社会人になるとスランプにおちいる理由。「たった1つの解決策」とは?
突然始まる「なんでできないの?」
社会に出ると、学生のとき設定されていた「テストの合格点」や「受験・就職の合否」といった分かりやすい目標は、突然なくなります。
社会に出ると突如訪れるのは「ぶっつけ本番」の毎日。
ちょっとした行動、言葉づかいについても周囲に注意をされるという、地に足のつかない状態が続きます。
そんな窮地に追い込まれると「何のために働いているのかわからない」と、体と頭が重くなってくる。
酒を飲めばいつのまにか会社の文句を言い、鍵垢もしくは匿名のSNSでは誰かをボロクソに言い、ネガティブになっていくー。
なんでこんな自分になっていくのか
正しそうな本には「周囲のせいにしない」「悪いのは自分」といったことが書いてあります。
確かに、きっとそうなのでしょう。そして正論なので、それ以外の感情は湧いてきません。でも一番知りたい「なんでこんな自分になったのか」の原因がわからないのです。
学生のときは楽しかった。
自分は学生に向いていたのでは?
社会が敵に見えてくる。
いやそもそも、今の仕事が嫌いだし、新しいことが見つかれば、自分の好きなことならば働くことが好きになれそうな気もする。
しかし…実際は仕事を変えても、同じ結果になるのです。
また転職する。
また落ち込む
また人のせいにしてしまう。
「やりたいことさえあれば」
「つーか取り柄ないし」
謎の受け身状態のまま、何年と過ごすことになるのです。
意外と答えは地味だった
泥沼にハマる前に、知っておくべきことがあります。
シンプルであり、難しい答え。
それは、
目標は自分で設定するということ。
仲間が急速に成長していくように見える。
なんで自分は仕事を好きになれないのか。
なぜ未来を明るく感じられないのか。
受験も就職も、それ自体は決して悪ではありません。しかし、これらに合格するという「目標」は自動的に用意してもらっていたのです。だから頑張りやすかったんです、やるだけだったので。通過すれば褒めてもらえることもわかっていたのです。ダメなら落ち込めばいいことも、分かっていたんです。卒業式では泣けばいいし、誕生日では笑えばよかった。喜怒哀楽が全て先読みできたのが学生時代、親元にいた自分です。至れり尽くせりの過密スケジュールが目白押し。超VIP待遇だったのです。
親、兄弟、姉妹、友人。学校の先輩。自分で考えなくても、実は影でみんなが設定してくれていた目標の数々。
まず認めよう。そして感謝しよう。
ずっと助けてもらっていたことに。
ずっと支えてもらっていたことに。
で、、これから一人でどうすれば…?
最大の敵であり味方は
ものの本や情報サイトには、たぶん正しいことしか書いてません。
やたら明るいので、ついていけません。
「まずは笑顔になってみよう!」
「言葉をポジティブにしよう!」
とかできません、普通。
みせかけのコツは置いておき、自分と向きあおう。
目標を決める、ちなみに「答え」はない。
自分で目標を決めるのは、ものすごく頼りないですが、そこからやります。
その目標が正しいのか間違っているのか、誰も教えてくれないというか、誰もわかりません。
だから決めたところで、やたら空しい。
受験や就職、昇給や出世といったゴールはわかりやすく、周りの人間と同じことをやればよかった。安心しながら競争してた。
しかし人生の目標だけは、そうはいかないのです。
例えば「カフェをやってみたい」と思った場合。
結局は「やってみないとわからない」「自分で調べる」「人に聞く」という、頼りない現実、未知すぎる未来が黙って横たわるのみ。さらに最後は「自分で決める」ことになる。
自分がフワフワしている気がして、不安になります。逃げたくなります。
成長するとは
生きていくとは、成長するとは、日々の細かい目標を「自分で決め続ける」ことにあります。
勉強してから進むのでなく、用意できてから走るのでなく、考えながら突き進むことにあります。
だからこそ波に乗ればすごく楽しい。
味わったことのない感覚が、じんわりと爪の先まで行き渡る。
自分の道を進む喜びは、自分で決めたらからこそ味わえるのです。
反対に、波に乗れなければ「自分の目標は正しいのか?」と、悩むことになる。その軌道修正を世間では「努力」と言います。
自分で自分を決めることから
ポジティブになるためのコツ、必勝法、一夜にして悩み解消、ワープというものは存在しません。
必要なのは、目標を自分で決めれるかどうか。
本当の喜怒哀楽は、そこに降りてくるのです。
本当の喜怒哀楽は、生きている実感をくれます。
自分で、決めよう。
まずは今日、明日。そして来月の自分から。
どうせ悩むなら、目標に向かって悩もう。
「小さな一歩」とは、どんな地味で小さなことだって、明日の自分を決めることから始まります。
著者:清宮 雄
フィリピン・セブ島在住。「プログラミング/英語/デザイン/ビジネス」を学ぶIT留学「アクトハウス」代表。▶ セブ島のIT留学「アクトハウス」を詳しく見る