卒業生に会う in つくば feat.岩本淳兵さん(社会起業家)
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学生時代に早くも地域創生事業を手がけ、
IT留学で力を蓄えた後、
北海道を舞台に、理想とする社会の実現にひた走る
アクトハウスの卒業生。
それが、社会起業家「岩本淳兵」さん。
卒業後2年が経過した今の様子を聞くため、
活動状況報告会に行ってきました。
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岩本淳兵さんってどんな人?
岩本さんは、北海道を拠点に地域創生に取り組む社会起業家で、合同会社COUNTRY WORKS代表。
岩本さんについては「アクトハウス」のホームページに、【「北海道で社会起業家に」アクトハウスの体験談】として詳細な記事がありますので、まずはそちらをご覧ください。
挫折を経験しアクトハウスへ
上でご紹介した記事の中でも言及がありますが、学生時代に取り組んだ起業はうまく行かず、挫折を味わいました。これからどうしようか・・・。そんな悩みを持っていた時期にアクトハウスを知り、スキルを伸ばすべく参加されました。
IT・英語・ビジネス、どれも初心者だったと語る岩本さん。アクトハウス参加中には、同期と切磋琢磨し、実案件にも積極的に取り組み、まさに「絆」を得ることができたようです。スキルとして、実践的なWEB制作やデザインのスキル、英会話のスキル、事業計画やブランディング・マーケティングに関するスキルをそれぞれ習得しました。これらのスキルは、どれも、合同会社COUNTRY WORKSの立ち上げに活かされているそうです。
さらに、同期のエンジニアがモバイルハウスに滞在し「開発合宿」をすることも。
この開発合宿に参加された藤代さんは、アクトハウスのホームページの体験談でもインタビュー記事が掲載されています。藤代さんの体験談インタビューはこちらからご覧ください。
アクトハウスで培った知識・人脈。それが彼のビジネス展開の強力な地盤となっていることは間違いありません。
アクトハウス卒業後は?
アクトハウスには、2015年10月スタート6ヶ月コースに参加し、卒業後は北海道をベースに地方創生を主軸にした社会起業家として活動を開始した岩本さん。
2016年に初挑戦のクラウドファンディングを見事成功させ、そこで得た資金を元に、コンテナを改造した移動可能な家「モバイルハウス」の「GNU」を制作しました。
その後すぐ、合同会社COUNTRY WORKSを起業。夏は余市、冬はニセコでグランピングを提供するサービスを開始しました。
2017年夏には、余市町にあった「GNU」というモバイルハウスに、筆者がアクトハウスの卒業生とともに訪問してきました。
その際の様子はスタッフブログにも記事があります。
<「モバイルハウスは地方創生の鍵となり得るか トークイベント」@つくば
今回は、岩本さんが手がける新プロジェクト「モバイルハウスプロジェクト」の内容お披露目と、「モバイルハウスは地方創生の鍵となり得るか」と題したトークセッションで構成されるイベントでした。
会場は茨城県つくば市の筑波大学近くにあるコワーキングスペース。
岩本さんが札幌のゲストハウスでスペースオーナーさんと出会い、その繋がりから今回の開催に至ったそうです。
参加者は地域創生やサステイナブル・コミュニティ(持続可能性社会)に関心を持つ、バラエティ豊かな人々。遠く四国からわざわざ参加された方もいらっしゃいました。サステイナブル・コミュニティの実現手段の一つとしてのモバイルハウス、その可能性に対する熱い視線が集まっていると感じました。
モバイルハウスプロジェクトの進捗を一挙にご紹介!
岩本さんのアイディアと実現力は留まるところを知りません。
・これまでに3つのモバイルハウスを制作したこと
・いよいよ今春「けん引」で動かそうとしていること
(これまではユニックで吊ってトラックの荷台に積んで運んでいた)
・外国人観光客の受け入れと、地元農家への労働力支援をしたこと
・今後はグランピングを中心にした「レンタル事業」を拡大していきたいこと
・1ヶ月ごとに滞在先を変えて各地を転々とする「ステイケーション」の提案
・モバイルハウスを利用した物販の展開
などなど。
いずれも「地方創生」「地域の活力アップ」がキーワードとなっている活動です。
今回のイベントは、筆者がお伺いした「つくば」の他に、「東京・三軒茶屋」と「東京・上野」でも開催されました。
なお、2021年10月には新たに資金調達も達成。今後の活動がますます楽しみです。
岩本さん、ありがとうございました、おつかれさまでした!
(取材・構成 アクトハウス編集部)