海外ノマドワーカーになるには?職種やスキルと注意点、持ち物も紹介

「ノマドワーカーになるには?」の疑問に経験者が答えます

ノマドワーカーの旅行スーツケース

今回は、ノマドワーカー/海外でのノマドフリーランスのなり方やコツ、メリットやデメリットを解説します。

日本国内はもちろん、海外でもノマドになりやすい職業も「ひとつ」に絞って、シンプル紹介。

実際の海外フリーランス/起業家歴10年が解説

本記事は、海外フリーランス&海外起業家としても10年の著者が多方面から明確に解説します。

ここでは理想論や曖昧論でなく「どんな職業が稼ぐノマドにはいいのか」「そしてメンタル面はどう持っていくか」「どうすれば手っ取り早くなれるのか」「さらに将来性はあるのか」なども想定し、書いていきます。

筆者は起業前、苦難のサラリーマンも15年は味わっており、ノマドになりたい方々の気持ちや葛藤、踏み切れない思いもわかっているつもりです。

そこでのノウハウなど共有します。随時加筆しつつ。

【お仕事編】海外でもノマドフリーランスで稼げる「職種」とは?

共同作業する2名のノマドフリーランス
(オフラインでも場所は自由なノマドフリーランス)

①IT系の仕事がおすすめ

現実的に「ノートパソコン」で仕事ができるので、海外でのノマド向き(もちろん国内でも)。最初は「エンジニア=仕事の請負」としての個人事業主になるのがステップ。生々しいと思う方もいるかもですが、海外ノマドは南の島で気ままに暮らすということではないんですね。そういう側面は休みの日にはあるかもですが、基本はちゃんと働きます。もちろん、自由こそ感じながら。経営者になってスマホで指示や判断をするストリートセレブな「ノマド社長」もありですが、いきなりそこには行けないのでまずは「エンジニア」がいいんです。どうなっても、食いっぱぐれない。海外でも日本の仕事もできるので、いろんな国を2~3ヶ月づつ渡り歩き、飽きたら帰国もするのも可能です。

②WEB系のエンジニアはノマド向き

IT系のお仕事と言ってもいろんなジャンルがあります。ただし「ノマドワーカー」を”早め”に実現するなら「WEBのフロントエンド・エンジニア」はおすすめ。現実として他のIT系よりは学びやすく、「ウェブサイト」という見慣れた納品物は作業中・勉強中の完成イメージもしやすいからです。また、ネット上のお助け情報も多く、独立前後も助け合っての勉強もしやすいため。おまけにWEBが入口だと、「IT全般の基礎と応用」を修得できる良さもあります。まずはWEBエンジニアリングを一定理解してから、バックエンドやアプリ、AI関連などに進むのもありでしょう。

③リカバーで、ITエンジニア以外の道もある

ノマドフリーランスの形態で最もわかりやすいのが、プログラマーなどのエンジニア。そしてデザインもできるデザイナーなど。しかし双方共に勉強しても自分にハマらないこともあります。しかし大丈夫。さらにそのリカバリー策として、プロジェクトを司る「ウェブディレクター」という職業やWEB営業なんていう道もあるんです。ITを知ってる・学んだことがある、というのは上記②にも連動しますが「極めるだけがすべてではない」んですね。

【注意点】ブロガーやYouTuberはおすすめ”しない”

ある意味デメリットとも言えますが「ブロガーやYouTuber」は軌道に乗るまで下手したら数年単位ですし、Googleのアルゴリズムにも人生を左右されてしまいます。海外ノマド生活などはコンテンツには文句なしですが、ノマドで食っていく職業としては厳しい。ゆえに「ちゃんと稼げる=エンジニア」「将来性もある=エンジニア」「海外にいても日本の仕事もできる=エンジニア」がおすすめです。ただすでに海外に出るまえから、ブロガーやYouTuberとして一定の収入やファンがあれば舞台を海外に移すことで一層の収入増は期待できるはず。

【メンタル編】ノマド ワーカーになる前の「メンタル」は?

