「AI」がもたらす未来予想 〜28年後の新世界〜

現在、ほぼ毎日と言ってもいいくらい、AI開発やIoT製品のニュースが流れてきます。

みなさんも一度はこういったトピックの報道を、Webやニュースでご覧になったことがあるのではないでしょうか。

いまこの瞬間も、世界中のIoTで人間のデータが吸収され、それはAI開発の礎となっています。

それらAIは、姿がまんま人間のモノもあれば、ロボット掃除機ルンバやamazonのEcho、いまお持ちのスマートフォンのように「ザ・機械」な見かけをしていることも多々。

モノがあふれ、同時に削られていく現代。

とりもなおさず言えることは「すごい勢いで未来が生活に入り込んできている」ということです。

GoogleやFacebook、amazonらを筆頭に開発が進むこれらテクノロジーの数々は、かつてないほどの劇的な変化を見せ突き進んでいます。一瞬引き下がったGoogleグラスのようなものも、果敢にリリースと撤退を繰り返し、未来へ挑み続けています。

「なんでそんなに急いでるの?」

「金かかってそうだなー」

「なんかすごそう。知らんけど」

先進国にいると、そんな風に感じることかもしれません。自分には関係ないとさえ思っている場合もあるのではないでしょうか。

「そこそこに便利になっていけばいいし、不満はあるけど悲観はないし、まあ良い感じなるに越したことはないので、頑張ってくださいね」と。

しかしそろそろ、こぞって世界的な巨大企業がAI開発を始めとした「お金が湯水のごとくかかるチャレンジ」をしている理由を考えてみてもいいかもしれません。せっかくこの時代に生きているのですから。

進化に興味を持ち、それがいったい何を意味しているのかを。

AI開発がニュースになるときは、どうしてもその先進的な技術開発のみにフォーカスが当てられるため、二足歩行のロボットや音声認識だけがフィーチャーされたりもします。しかしその進化の先には、本当は何があるのでしょうか?

その先に、私たちの生活がどうつながっていくのかを想像できるチャンスは、議論できる機会は、次のIT革命前夜の今、この時代です

AIをひとつとして、超先進的な開発に勤しむ企業たちが目指すところ。

それは、世の中をもっと便利にというレベルでなくー。

「労働とお金」をなくすこと。

GoogleやFacebookが労働とお金をなくすためにAI開発…?

少し一足飛びかもしれませんが、このコラムではこれを仮説にしたいと思います。

人間の仕事をロボットが「奪っていく」のでなく「代わりにやってくれる」ようになる。

それが少しづつ広範囲にさまざまな仕事に浸透していけば、究極的には「労働」がこの世からなくなる。

労働しなくても生きていける、新しい社会が誕生する。

労働がなくなるということは、給料のために働く人生がなくなる。

お金のために身を粉にして動く必要もない、すると、お金の価値がなくなってくるー。

すると分散型仮想通貨のビットコインのようなものが、そういったブロックチェーン型の、中央集権型でない「貨幣的な何か」が各分野で生まれ重宝されていく可能性は十分にあります。その土壌が日々いま、脈々と耕されています。

「当たり前」を変えていく人たちは、あとで「線」で褒められることはあってもリアルタイムの「点」では不可解に思われたり、バカにされることもあります。

ここはひとつ「線」で、AIに集積しているテクノロジーを見ると、未来が多様に想像できてくるかもしれません。

ちょとだけ話を変えて。

いま世界をすこし見渡してみると。

あえて悲観的に言うならば、もう人間はボロボロです。

精神的にも肉体的に危うい。世の中は便利になっていってるはずでも、幸せや、生きる意味を見出しにくい世の中という側面はむしろ膨れ上がっているようにも思えます。便利と幸せは比例しないのでしょうか。紛争も自殺も過労死もなくなりません。

疲れ果てた人間、そして自然、風化した社会の仕組み、封建的なルール。

それらを変える鍵ががもしAIにあるならば、それは革命です。労働やお金から解放された人生。

テクノロジーの進化が全てを幸せにはできないでしょうが、負のスパイラルの歯止めになってくれる可能性は多分に秘めており、そこからの新しい世界が始まるチャンスはありえます。

「テクノロジー」を広義にとらえるならば、それはITに限りません。

スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(1968年)のオープニングで形容された、猿が武器を手にし知恵を得る瞬間。紀元前7世紀にリュディアで作られた、最古の硬貨と言われるエレクトロン貨。それらは社会を円滑に機能させる技術=テクノロジーであり、イノベーションです。

