「1秒でも遅れる人」とは「1秒でも仕事しない」方が良い。

遅刻

ビジネスのなかで、打合せのために「待ち合わせ」をするとき。

あなたは、

● 時間を意地でも守る人だろうか?
「5分前スタンバイが普通」と考えている。

● そこまで神経質ではない人だろうか?
「時間ピッタリはセーフ。数分遅れは謝罪や事前連絡でギリOK」と思っている。
 


 
もし後者であれば、前者の人の「時間」を奪い、「気配り」をドブに捨てている「四流以下の問題外」であることに気付こう。

あなたは時間を守る人?

「三大待ち合わせ」の例

実は時間を守る人というのは「時間を守れた」という以外、待ち合わせ場所に早く着いて得なことはない。なぜなら、事前の気配り作業が非常に多いからである。

下記に、主要「三大待ち合わせ」の例を挙げてみよう。

時間を守る人というのは、先にこういうことをしてくれている。

 

1. 喫茶店の場合

まずはお店の場所を探す。当たり前と思うなかれ。Google Mapの情報も古いことはザラだ。待ち合わせ場所に間違いがあってはならない。もしお店の位置がわかりにくい場合は、その情報も相手に共有しておく必要がある。

そして店内に入れば、周りを見渡し、座るに最適なテーブルの場所、また隣の席の様子もチェックする。いくら禁煙席でも喫煙席に近ければ意味ないし、隣の席で近所の井戸端会議をやっているような場所には座れない。お手洗いの真近くもよろしくない。よかれと注文を取りに来てくれた店員さんに「すいません、もう1人来ますので」「先にお水2つ、いただけますか?」「メニューは置いておいてもらえますか?」と根回しも必要だ。

またパソコンを広げるのであれば、2名用のテーブルをくっつけて4名席にして良さそうか、店内の混み具合を鑑みつつ店員さんに確認する。広さに余裕のありそうなファミレスの場合は最初から広めの席に、やや強引にでも案内してもらうこともある。

待合せ・遅刻「喫茶店の場合」

2. 駅の場合

駅の東口・西口、と決まっていても視認性が悪い場所では、相手が自分を探すのに時間がかかってしまう。その場合、待ち合わせ場所は守りつつも、その範囲でなるべくどこからでも見えやすい場所をチョイスする。お互いにとってストレスのない待ち合わせのためだ。かといって他の通行人の邪魔にはならぬよう、道の脇には寄りつつも、相手が改札を出たらすぐ目につくような位置を選定しておく。

そして事前に相手には「西口のセブンイレブンの前でしたが、おそらく吉野家に変わっていますので、その前にいます。改札出て正面ですので、すぐにわかると思います」といった最新の情報もメールする。

待合せ・遅刻「駅の場合」

3. 会議室の場合

夏であればク−ラー、冬は暖房を事前に付けておく。プロジェクターの使用が必要と想定されるならば、それもセットをしておく。接続端子はMacかWindowsでも変わることがあるので要注意だ。お茶のセッティングや社内への声掛けも忘れない。

すぐに打合せが始められるよう、前回までの資料をパソコンやプリントアウトで用意しておき、相手の失念や忘れ物が大事にならぬよう、そっとリカバーできる体制も整えておく。

待合せ・遅刻「会議室の場合」

それは尊いビジネスの1シーン

このように待ち合わせは、想像以上に気配りが多発する。

悲しいかな、全ては「先に来た、時間を守っている人」がする仕事になる。

遅刻する人には、これがなかなかわからない。さりげない喫茶店で、単なる駅で、ノーマルな会議室で、まさかそれらが最適にお膳立てされ、可能な限りの工夫や交渉、根回しがあったとは想像もできないだろう。いつも遅れて来るからである。

逆に言えば、普段から時間を守る人は、自分が後から来た際に、テーブルの位置がさりげなく良かったり、氷水が入ったコップがまだ水滴まみれでないことに気づき「タイミング良くセットしてくださったんだな」と、その人の器と気配りを肌で感じ、頭が下がる。普段自分がしていることだから、直前まで何がそこで行われていたか、わかるのだ。