国際便の飛行機
(格安航空券を買うのもノマドのテクニックだ)

①独立前に完璧を目指さない

勘違いされがちなのが「アレもコレもわかってからじゃないと独立したとき困るはず」「多くの勉強や体験を網羅しないとフリーランスとしてライバルに勝てない」などの、完璧主義。実際にはどんな仕事でもそうですが、プロになってからも独立してからもずっと勉強です。仕事しながら、新しい壁や課題に挑戦しクリアして、成長していくのが「普通」です。「エンジニアの仕事はググること」「ググり力、AIとの問答力を上げるのがコツ」なんて言われてもいるくらいなんですよ。

②独立のデメリットばかり調べない

chatGPTやGoogle検索、また自分の中でも「独立しないほうがいい理由」「会社員とのメリット・デメリットの比較」などを、考えすぎたり・調べすぎないこと。やらない理由というのは具体的にいくらでも考えつき、またやる理由は「挑戦する」など曖昧なため、ネガティブ面のほうが解像度が非常に高いため。つまり答えを求めすぎて石橋を叩きすぎると、やらなくなってしまいます。一定の情報を得たら、あとは自分の人生をどうしたいか、やりたいことに挑戦するメリットにシフトしましょう。具体的なゴールイメージは「サラリーマンから独立すると秒でわかる圧倒的ちがい」です。

③いったん収入ダウンは受け入れる

どんな仕事でも、新しいキャリアに踏み入れれば、その業界に慣れるまでは下積みになります。そのため、起動に乗るまでの1年や2年は「必要な修行」「むしろそこでノウハウを溜め込む」「っていうかいきなりすごい仕事来てもやれないし」くらいに思っておき「デメリットでありつつも同時にメリットでもある」と捉えておくと建設的です。

【注意点】失敗したらそれを実績に転職

もし海外ノマドに挑戦し、フリーランス独立や起業がうまくいかなくても。「1回目の挑戦はアカンかった(また2年後くらいにやってみよう)」「この体験や学びを元に転職活動して差別化を図ろう」くらい、したたかにいきましょう。あなたの「挑戦」は無駄でなく、むしろ人生の財産・武器として永久に使えます。失敗する可能性をデメリットとして受け取るのは現実的な考え方でありつつも「人生の財産=職歴や武勇伝にむしろ使えてしまう」という機転がコツです。

現実としてノマドになれる?「はい、なれます」

オンラインミーティング中のパソコン画面
(コロナ以降はオンラインが常識の世界へ。気づけば「誰でもノマド」の時代に)

「っていうか、、、ノマドワーカーとか海外フリーランスって、憧れるけどちがう世界すぎる」

「あんまり一般的ではない気もするけど、現実に可能なの?」

「そもそも、なれんの?」

こんな疑問があると思いますが、エンジニアになら十分なれます。

というか、ノマドになりたくなくても(=むしろオフィスに通いたくても)「会社の経費削減」で在宅ワーク強制やカフェ作業になっている人もいるくらい。

この時点で勘のいいあなたは「ああそうか」となるかもですが、まずノマドワーカーがどれほど一般的で、ハードルが高く”ないもの”になったのかを、とらえておきましょう。

コロナが変えた「働き方」

実は一昔前は「パソコンひとつで世界を飛び回るとか夢のまた夢」とか「そんな楽しく仕事できるわけない、甘くない」という見方もありました。この印象を持っている人がまだ若干多いと思います。

しかし、はからずも「コロナ」が世界を、働き方を一気に変えてしまったんですね。

ノマドフリーランス、ノマドワーカーを当たり前にすることに貢献したかたち。コロナは悲しくいまわしい、また長期にわたる大事件でしたが、唯一、人類を前に進めたとしたら「リモートワークの平常化」があると言えるでしょう。

コロナ前もリモート会議などは普通にありましたが、今ほど一般的でなく、場合によっては「リモートで済ますなんて失礼だ」「ちゃんと顔出せ」「対面してなんぼだろ」なんていうケースもなきにしもあらずでした。そういった意見ももちろん正しい面もありますが、一瞬のミーティングのためにわざわざ飛行機や新幹線に乗るなんていうのは、ビジネスではナンセンスであるというのは「リモート時代」の到来により浸透したかたちです。

GAFAMの影響

やはりGAFAM(Google・Apple・Facebook=Meta・Amazon・Microsoft)といった世界的な企業がその何万人も社員を抱えるそのスケールにもかかわらず「リモート推進」したのも大きいでしょう。当然、それより規模の小さい会社で「できないわけない」となったからです。

なお、本記事を書いている2025年3月時点では、今度はその反転でTesla社などを筆頭に「会社に出社しろ」「リモートワークは生産性が低い」という動きもあり、GAFAMを始めとした世界的企業も再び働き方が変わっていっています。しかし一度浸透し、その利便性も認められた「リモートワーク」について全否定という考えはもはや世界的に払拭されたと言えるでしょう。

