのが一般的でした。

かつての日本を見ても1840年代に漂流の末アメリカのマサチューセッツ州フェアヘイヴンにあるバートレット・アカデミーにて学んだジョン万次郎や、1919年(大正8年)イギリスのケンブリッジ大学に留学していた白洲次郎といった著名人たちも、その留学経緯や生い立ちや目的は異なれど「後進国から先進国へ」の留学を果たし帰国しています。

このように遥か昔から日本から欧米への留学は一般的ながら、wikipediaの留学のページには、

 

かつての日本など近代化を目指す国にとっては、国を代表して先進の文明を学んでくるといった気負いが加わり、現在の留学のニュアンスにもその名残りが感じられる。(原文より引用)

 

といったある種、痛切な解説も見られます。

▶カリフォルニアやニューヨーク、イギリスへの留学の魅力

現在においては、あまり日本と欧米の発展の差は隔たりはかつてほどないとは言え、近年まるでカリフォルニア州がひとつの国家レベルで成長を遂げているシリコンバレーへのIT留学や各都市大学への交換留学などは「先進的なテクノロジーを学んでくる」といったニュアンスも含まれています。それはwikipediaにある「気負い」というよりも「その国の、自国より秀でている部分を吸収する」といった効率的な意味合いにおいて成立していると思われます。東海岸のニューヨークでは演劇やアートの本場といった芸術側面の高い場所として利用されることもあり、またイギリスではその重厚な歴史的背景から国としての人気もあります。

【注意点・デメリット】「先進国には留学費・言語の障壁も」

アメリカへの留学は大学へ入学する場合にはTOEFLスコアの獲得という障壁必要書面の慎重なスタンバイが必要です。また高額の学費と航空券の高さもさることながら、日々のしかかってくる物価と生活費の重さも計算に入れて臨むのは先進国ならではと言えるでしょう。また留学後にある就職率以前に外国人が定住できる可能性の低さ、就職をのぞむ場合でもそもそも雇用経費がかかりすぎる外国人を採用できる会社の懐事情や裁量が大きく、一般人にとっては最後の定住手段はグリーンカード抽選という一手とも言われます。したがって留学から定住への道はなかなか困難とも言えるなど、さまざまなハードルがあります。

②発展途上国への留学 〜インドやアジア諸国〜

そして二番目がいわゆる「発展途上国」への留学です。

先進国への留学だけが一般化されようとしていたなかでの、新しい流れです。これは先ほどお話した「グローバリゼーション、グローバル化」の潮流のなかで生まれた留学形態。

成長が伸び切っているうえにコストが高いことも懸念される先進国でなく、まだ成長途中の国あるいは成長前にある国に身を置いて現地での社会貢献やインターンをするタイプの留学です。

これから伸びるマーケットとして東南アジアを始めとしたASEAN諸国やインドへの留学、あるいは貧困が国家問題化している国に出向きボランティアに勤しむかたちの「社会貢献型留学」とも言えます。

▶Z世代以降に増えてきた発展途上国への留学

この留学を選ぶ人たちは主に1990年代半ばから2000年代の初めに生まれた若年層の「Z世代」以降に多いと言われます。ITの指数関数的な進化により、地球規模に進むグローバル化のなかで「あの国はこうなっている」「この国はこんな状況だ」というニュースを幼い頃からスマートフォンやタブレットを用いてリアルタイムでつかんできた世代。きらびやかな世界や統制された国などへの外面的な憧れよりも、内面的な自己実現にフォーカスしている世代。ただ大手の留学代理店やエージェントが薦めるコースの受け身留学でなく、予算は極力抑えながら、むしろ語学以外に目的を持った留学が選ばれています。

【注意点・デメリット】「不便な点も多く生活が困難なことも」

先進国での留学もその地場に慣れるまでは大変ですが、後進国は不便な点も多く、先進国の倍は大変かもしれません。しかしその国にはそれを大変と思わず、あたり前ととらえて生きている人々が暮らしているなど、そこには留学の醍醐味である価値観や常識を見つめ直せるの学びがあります。そのため後進国への留学は主に人格形成や社会貢献の素養が高いと思われます。

③ハイブリッドのIT留学 〜フィリピン・セブ島〜

最後にご紹介するのは、これまでご紹介してきた2タイプの「ハイブリッド型」と言える留学です。

先進国で学ぶことが一般的だった学問と、後進国で学ぶに最適な体験を融合させたタイプ。

当サイトのアクトハウスは2014年に設立していますが、フィリピンのセブ島で「プログラミング、デザイン」といった次世代に必要なスキルと、「ビジネスとマーケティング」といった現代的なスキル、さらに「英語学習」を加えたハイブリッド(複数の方法を組み合わせること)タイプのIT留学です。

セブ島のIT留学「アクトハウス」を詳しく見る

この内容を、環境の良いコンドミニアムで実現できるコストパフォーマンスはまさに発展途上国だからこそできることと言えます。先進国では同様のサービスはコストがかかりすぎて不可能です。