これは、時間を守る側が神経質、遅れる側がどうこうというレベルの話ではない。「ビジネスは時間である」という、常識でありマナーの話だ。

待ち合わせとは、単に待ち合わせではない。

時間のないなかお互いが接点を持つ、尊いビジネスの1シーンなのである。

ビジネスとは気配り

打合せはすぐトップギアで

打合せは、いたずらに時間をかけず、まさに時間通りに用意ドンで一気に開始する。時間は誰だってない。

本題にすぐ入り、要点を確認・すり合わせ、着地点を見つけ、足並みをそろえるステージだ。

スカイプ等を使ったパソコンでのミーティングも、もちろん同様。Wi-Fiの具合はもちろん、資料等は事前に共有しつつ、ネットだからといって不必要な沈黙やダウンロードタイムが発生しないようスムーズに進行し、なるべく滞りなく終了する。

言うまでもなくそのすべては、開始時間にロケットスタートを切ることが大前提となる。

打合せに遅刻は致命的

遅刻者はマイペース

「すいません5分ほど遅れます」
「電車を逃しまして」
「駅にはもう着いてるのですが」
「東口に出ちゃいました」
「どこらへんですか?」

と、次々キラーパスを投げてくる。

「どこらへんですか?」と振られた際は、こちらは待ち合わせの場所自体が間違っていたのか不安にもなる。何とか目につく看板や周辺の特長を探しだし、伝える。その間、遅刻の相手はただこちらの連絡を待つだけである。時間はこうして過ぎていく。

遅刻というのは「ビジネスの罪」のなかでも、トップクラスの過ちだ。

●相手を「軽視」している。
●相手の「時間」を奪っている。
●相手の「不安」を煽っている。

待たされた方は、こんな相手を教育するほどお人好しではない。

遅刻者はマイペースな行動をとる

「電車が遅れた場合は?」

こういうことを述べていると、必ず出てくる質問がある。

「じゃあ電車が遅れた場合は?」
「交通機関が全てストップしていた場合は?」

残念ながら、関係ない。

筆者は、さまざまな立場・ランクにいるビジネスパーソンと待ち合わせしたことがあるが、圧倒的にデキるヤツは遅刻しないで必ず現れる。電車が遅れても、交通機関が止まっていても、すでにそれらも想定に入れている。

早め早めの行動と、無理な予定を組まないリスクヘッジ。交通機関の切り替えや、時に高額のタクシー費用も惜しまない姿勢。天変地異をものともせず、その開始時間を神がかり的に守ってくる。

彼らはなぜ、そこまでするのかー。

絶対に遅刻をしないビジネスマン

ビジネスはプライド

立場に関係なく、遅刻したらその打合せは不利に進むだけでなく、取り返せない減点になりうる恐怖を知っているからである。また大前提として「待ち合わせは、相手と自分の共通の時間」であることを理解している。待ち合わせごときで、人の時間を奪うことはあってならないのだ。

その病的なまでの真剣さは、仕事の質に現れてくる。そういう人は、粘りと意地のある仕事を見せてくれる。

反対に、デキないヤツは良くて「時間ぴったり」に現れる。人の時計が数分進んでいる可能性さえも加味していない。数秒の遅れは遅刻ではないのだろう。また、1~2分遅れでは謝罪はまずない。こういう人と仕事をしそうになったら、考え直した方がいい。
 

質の高い相手と仕事がしたければ、あなたは絶対に遅刻してはいけない。

質の高い相手と思われたければ、あなたは絶対に遅刻してはいけない。

仕事で、会社で、世界で、トップを取る唯一の道はー。

それは「何もそこまで」というところまで、きめ細かく自分の質を高め続けることにある。

著者:清宮 雄
フィリピン・セブ島在住。「プログラミング/英語/デザイン/ビジネス」を学ぶIT留学「アクトハウス」代表。▶ セブ島のIT留学「アクトハウス」を詳しく見る

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