これからの世界で必要なスキルセット「ユニファイド・スキル」とは?
すべてのITビジネスパーソンが意識すべきスキルセット
当コラムでも何度か言及している、ビジネスにおけるデジタル・ライフサイクル。
広大な領域のすべてを完璧に理解することは難しいとしても、プログラミング言語の知識を身につけただけでは、狭い範囲の仕事しかできない「人材」になってしまいます。
そこで、これからIT業界に飛び込んで活躍したいと思っている方に意識して欲しいスキルセットについて、お話していきます。
ユニファイド・スキル
本記事の題名にもなっている「ユニファイド・スキル」というワードは、筆者の造語です。
1980年代、心理学の世界で「ユニファイド・スキル・アプローチ」という言葉が使われていたようですが、世界的に普及する言葉にはならなかったようです。
ITの世界で「ユニファイド」というワードが出てくるのは、音声・映像・テキストを統合したICT(Information and Communications Technology)における通信環境のことを指す、UC(ユニファイド・コミュニケーション)だけでしょうか。
さて、「ユニファイド・スキル」は、他に適当なワードがなかったので、横断的に統合された要素スキル群の総体を指す言葉として筆者が考え出したのですが、イメージとしては次のようなものです。
点と点でしかない要素技術を結んで線に、その線同士が結ばれて図形となって大きな形になっていくように、知見や経験をつなぎ合わせて、大きな力へと深化させていく―。
そんな総合的な力(スキルセット)を意味するワードが、「ユニファイド・スキル」です。
例えばプログラミングの分野を見てみても
例えばITの分野だけでも、基盤となるインフラ部分(ハードウェア・OS・ミドルウェア・サーバーソフトウェア)から、フレームワーク/ライブラリのような共通的な部品群、そしてプログラミング言語といった、それぞれの要素スキル群を横断的に統合して理解する必要があります。
また、プログラミング言語だけに焦点を当てて見ても、一つの言語だけを身に着けたからプログラミングができるわけではありません。
いま実際に動いているウェブサイトは、たいてい複数言語を使って開発されているわけですから、ITエンジニア・プログラマーとして仕事をしたいのであれば、最初から複数言語の知識を持つ必要があります。
このように、ITに関するユニファイド・スキルを持つことで、最適なプログラミングができる人物になり得るのです。
フロントエンドとバックエンドの場合だと
そもそも私たち人間は、ITという技術要素が生まれる前からビジネスという活動を行なってきました。ITはあくまでも方法論の一つです。
業務を効率的に進めるために必要な要素の一つとして、ITがあるのです。
ですから、ITが必要とされる背景や経緯、すなわちビジネスの領域にもしっかりと目を向けて行かねばなりません。
以下に、フロントエンドとバックエンドを例に書いていきます。(フロントエンドとバックエンドのちがいについてはこちら)
▶フロントエンドの領域の場合
フロントエンドの領域の場合、ビジネスにおけるIT投資の根源は宣伝広告費。「企業や組織が持つプロダクトやサービスを世の中に知らしめたい」「イベントに集客したい」などのニーズです。
一般大衆に何かを知ってもらうために宣伝・広告という仕事があり、それをデジタル・トランスフォーメーション(略称DX:Digital Transformation)した領域のモノづくりとされるのが、フロントエンドの領域となります。
具体的なものの一つが、ホームページ(ウェブサイト)です。
▶バックエンドの領域の場合
バックエンドの領域であれば、ビジネスにおけるIT投資のキーワードは業務効率化。
人手を掛けてやっていたことをコンピューター・システムが代わりにこなすことで、人件費を削れる(正確には、システム担当だった要員を、本業のほうに振り向けることができる)からです。
例えば、給与計算や経費精算、営業日報の管理など、これらをデジタル・トランスフォーメーションした領域のモノづくりとされるのが、バックエンドの領域であり、システム開発という業務になります。
デジタル・トランスフォーメーションが進んだ現在で
これまではフロントエンドとバックエンドも、かなり明確な区分けがなされてきましたが、デジタル・トランスフォーメーションが進んだ現在では、その線引きもかなり曖昧になってきました。
お客様の目には触れない業務システムだからといってもユーザービリティ(利便性)に気を配らなければいけませんし、フロントエンドの領域も複雑化が進み、それぞれが単体では成り立たなくなってきたのです。
このように、ビジネスの流れとITの技術革新は密接に結びついており、領域がどんどん融合していっています。ですから、何か特定の領域の知識だけを身につけるのではなく、ユニファイド・スキルとして、総合的・有機的に知識を結合して理解を深めていく必要があるのです。
言葉もグローバル・スタンダードに
また、ITとは少し離れますが、インターネットの登場と普及により世界にすぐに繋がれる時代となった今日では、人間が話す言葉もグローバル・スタンダードに対応しなければならないシーンが急激に増えました。
すなわち、国際言語とされる英語です。AIによる翻訳が発展したとしても、話し言葉としての英会話は残り続けると推測されています。
これらのIT×英語×ビジネスといったそれぞれ個別のスキル要素を横断的に統合して理解し、使いこなすことができる、ユニファイド・スキルを身につけた人物が、これからの世界で必要とされる人間像と言えるでしょう。
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著者:新村 繁行
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