デザイナー/プログラマーが「提案」する時の「たった1つのコツ」とは?

提案だらけのクリエイター業界

ビジネスシーンでは毎日さまざまな「提案」が顧客へと繰り返されている。

クリエイター業界であれば、ロゴマークからシステム構築、WEB制作から動画やマーケティングなどなど。「これはどうですか?」「こういうのはいかがでしょう?」と連日連夜、各社・各個人がしのぎを削っている。

それは口頭でのざっくり提案のときもあれば、A4用紙で1枚のとき、あるいは多数の聴衆に向けてのプレゼンテーション形式の場合もあるなど、その形態は多種多様。そして自分の「提案」は誰しもが通したいと思っており、その結果いかんにより会社の売上や個人の成績を左右するいわば生命線でもある。

ではこの「提案」を通すのに、いったい何が必要なのだろう。

それはたった「ひとつのコツ」である。

駆け出しクリエイターの大きな勘違い

まず前提として「駆け出しのプログラマーやデザイナーに特にありがちな勘違い」を整理しておこう。

駆け出しクリエイターの多くの間違い。

それは「自分の好きなものを作ってみたい」と思っていること。

憧れのデザイナーやアーティストがいるのは勝手だが、それと「自分が担当するクライアントが抱えている悩み」はまったく別なことに気づいてない。

残念ながら、好きなことをやるのは趣味の世界であり、血で血を洗うビジネスシーンでは誰もそんなものを求めていない。クライアントたちが、会社のお金を個人のクリエイターの快感のために使うわけがないのである。こんな簡単な原理に気づけない「自称クリエイター」が毎年量産されている。

「自分が、自分が」というエゴ、アーティスト感覚。ここがそのあと成長していくうえで大きなネックになってくる、成長を大きく阻害してしまっていることにも自覚はなく、当然良いクリエイターに育っていかない。どこかしら、どこにでも「自分が、自分が」が入っており、当人にはシックリきていても他者の感動を呼び起こすことは絶対にないのである。

クリエイティブの提案にあたり、デザイナーやプログラマーが「自分のやりたいこと」「自分が好きなこと」を織り込んで提案すると間違いなく失敗する。提案が却下されることを「失注(しっちゅう)」と言うが、まさにその状態が続く。しかしなぜ失注したか自分で気づけないと、何度も同じ失態を繰り返すことに。

その原因の最も多くは「自分のなかに答えがあると思っている」「これまで勉強してきた成果を出したい」「自分のなかにあるストックから何かを作ろうとする」ことにある。

これらを回避し、提案を通すために必要な「ひとつのコツ」を見ていこう。

答えは「外の世界」にある

提案を通すために知っておくべき「ひとつのコツ」。

 

それは「答えは外の世界にある」と痛烈に理解しておくことだ。

 

ん、いったい「外の世界」とはなんだろう?

 

それは「お客と市場」を指す。

 

これら2つを細かく見ていこう。

 

▶お客とは?

 
これはクライアント自身のこと。案件の発注者だ。このお客がプログラミングもデザインもできない場合は多くのケースである。しかし彼らは不思議なことに「言語化できない答え」は持っている。その証拠に、良い提案をするとクリエイティブの初心者であるにも関わらず「こういうのが欲しかった」と言う。まるで、あらかじめあった正解と照らし合わすかのように。しかしこれは偶然ではない。これはお客のなかにある「言葉にはできないんだけど、こんな感じのものが欲しい」という答えが最初から存在していることによる。

しかしここで注意なのは、デザイナーやプログラマーがミスリードをしてはいけないこと。見た目だけがカッコよかったり、なんとなく流行りに乗ってみただけの片手間仕事、あるいは手抜き仕事でも、お客はそれがわからずに「うん、じゃあこれで…」とOKすることがある。お客も本当は「少しちがう感じがするけどプロが作ってるんだし…」という感覚を持っていてのOKである。ところが、こういう濁ったOKは、必ずあとで「やっぱり直したい」「修正がたくさんあるけどいい?」などの面倒でこじれた事案に発展していく。

そのため、クリエイターはあくまで「ど真ん中の提案」でお客のなかに眠っている答えを視覚化しなければならない。とりもなおさずこれこそが、クリエイターの仕事なのである。

 

▶市場とは?

 
これは、ややこしいが「発注者からみたお客様」つまり「消費者・ユーザーたち」のこと。ユーザーの集合体は「市場」である。実際に商品を使うユーザーたちは、コンビニでチョコレートやジュースを買う場合でも、AMAZONで電子書籍を買うときでも「いいなコレ」という0.1秒の直感で商品に興味を持つ。この「いいなコレ」のクリエイティブ・ストライクを獲れるか?「こういうの待ってた」と言わせられるか。ここが「提案」の重要なポイントになってくる。

この市場とはユーザーであり、そのユーザーを細分化したものが「ペルソナ」と呼ばれる。

 

発注者であるお客、そしてその向こう側にいるユーザー。その双方が答えを持っている。どちらかに偏っても失敗するので注意しよう。特に発注者のご機嫌取りに終わるクリエイティブほど悲惨なものはない。かといって発注者がクリエイティブの素人であっても、彼らの悩みを理解せずしてユーザーへのアプローチは不可能。まずは発注者が何者なのかを理解することから始めるのが第一ステップだ。

間違っても「発注者の好み」を探らず「発注者のなかにある答え」を発掘するのがミッションであることを忘れずに。

 

さてここまで見てきた「お客と市場」。

ここまでくると、この2つの要素に共通することがあるのに気づいただろうか?

