ブランディングとマーケティングって何?ビジネスで勝つための考え方。
ブランディングとマーケティング
ビジネスを支える2つの武器。
「ブランディング」と「マーケティング」。
聞いたことはある言葉。
「ITが人々の暮らしを快適にする」という概念「デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation。DXと略される)」時代のマスト思考がこの2つです。
デジタル・トランスフォーメーションは2004年、スウェーデンのウメオ大学の「エリック・ストルターマン教授」が提唱したとされている概念。
それは「一心同体」「表裏一体」
「ブランディング」と「マーケティング」はなんだか壮大なテーマにも見え、これらを理解するには、それぞれ本を何冊も読まないと分からないような印象、ちょっと近づきがたい感じもしますね。
英語で、似たような字面で、専門家もいるようだし、これらを「別個のもの」と考えている人もいるかもしれません。
もちろん双方ともに奥深い世界なのですが、このWeb定番の時代、Webが商売の大きな要素となる現代において、この2つのジャンルはもはや「一心同体」「表裏一体」と言えるものになっています。
まずはそれぞれの言葉を一行で説明してみましょう。
●ブランディング
人々の心に印象付けること。
●マーケティング
サービスを売る仕組みのこと。
「印象」と「仕組み」。
確かに別モノには見えるものの、そこには微妙な相互関係が成り立っています。
ブランディングとは?
ブランディングというと「デザインの世界」の話に見え、
マーケティングというと「コンサルタントの世界」の話、に感じる人もいると思います。
前者は「表現」で、後者は「分析」という第一印象。もちろん、そういった素養も十分にあります。
実際にブランディングとはその企業やサービスの「印象」をつくるもの。
コンセプトメイキングから始まり、それを象徴するシンボルのロゴマーク、キャッチコピーはもちろん、そのビジネスを表現するWebサイトから名刺まで。そしてSNSでのユーザーとのコミュニケーションのあり方。
あまねく素材・要素にその「印象」を波及させるのがブランディングです。
マーケティングとは?
一方でマーケティングとは、ビジネスのターゲットを設定し、そのターゲットへどうアプローチし、気づいてもらい、クリックや来店をしてもらい、購入や問合せにつなげ、さらにはリピーターになってもらうための「仕組み」を作っていくこと。
そういった視点から見ると、先ほど例に出した「ブランディングはデザイン側」で「マーケティングは分析側」という見方は間違っていません。
しかし理解をしておくべきは、一点。
このWebの時代において「ブランディングとマーケティングは別のジャンルのもの」と区切りを入れてしまうのは整合性が保たれず、むしろナンセンスにもなりうるということです。
この2つのジャンルは、切っても切れないコインのオモテとウラ。
「一心同体」「表裏一体」である、という理解を持つことで、ビジネスが加速します。
次項より、その理由を説明していきます。
もしハンカチを売る場合
話をわかりやすくするため、例え話で説明します。
まず復習ですが、先ほどのブランディングとマーケティングの特長を再度記載しておきます。
●ブランディング
人々の心に印象付けること。
●マーケティング
サービスを売る仕組みのこと。
例えばあなたが「ハンカチ」を売ることになったとします。
そのハンカチの「ブランディング」を、ある会社に依頼をしたと仮定します。すると、その会社の人はこういった質問をしてくると思います。
◉なぜハンカチを売ろうと思ったのか
◉ターゲットの性別は
◉ターゲットの年代は
◉どんな媒体で売ろうと思うのか
◉ネット販売なのか直販なのか
◉売るのは何種類か
◉どれくらいの生産ペースなのか
◉売上はいくらが目標なのか
細かい質問を全て書くとキリがないため、上記で留めておきますが、ブランディングを依頼された会社は、ざっとこのような質問をあなたにしてきます。この質問をそれぞれ属性で分けていくと、決して「デザイン」の話だけでなく「マーケティング」の質問が混在していることが分かります。
同じ質問に()を付けて属性を書いてみます。
◉なぜハンカチを売ろうと思ったのか(マーケティング)
◉ターゲットの性別は何か(マーケティング)
◉ターゲットの年代は何か(マーケティング)
◉どんな媒体で売ろうと思うのか(マーケティング)
◉ネット販売なのか直販なのか(マーケティング)
