これから社長になる君へ【残酷と孤独の社長思考・17の心得】

社長とはなにか

いま会社で一般社員であったり、マネージャーを務めていたり、役員などに従事している人のなかで「将来は起業したい」「社長をやってみたい」という人は多くいる。フリーランスをしながら、会社設立のチャンスをうかがっている人もいる。

しかしひとつ言えることがある。

それは、一般社員でもマネージャーでも役員でも、社長というのはそれらの仕事の「延長線上にはない」ということ。

いくら社内で幅を利かせていようと、実力が認められていようと、残念ながら会社の代表として仕事するというのは、まったく別のスキル・別の思考が必要となる。夢みたいなことをずっと言っていたいなら、役員でキャリアを止めておいたほうがいい。

やっかいなことに社長とは「やってみないとわからない」という属性の仕事。

最も大事なミッションを背負うにも関わらず「出たとこ勝負」の連続が待っている。会社を立ち上げたあとに「自分には向いてなかった」「社員のほうがよかった」「フリーランスくらいでちょうど良かった」などのジレンマに陥る人がいるのはそのためだ。

「社長になりたい」「えらくなりたい」という動機ならやめたほうがいい。

会社をつくってしばらしくしてから後悔や動揺することがないよう、ここに「社長になる前に知っておきたい17の条件」を書いていこう。

①決断する

社長の仕事は決断だ。ここに全てがある。それは社運をかけたプロジェクトの方針かもしれないし、新規ブランドのネーミングかもしれない。オフィスの模様替えの相談や経費の可否までありとあらゆる「どうしましょう」「どっちがいいですかね」の質問に即答で決断することにある。

したがって、優柔不断な人には向いていない。

 

②ピボットする

事業の軸足はブレずに固定しつつも、毎日毎秒の方向転換やマイナーチェンジを行う。速く残酷な時代のなかで、昨日と同じことをやるのは衰退だ。

したがって、安定志向の人には向いていない。

 

③言い切る

言葉の言い方でうまいように逃げ場をつくる話し方を身に着け、しかもそれがテクニックだと悦に入っているなら、社長はあきらめたほうがいい。普段の会話、会議、ブログやSNSでの投稿に至るまで、言い切っているか。「と思う」「かもしれない」「とも言える」など逃げグセがついてないか

したがって、誹謗中傷が苦手な人には向いていない。

 

④情を捨てる

人情と友情はプライベートで大事にすればいい。愛情は社員やスタッフに注げばいい。しかし会社経営に情は不要だ。ヒト・モノ・カネのジャッジに情はいらない。

したがって、優しい人には向いていない。

 

⑤朝令昼改

朝令暮改では遅い。朝令「昼」改が当たり前。決断し放った言葉でも、それがやはり間違っている・違和感がある場合はおざなりにせず、すぐに謝り・取り消し・代替案や変更策を出す

したがって、お人好しには向いていない。

 

⑥ビジョンを持つ

決断するには、言い切るには、そしてそれらを訂正し朝令昼改する場合も「ビジョン」がなければジャッジできない。白紙の状態から会社のありたい姿を描き知的格闘の末、決める。だからこそ説得力と裏付けのある回答を導き出せる。

したがって、未来を描けぬ人には向いていない。

 

⑦明日はない

今日やれることは全て、ひとつ残らずその日に完了する。真夜中でも早朝でも手と頭を動かす。「明日やろうは馬鹿野郎」の言葉どおり、明日以降にまわすことは会社を死に近づける。社員・仲間にとってはホワイト企業の環境を作りつつ、自分は「ひとりブラック企業」の道を進む。

したがって、規則正しく生活したい人には向いていない。

 

⑧勉強する

常に自分をアップデートし、誰よりも自分がいる業界に詳しくあれ。最新情報を入手し、更新し、アウトプットする。インプットに終始せず、実際の仕事のなかで新しいやり方がうまくいくのかを実践する。

したがって、勉強嫌いの人には向いていない。

 

⑨弱気になる

一般的なイメージとして社長は強気であり豪快であり大胆である。しかし実際はその真逆だ。一寸先は闇の会社経営。資金繰りにビビり、ユーザーの声にビビり、変わり続ける時代にビビり続ける。その精神不安定状態のなかで施策を練り続けるからこそ、堅牢かつ大胆な決断を下せ、失敗のリカバリーも高速だ。