パソコンやスマホの端末、5G通信の進化も

そんなコロナ前のGAFAMの動きや、世界の会社の考えや働き方が「リモートワーク」に一時特化したこと、そしてパソコンやスマホなどの進化、5G通信などにより「テレビ会議・映像会議」は普通になり、リモートワークをもはやそのような呼び方さえもしない働き方が普通になっています。

旅先でちょっとスマホで指示出しや指示受けをしたり、出先や移動中でもミニ会議ができる時代に。今は、サラリーマンでさえもプチノマドな時代です。

誰でもノマド・国内外でノマドできる

コロナからのGAFAM、またテクノロジーの進化により、気付けば「世界総リモートワーカー化」となったわけです。

みなさんもYoutuberが車の中で移動しながら動画で語っているものなど、観たことあるかもしれません。また、みなさんもすでにLINEやそれに似たツール、またGoogleMeetやzoomで仕事をされたこともあると思います。

世界の常識となったリモートワーク。ちょっと前では、車で移動しながら打ち合わせや配信なんて考えられなかったわけですから。誰でもすでにノマドワーカーであり、ちょっとくらいならそれを目撃したり自身が体験したりもある時代になったんですね。

【知識編】海外フリーランスに「必要なスキル」

電車に乗り込むノマドワーカー
(ノマドな移動は大陸横断鉄道のときもある)

では、ノマドになるのはもはや一般的であるというのを見たところで、実際に何が必要か「知識」と「モノ=ガジェット」それぞれで見ていきましょう。「ノマドって何をしているの?」「どんなスキルを磨いていくの?」という疑問にも回答できる内容にもなっています。

①ITの知識

本記事冒頭にご紹介した「ウェブのフロントエンド・エンジニア」からがおすすめです。知識としては「プログラミングとデザイン」。この双方を知っておきましょう。

②ITの技術

プログラミングとデザイン。どちらも知識がありつつ「どちらかが得意」という状態にゆくゆくは持っていきましょう。ノマドフリーランスで稼ぐには、片方のみより双方がBESTです。

③AIのスキル

現代のエンジニアは「AIプログラミング」は当たり前。プロントと呼ばれるAIへの指示出しや改善のうながし、時短やマルチタスクの実現にAIスキルは欠かせません。

④営業力・コミュ力

「自分はコミュ障…」なんて怯えずに大丈夫です。ここで言う営業力やコミュ力というのは、喋りがうまいとか飲み会に付き合うとかではありません。ひとつひとつの仕事を丁寧に、即レスなど含めたコミュニケーションを意識して誠実にやり抜くこと。フリーランスは信用第一だからです。

⑤発信力

これはだんだんとやっていけばいいですが、エンジニアはアウトプットも大事。これ自体が自分の宣伝=営業にもなりますから、意識しておきましょう。

【注意点】経営力

どんぶり勘定が抜けないフリーランスも多いので、ここは注意です。経営と言っても難しくありません。確定申告も見据え会計ソフトの「freee」や「勘定奉行」を使ったりして、自分一人の「お金の入と出」を把握できるようにしておく。そして数値の売上目標(年間と月間)も立てます。数字が苦手なクリエイターやノマドは多いです。そうはならないよう、最初からクセをつけておくと、未来は社長になって起業などスケールアップするときも役立ちます。

 

【モノ編】海外フリーランスに「必要な持ち物」

パソコンとスマホを操りノマド
(ガジェットの進化で誰でもノマドの時代)

では、次に「モノ」編です。どんなガジェット=持ち物を買っておけばいいでしょうか?

①パソコン

MacでもWindowsでもOK。ただしWEBのエンジニアだとMacユーザーも多いので買い替えるなどならMacをおすすめしておきます。ド新品が高い場合は「Mac整備済製品」がオススメ。Mac整備済製品とは、何らかの事情で返品された新品を、アップルが公式にチェックして売っている「ほとんど新品の製品」です。今からプログラミングを学ぶなら、パソコンは発売から3年以内のものがいいでしょう。

②スマホ

iPhoneでもAndroidでもOK。Macと連動させるならやはりiPhoneですが、Androidだから不便ということはありません。もしiPhoneなら、これも「Mac整備済製品」で十分でしょう。ガジェットを酷使するノマドワーカーは少しでも安く買っておきたいところ。