▶フィリピンはASEAN3位・各国のハブになる

フィリピンはASEANと言われる東南アジア諸国連合のなかで、成長率1位であるシンガポール、2位のマレーシアからついで第3番目にある国で、諸外国の周遊にもハブとして活用できます。物価もまだ跳ね上がる前であり、激安ではないものの、先進国に比べ日々のランニングコストは抑えることも可能。なおASEANは2018年現在「インドネシア/シンガポール/タイ/フィリピン/マレーシア/ブルネイ/ベトナム/ミャンマー/カンボジア/ラオス」の10カ国からなります。

フィリピンは国民平均年齢は23歳とすこぶる若く、この若さが今後この国の経済成長を急激に押し上げる「人口ボーナス」がある国。すでに首都マニラから急速に開発は進んでおり、アクトハウスのあるセブ島はまだ穏やかながらそれでもちらほら景気の良さは街中の建設ラッシュに見受けられます。人口も2028年には1億2300万人に達し日本を抜き去るフィリピン、景気と発展がブレイク前夜にある国だからできる「先進国+発展途上国の融合留学」であるセブ島のアクトハウスは、ニュータイプのIT留学と言えるでしょう。

プログラミングなどのITを学び、マーケティングやSNSを学び、さらに英語も学習する。そこまで見れば先進国で学ぶような内容ですが、場所は発展途上国ゆえに古びた町並みや海上で暮らすバジャウ族なる民族、途上国ならではのマイペースな風土などさまざまなカオスが入り乱れています。アクトハウスでは「平日はプログラミングや英語を学び、週末は発展途上国のための社会活動や現地体験」をするハイブリッドな参加者も多く見られます。

7,107個もの島からなる多島国家のフィリピンでは、米国最大の旅行マガジン『Travel+Leisure』が2017年「リゾートアイランド・トップ10」で1位に発表した「パラワン島」を擁するなど、「日本ではマイナー/世界ではメジャー」な秘境も多々あります。

【注意点・デメリット】「セブは島であってもハワイとはちがう」

よく勘違いがあるのは、宣伝に使われるセブ島のイメージです。真っ白な砂浜にどこまでも続く海という、まるでハワイの美しいビーチを連想させるものが多いですが、セブの中心であるセブシティにはそのような場所はありません。あったとしてもそれは高級ホテルの有料プライベートビーチです。別記事『セブ島ってどんな島? 知っておきたい現状、セブ島留学や旅行のコツ』などで当サイトでは何度も注意喚起していますが、南国エリアに出向くには、セブシティからさらに船やバスで片道3〜4時間の移動を強いられます。このあたりの不便さは日本からくると最初キツいですが、フィリピンの方にとっては当たり前であり、このような価値観や時間間隔のギャップは、発展途上国ならではの留学の魅力とも言いかえることができます。

留学は「なりたい自分」か「スキル獲得」で選ぼう

何も考えずにただなんとなく留学しても、英語すらものにすることはできません

語学といっても「英語・ドイツ語・中国語・スペイン語」など、さまざまな語学留学が存在します。将来の「なりたい自分」を見据え、人生のキャリアを考えて選ぶのは手堅いところでしょう。例えば、フラメンコに魅了され将来スペインに移住するのが「なりたい自分」であるならば、世界的にメジャーな英語でなく、スペインで生きていくためにスペイン語を学ぶという選択がモチベーションのキープにも繋がります。

あるいはバングラデシュやアフリカ、ケニアなどの発展途上国への留学では、語学よりも社会貢献、持続可能な世界をつくることへの挑戦、自己形成などが大きな目的になってくると思われます。現地では共通語として英語を使うことも考えられるゆえ、日常生活程度の英語にも触れられるのであれば語学研修の側面も持たせられるかもしれません。

あるいは、将来像が決まってない場合は「次の時代に必要なスキル」という視点も有効です。

セブ島のアクトハウスのような、ハイブリッドのIT留学は将来「起業家・海外移住・フリーランス・転職・就職」など、人生を変えるといった大胆な決断を叶えるタイプの方にむいており、そのような方が多く参加されます。ご参加者の方々は、留学をスキルアップ・キャリアチェンジの場と位置づけ「次の時代に必要なスキル」として選択しています。

IT留学はまずアクトハウスへご相談を

ASEAN諸国の中核であるフィリピン、そのセブ島にあるアクトハウスでは、

✔ プログラミング
✔ 英語
✔ デザイン
✔ ビジネス

以上の「4教科」を提供するハイブリッド型のIT留学です。

ご質問はLINEやフォームからどうぞ

アクトハウスではご相談を毎日承っているので、起業やフリーランス、キャリアチェンジをもくろんでいる人は、

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また「個別相談」も実施しているのでお気軽にどうぞ。

著者:アクトハウス編集部
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