ベンチャー企業「本当にあった失敗例」83パターンを見れるこの無料サイトがスゲエ。

ビジネスは失敗例に学ぶ

ビジネスは失敗例に学ぶ

世界的な事業家やカリスマ経営者、起業家や億万長者の成功ノウハウ…。

一見とっつきやすいそれらを参考にしようと思っても、その「武勇伝」は、聞く側にとっては現実味に乏しく、なんだか結局は身にならないことも多いもの。

では、ビジネスを成功へ導くには、何に学ぶのが良いのでしょうか。ノウハウ本? サロン? セミナー?

それはズバリ「失敗例」です。

失敗こそ成功の秘訣

「失敗の法則」をつかんでおく

会社の「どんな業種が/どんな時期に/どんな要因」でつまづき、痛手を負ったのか。

そしてそこから墜ちたのか、這い上がったのか。

もしそれらのデータをサクサクと、しかも同じ調査、同じフォーマットで比較することができたら、効率よく「失敗の法則」をつかむことができるでしょう。それも、雲の上の世界的大企業の事例でなく、従業員100人以下のベンチャー企業の「血の歴史」であれば、なおさらです。

そんな希望を叶えてくれる無料のサービスが、日本の行政機関のひとつである「経済産業省」のサイトの中にひっそりあることをご存知でしょうか。しかも完全本気モードの気合いっぷりで。(※編集部注:2019年4月前後にこのページは閉鎖された模様。再開次第またリンクを実装します)
 

ベンチャー企業の経営危機データベース

それが「ベンチャー企業の経営危機データベース」。

「83社の失敗例」がぎっしり詰まった良質なコンテンツです。

ベンチャー企業の経営危機データベース」

データベースの「使い方」と「ポイント」

ではさっそく、その使い方と特長を説明していきます。

【使い方】

ネットユーザーであれば、レクチャーの必要がないレベルの簡単さ。下に掲載の写真のように「カテゴリを順に選択していくだけ」の仕組みになっています。しかし驚くのは、その「気の利いたカテゴリ」たち。

【カテゴリ】

業種
製造業や飲食、運輸業などから選択。

成長ステージ
起業時から成長期、上場まで。

失敗の結果
売上やメンバーの辞職までも。

失敗の原因
社長の人的問題という項目も。

経営危機データベースの画面

【失敗例が具体的】

企業プロフィールには「社長の年齢」なんていう項目もあり、生々しい。その「失敗が起きたとき」の会社の状況がよくわかります。

「社長の年齢」なんていう項目も

【グラフ・年表付き】

さらに、このデータベース内の会社ならば「同じ図表・同じ年表」で全体の流れを把握できます。手作りのエクセル表でしょうか、しかし視認性は問題ありません。いかに会社経営とは「ナマモノ」であるか、同時に紆余曲折を経て荒波を超えていくものであるかがよく分かります。

「同じ図表・同じ年表」で

【まとめも濃厚】

そして最後のまとめも、取材の根気が感じられます。会社設立後にぶち当たった壁、失敗、ヒヤリとした経緯、それに対する対策、そして現在に至るまでの克明な記載。単なる成功のノウハウや、結果オーライの美談ではない、経営の現実と生々しいバックステージの混乱がそこにあります。さらに失敗から「どう立ち直っていったのか」「現在も苦しんでいるかどうか」までも記録されています。

具体的な「経営危機データベース」

それは「バーチャル企業訪問」

普段は縁のない「経済産業省」のサイトかもしれませんが、将来の起業家や事業家にとって、もちろん現役のビジネスパーソンにとっても、このコンテンツは貴重な「バーチャル企業訪問」の機会となるでしょう。最前線で戦う日本のベンチャーたちの波乱の舞台裏。普段知ることのできない鬼気迫るその姿は、演出がかったドキュメンタリーの何倍も真に迫ってきます。

ところでかつて、ドイツ帝国の首相であったオットー・フォン・ビスマルク(1815-1898)はこんな言葉を残しています。

オットー・フォン・ビスマルク

「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他者の経験から学ぶ」

先人たちの警鐘に敬意を表しつつ、失敗から学んでいくー。

本コンテンツは、襟を正してその証言の数々を吸収できる貴重なルポルタージュと言えるでしょう。

 

👇経済産業省のサイトはこちら👇

(※編集部注:2019年4月前後にこのページは閉鎖された模様。再開次第またリンクを実装します)

『ベンチャー企業の経営危機データベース~83社に学ぶつまずきの教訓~』

 

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著者:アクトハウス代表 清宮 雄
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