さらに、掘り下げてみよう。

「お客と市場」の共通点

「お客と市場」に共通すること。それは、

 

✔ひとつも「クリエイターの好みなど入ってない」

 

ことである。

すでにお客とユーザー(市場)には「こういうのが欲しい」という言語化・視覚化できてない答えが存在している。それを「見つける」のがクリエイターの役割だ。

ここまで書くとようやく、なぜ巷のベテランクリエイターらが「お客へのヒアリングが大事」「WEBサイトは要件定義が全て」「現場取材なくしてモノづくりは不可能」などとたびたび言っていることがわかるだろう。そう、全てこれは「答えは外の世界にある」という話なのである。

こういった現実を書くと「クリエイターってのはお客の言いなりか」というネガティブな感想を持つ人もいる。しかしそうではない。誰も具現化できなかったものを世に生み出すからこそクリエイターなのである。お客もユーザーも自分勝手。彼らは、欲しいものが目の前に現れるまで自分が欲しいものがわかってない。それを「これですね?」と、さらっと見せれるダイナミズムこそ、デザイナーやプログラマーの存在意義でありクリエイティブの醍醐味なのである。

 

ではさらに「お客とユーザー」は「なぜ答えを持っていると言えるのか?」を考察していこう。

「お客とユーザー」はなぜ答えを持っているのか?

▶お客がなぜ「答え」を持っている?

 
デザイナーやプログラマーがクリエイター業界に詳しいように、お客も自分の業界にはとことん詳しい。クリエイターが他のことをやっている間も、ずっと自身の会社の行く末を考えている。

社長であればそれはもうクセというよりも「ライフスタイル」として日常化している。そこまで自身の業界にのめり込み、命をかけて取り組んでいる人の中に「自社のなりたい姿」つまり「答え」が発生しないわけがない。

会社のなりたい姿、商品のなりたい姿。それらは言語化・視覚化できずに心のなかにあるけれど、どう表現していいかわからない。そこでクリエイターの出番となるわけである。例えばその会社のブランディングやオフィシャルサイトを制作する際は、その社長が「お客でありユーザー」にもなってくるゆえ、切り分けながらの慎重なディレクションが必要だ。

クリエイターはお客の「なりたい姿」をかたちにするお手伝いという役目。つまり「自身が好きなこと」「やってみたいこと」「流行っているから」などの理由で提案するなど見当違いどころか、失礼という領域に達する。

 

▶ユーザーがなぜ「答え」を持っている?

 
そして「ユーザー」もなぜ答えを持っているかというと、これも同様のロジックになる。

ユーザーは不安・不便・不満を解決するために商品やサービスを購入する。その悩みの渦中にいないクリエイターは、そもそも門外漢であり、その悩みのプロでは決してない。その悩みを解消したいと望んでいる「当事者」はユーザー自身。だから「こういうの探してたんだよね」なる言葉がユーザーから発せられるのである。

答えは外の世界にだけあふれている。

いくら頭を悩ませようとも、センスがどうであれ、クリエイターの中にはないのである。

だからこそ「取材・ヒアリング」なるものが必ず存在し、それはメールやチャットで終わらせず、顔を合わせたビビッドな会話から本質に切り込んでいく。相手の「中」に答えが眠っているのだから、当然のことである。

外の世界へ飛び込め

プログラミングやデザイン、マーケティングは全てつながっており、しかもそれらを修得するにはまずは「自分の世界にこもって勉強」「ひたすらインプット」しなければならない。まずはここが全ての始まりだ。

しかし実際に「仕事」となった場合、それまでのインプット気質、引きこもり体質から完全に対局の「アウトプット」「外の世界」に身も思考も置かなければ「答え」はいつまでも見つからない。この劇的な脳内変換をいきなり行えるか、できずに趣味の世界に閉じこもるか、ここが大きな分かれ目になってくる。

この正反対へと到達する振れ幅をもって、仕事のステージ、つまり「外の世界」に入っていけるか。

それとも「自分のセンス・才能・好み」などという幼稚な自己満安全圏にとどまり、いつまでも「なんでこれがいいと思わないんだろう」「客にセンスがないな」など、わかってない事態を延々繰り返すか。

全ては、たった1つ。

「答えは外の世界にある」ことがわかっているかどうかで決まる。

「外の世界」を痛感するIT留学

これまでお話してきた、提案を通すために必要な「外の世界」への思考と行動。

これをカリキュラム化しているのが、セブ島のIT留学アクトハウス。

前半3ヶ月は計画的に勉強をすすめひたすらインプット。後半3ヶ月は「外の世界」へと大きくシフトチェンジし、それぞれが起業準備やWEB案件にトライ、自身のメディアの立ち上げや海外でのイベント開催など「外の世界」を知るアウトプットへ挑む。

インプット(勉強)とアウトプット(実践)のなかで自身の今後のキャリアを方向づける。結果、卒業生は初心者からのエンジニア独立や海外就職、起業、国内IT大手へのキャリアチェンジなど続々と新しいステージへとシフトしている。

ひたすた打ち込む「プログラミング/英語/デザイン/ビジネス」を学ぶハードな半年間。

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著者:アクトハウス代表 清宮 雄

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