◉売るのは何種類か(マーケティング)
◉どれくらいの生産ペースなのか(マーケティング)
◉売上はいくらが目標なのか(マーケティング)
ブランディングをするにはマーケティング
実は、さきほどの質問の全てが「マーケティング」に関する質問でした。ブランディングをするにはマーケティング情報は欠かせません。
ブランディング、そしてデザインという行為は、その商品に関する情報を「整理整頓」する作業なのです。整理整頓するためには情報が必要です。その情報は「マーケティング」に潜んでいます。
これは反対でも言えることです。
商品に対し「マーケティング施策」を立案していく場合。
今度はブランディングに関する質問が多くなってきます。
◉なぜその商品名なのか(ブランディング)
◉なぜその色なのか(ブランディング)
◉なぜその形なのか(ブランディング)
◉なぜそのキャッチコピーなのか(ブランディング)
◉なぜそのWebデザインなのか(ブランディング)
ブランディングをしようと思えばマーケティング情報が必要で、マーケティングをしようと思えばブランディング情報が必要になる、という関係性がここにあります。
実は昔は「ざっくり」だった
マーケティングという言葉がなかった時代。
その時代は大げさに言うと「なんとなくやっていた」側面があります。
わずかな情報を元に、デザイナーやコピーライターが「センス」を頼りにモノづくりを行っていました。
良く言えば「個人のスキル頼り」であり、悪く言えば「勘」というやつです。
だからこそ破天荒なアイディアが飛び交っていたという見方もできるので、この時代を否定するとか、そういうことは後ろ向きであり、きちんと学ぶべき遺産も数多くある時代です。
現代は「データ解析」できる
しかしこの現代、Webで「ユーザーの解析」ができるようになりました。
Webサイトに訪れるユーザーの「性別・場所・ページ滞在時間・離脱したページ・リピート回数・検索キーワード」などなど、無数の情報が手に入ります。
これらの情報が現代の「マーケティング」の基盤のひとつになっています。
もちろんここにも分析センスは必須ですが、元の情報は動かぬ数字のため、施策立案の精度は決して勘頼りではありません。
PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)という言葉に重みが出てきたのも、Webがマーケットを大きく占めるようになってからです。
◉マーケティングを元にブランディングする。
◉ブランディングを元にマーケティングする。
まさにマーケティングあってのブランディング、ブランディングあってのマーケティングです。
もちろん経営層も
デザイナーはマーケティングを理解すべき時代。
マーケッターはデザインを理解すべき時代。
それだけでなく、お客さんと話し込む「営業」も、ブランディングとマーケティングは知っておかなければなりません。勘やノリで提案する時代はとっくに終わっています。
さらには、社長はもちろん経営層も例外ではありません。
自社の命運を握るブランディングとマーケティングは知っておかなければ経営戦略の立てようがない、ということになります。
経営層が「ヒト・モノ・カネ」だけ管理するのでは、現場に起こっている問題点、それに対する改善点をジャッジすることができません。
ブランディングとマーケティング。
カタカナ言葉だから、難しそうだから、と避けずに、また肩肘張って別々に学ぼうとはせずに。
相互関係を意識しながら知見を深めていけると、精度の高い戦略構築の道が開けてきます。
ブランディングとマーケティングも学べるIT留学
本記事はデジタル・トランスフォーメーション時代のマスト思考でありスキル「ブランディングとマーケティング」についてご説明しました。
このブランディングとマーケティングはもちろん「プログラミング・英語・ビジネス・デザイン」を、座学と実践を織り交ぜて体得できるIT留学があります。
✔ プログラミング
✔ 英語
✔ デザイン
✔ ビジネス
以上の4教科を学ぶIT留学がセブ島のアクトハウス。在学中に進路を決め、起業やフリーランス、国内企業の就職転職を決める卒業生を毎期輩出しています。そんなアクトハウスの特長は当サイトのトップページにまとめています。下記のリンクからどうぞ。
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著者:アクトハウス代表 清宮 雄
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