③モバイルWi-Fi

移動するノマドに「Wi-Fi」は生命線もあります。デザリング(スマホをWi-Fiモバイル代わりにする)でもいいので、国内でも海外でも「持ち運べるWi-Fi端末」を確保しておきましょう。このあたりは、いろいろやってみて、だんだんと詳しくなればOKです。

④イヤホン(マイク付き)

マイク付きのイヤホンを常備し、いつでも、どんな環境でも打ち合わせできるようにしておきましょう。マイク付きは今やピンキリですが、あまり安物だと相手に自分の声が鮮明に届かないものもあるのでご注意を。

⑤充電器・予備バッテリー

コンセントのないカフェや環境も意外と多いので、スマホの予備のバッテリーは必須。もちろん、パソコンのアダプターは常備。

⑥クラウド&外付けハードディスク

パソコンのみにデータを保存するのは危険なので注意、クラウド保存は常識です。また、パソコンの負担軽減で外付けハードディスクも持っておくといいですが紛失と故障には要注意。

⑦WISEカード

クレカとの併用で海外での現地通貨引き出しが上限まで無料だったり、海外にいてさえも作成可能なプリペイド型なクレカ『WISEカード』も必須です。詳しくは『「WISEカード」完全ガイド|特徴・手数料・使い方を徹底解説!』をどうぞ。

会社に一生を捧げる人生か?ノマドで世界を旅するか?

旅して仕事するノマドワーカーの背中
(海外を渡り歩くノマドライフは今しかできない)

もうサラリーマンが無理と思えば、もうそこで「でもやっぱりな…」と延々とやらず、新しい勉強をスタートするのが精神衛生上もいいでしょう。勉強だけならいきなり路頭に迷うこともなく、自分のこれからを考えながら「やれるかな、やれそうか、やってみよう」と、ポジティブなサイクルに入ってきます。

通勤や上司や薄給などの何十苦に付き合うのはそろそろにして、サラリーマンが無理と思ったらフリーランスへの計画的な挑戦を水面下で進めましょう。

つまり勉強からですね。そして勉強を経ての、フリーランスのための実践を経験すること。

その前には会社を辞めるとか休職とか、学生ならば休学もあるでしょう。

実際は新しいことを始めるときに、この決断が最もハードルが高いんですね。逆にここを突破できれば、もう半分は出来たも同然。あとは進むだけですから。我慢と人生を献上する人生と、怖いけど行ってみる人生どちらを取るか。失敗が許される挑戦ですから、もちろん後者でいってください。

会社に頼らず生きるスキル、やってみる度胸。

社会人なら「勉強と独立準備を進める中で考えていこう」「べつに副業からITを始めてもいい」「新しい業界に下っ端で入社も2年後に独立と思えば有益な体験」「ほんとにアカン場合は元の業界に戻ればいいんだ」と、前向きに。

独立後の人が言う「もっと早くやればよかった…」

カフェで仕事するノマドワーカーたち
(海外のカフェやバーではノマドワーカーは当たり前の風景)

独立後の人は、多くは「もっと早くやればよかった…」と言います。

想像よりもやれていたり、収入が一時的に減っても「取り返せる未来」がもう見えているから。

そして、収支や個人事業主のアレコレなど「経営・事業」といった感覚や知識、視座が身につく。もしまたサラリーマンに戻っても、確実に成長できているからです。

独立を「人生で1回は挑戦する冒険」「だめでも戻ってこれる冒険」として、あまり気張りすぎず、やってみることをオススメします。

エンジニアとしても人間としても、フリーランスや個人事業主で少しの期間でも生きてみるのは、それが国内であれ海外であれ、貴重でタフな、一生誇れる体験と財産になるからなんです。

「うっかりうまくいけばラッキー」「会社員飽きたから2年くらい海外ノマドに挑む」くらいがちょうどいい。

自分の成長、マンネリと安全圏からの脱却、人生の刺激、新しい発見のために。

ノマドになるIT留学は「土日祝」もオンライン相談OK

飛行機を乗り換え中の二人のノマドフリーランス

次世代のスキルシェア・コミュニティであるIT留学「アクトハウス」では、お話や質問ができる「オンライン個別相談」の予約時間を可能な限り広範囲に設定しています。

忙しい社会人の方や学生、お時間のない主婦や主夫などの方のために「土日祝」「朝7時から21時」の相談時間。

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ご相談を受けるアクトハウスのスタッフも、いつでもスタンバイしています。

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著者:アクトハウス編集部

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