したがって、強気な人には向いていない。

 

⑩審美眼を磨く

美しいものを判断できる目を磨け。それは会社のブランディングを支えるデザインという観点のみならず、事業計画、事業管理表、社内でかわされる会話、プロジェクトごとのチャットでの空気、オフィスに漂うムード、書類やメール、すべてにおいて美しいか・そうでないかを判断できることが重要だ。

したがって、不感症には向いていない。

 

⑪金と向き合う

クリエイター上がりの経営者、自由主義の性格であるがゆえに「お金には疎い」「お金は嫌い」というタイプの代表もいる。すぐに値引きやセールをする無策な経営者も後を絶たない。お金をもらうことに引け目を感じている場合さえある。金こそが会社の生命線にも関わらず、運転資金にさえも戦々恐々できない社長もいる。お金から逃げることは経営のさじを投げていることと同義だ。

したがって、数字が苦手な人には向いていない。

 

⑫群れない

コラボレーションや協業はユーザーから見て価値はない。ユーザーはサービスの質を見て判断する。

したがって、多数派には向いていない。

 

⑬多重人格になる

金への目配り、社員への気配り、取引先や銀行との駆け引き。これらの各チャンネルにおいて、同じ性格・同じ視線では到底対応できない。性格と判断基準を場面場面で切り替えることができるか。

したがって、ありのままでいたい人には向いていない。

 

⑭自己発電する

誰も、行き先もやり方も、正しい道も、修正方法も教えてくれない。むしろそれを教える立場であるのが会社の代表だ。些細な、ミリ単位の事象までも一念発起し、自己発電し現状を破壊・構築・突破しなければ道は開かず。

したがって、受け身の人には向いていない。

 

⑮孤独に慣れる

最後の決断は社長がする。それは最終局面では誰も味方やアドバイザーがいない、介在できないことを意味する。仲間は大切にしつつも、孤独であることに慣れ、かといって独りよがりにならず、趣味にも走らない。

したがって、寂しがり屋には向いていない。

 

⑯役目を知る

社長は偉くない。単なる雑用だ。目に見えない数年先の仕事から目に見える直近の雑務まで全てこなす。代表取締役とは全責任を負うことを代表しているのであり、その会社で一番偉いことを示しているのではない。

したがって、自己顕示欲が強い人には向いていない。

 

⑰答えを求めない

会社経営には答えもゴールもない。全てがプロセスだ。問題は常に発生しそれを解決しなければならない。そして解決をしてもあらたな課題がすぐ目の前に立ちはだかる。

しがって、答えを求める人には向いていない。

 

社長という仕事

以上、これから社長になる人に知っておいてもらいたい「仕事と心得」を17の条件にまとめた。

そしてこれらをいま現在読んで、社長業を未体験なのに「なんとなく身に覚えがあるものもある」と思った人がいたら、残念ながらそれはさっそく危ない。全ては会社を背負って実感しないと理解できない心得だからだ。情報は知識ではない。油断せずにいて欲しい。

冒頭に書いたとおり、あなたがいま一般社員でもマネージャーでも役員でも、そのキャリアの延長線上に社長職は存在していないことを知っておこう。

 

✔ 仲間や社員には愛をもって手厚く接しつつ、

✔ お客にも誠意を持って対応し、

✔ その一方で孤独で残酷な決断を迫られる苦業。

 

代表とは名ばかりで、普段は邪魔者扱いさえされる存在。

会社の代表で舵を取るということは事前勉強でシュミレーションできるほど甘くなく、会社の数だけ経営方法が変わるため再現性もない。「まったく別次元の惑星で・初めての戦いを・出たとこ勝負で挑む」人生を賭けた博打である。

それでもこの記事を書いたのは、理由がある。

将来、社長として会社を続ければ続けるほど、あなたを納得させるのは、あなた自身しかいなくなる。最後の決断は誰もしてくれない。

いつかあなたが社長になって、迷って苦しんで誰かに頼りたいときに、この記事に偶然めぐり逢えればと考える。そして冷静になって欲しい。

「この苦しみは当たり前なのか。ここで死んでたまるか」と。

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著者:アクトハウス代表 清宮 雄
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