AIで巻き起こる革命が「労働とお金」をなくすならば、それはこの10年革新の中心にいたスマートフォンの登場さえも、パラダイム・シフトの前兆に過ぎません。

AIが社会に浸透することでヒトの仕事が「減る」のでなく「なくなる」状況が作り出されること。

世界の巨大企業たちが目指す「まったく新しい世界」がそれだとしたら。それは人々の人生観を新しいステージをに押し上げることかもしれないのです。

テクノロジーが成長をしきった世界。

そこにはもしかしたら、「労働とお金」のない世界が広がっているかもしれません。そんな古びた活動や概念はなくなり、人間の手元には少なくとも今よりずっと「好きなことをして良い時間」が確保される可能性もあります。

そんな世の中見てみたいし、同時に…だいぶ怖い気もします。自由すぎるゆえに無法地帯となり、今よりもっと殺し合うのでしょうか。

労働とお金の価値がなくなったら。大半のヒトが自由を謳歌し、人生を楽しむのでしょうか。

歌いたい人は朝から晩まで歌い、旅行好きな人はいつまでも世界を旅し、読書好きな人は毎日それを続けるのでしょうか。

それとも、大半の人が怠惰となり、朝まで酒を飲み、昼過ぎまで眠り、挙句あれだけイヤだった労働を懐かしむかのような、むしろ虚無感に包まれるような状況になるのでしょうか。

もし世の中がAIを始めとしたテクノロジーにより変わっていき「労働とお金」の価値が低くなったら。

お金や地位に縛られていた人たちにとっては、耐え難い状況になるでしょう。自分を形容できるものが取り上げられてしまいます。お金がないとエバることも、ヒトを動かすこともできません。

しかし、最初から「労働もお金もない世界」に生まれた新人類はどうでしょうか。

何の違和感もなくその世界で生きる「新しい生き方」ができると思います。

「新しい生き方」は、文字通り新世代から生まれてくる構図になってきます。

そして彼らの生き方を阻害しようとするのは「いまどきの若いもんは…」とボヤく、古い世代の人間たちかもしれません。

自分たちが必死に守ってきた、守らされてきたルールが壊されること。それらは、労働やお金に縛られていた人生を否定されたような気持ちになるからです。

2045年には来ると言われる、人工知能が支配する未来。

シンギュラリティ」と呼ばれるそれは、もう目の前まで迫っています。2045年よりも、もっともっと早く世の中は変わるかもしれません。

こうしている今も、各国・各所・各企業・各個人のなかで「何かが変わるかもしれない」「いまの生き方でいいのだろうか」という変革の予兆は意識下で始まっています。

それらの意識はWEB上で顕在化し、グローバル化の一途をたどり、世の価値観をテクノロジーと共に急変させていく源になっていくでしょう。

「そろそろいろいろ、整理して、新しくしないと、このまま地球が持たないんじゃないか」という脅迫観念は、イノベーションの源泉になりえます。大げさに言えば、革命とはいつも、そういった背水の陣から生まれてきました。

「なんで大きな会社って、AI開発してるんですか?」

こんな風に聞かれることがあります。

AIが何をもたらし、人類から何を削除していくのか。

このAIの急速な、かつ異常なまでの進化のスピードは、革命前夜以外のなんでもないことは、なんとなく多くの人が感じていることです。

最新のテクノロジーに何らかの未来を重ね合わせ想像することは、一部のマニアや学者の専売特許ではありません。今やテクノロジーを感じ想像することは、自らの未来と人生を考えることにほかならないのです。

なんでもITになるというのは、一見味気ない事ともとらえられがちですが、むしろ現代人はWEBを扱えるようになり、インターネットの登場当初よりもWEBに「ヒト」を感じています。

単なるWEBのなかにSNSという立体的な社会が生まれ、2ちゃんねるからFacebookまで分散型のコミュニティが各々で形成されることになりました。

手のひらにおさまるスマートフォンで、アメリカでもインドでも、アフリカでもイギリスでも、全ての工程を予約できます。

ヒトが機械と共に進化する時代。

そして今やヒトの進化や価値観を機械がリードする形勢になって久しい状況が続いています。

AI開発に勤しんでいる人たちは、いろんなことを考えながら、ネットよりもスマホよりも全然、もっともっと先の未来を見ていると思います。

それは「労働」のない世界でしょうか。「お金」がない世界でしょうか。

それとも、もっと異なる、想像もできない世界でしょうか。

テクノロジーの進化とは、ヒトの歴史の分岐点でもあります。

その分岐点の真っ只中に、いま私たちは生きているのです。

▶︎著者:清宮 雄
フィリピン・セブ島在住。次世代の起業家・ビジネスパーソンを育成するIT留学「アクトハウス」代表。アクトハウスについてはこちら。

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