デザインに正解はない?ホント?
デザインって、正解ないの?
Webデザインでも紙媒体でも。
デザインについて打合せていると、たまに、一部のデザイナーから出てくるセリフがあります。
「デザインに正解はないので…」
ここに違和感。
クリエイティブ業界に15年くらいいる筆者ですので、デザイナーの気持ちも言いたいことも理解したうえで、あえてちょっと言ってみたいことが。
正解、本当にないの?
アートとデザイン
定番の理論で掲げられる「アートとデザインはちがう」というロジック。
アートは自由で自己満。でも商業デザインは利益を出すためのクリエイティブなので大変なのよ、という説明。
ここには「アートは直感まかせでお気楽だけど、ビジネスのデザインは甘くないのよ」という、微妙な上から目線を感じます。
そこでアートを対照にするかな、っていう。
デザインだけが
商業デザインはビジネスであり、利益を出すために緻密に組んでいかなければならない宿命にあるならば、そこには正解があると考えます。
いまや「UI」「UX」という概念と共に渾然一体となっているプログラミング&ブランディング&マーケティング&デザイン。
もはやこれらは切り分けが難しい部分もあり、同時に責任の所在も曖昧でもあり、だからこそスクラムを組んで結果を取りにいく一心同体・運命共同体とも言えます。
もしデザインだけが「正解がないので」と言えてしまうなら、一緒にゴールを目指しているプログラマーやマーケッターや営業のテンションはダダ下がりでしょう。
複数のデザイン案を出すその背景
かつて筆者がデザイン会社にアカウントプランナーで勤めていたとき。
デザイナーのチーフが言っていたセリフで、印象的なものがありました。
「正解はひとつと思ってる。よくお客に『3案持っていく』とかあるでしょ。でも残りの2案には何らか足りないものがある。提案のためにわざわざ作っている場合もあるよ。自分のなかでは、要件定義して詰めていくと『もうこのデザインしかない』ってなってる」
営業としてはお客に1案だけ持っていくのはかなり難しい打合せを迫られるので、デザインは多いほうが助かります。お客はいろいろ見たいし、検討したうえで決めたいものだから。
またお客は、自分の会社内で「業者に無理言って、デザインを3案も出させましたぜ、ボス」という自分の仕事ぶりを上司にアピールしたい隠れマインドもあります。なので、デザインの正解がひとつでもなんでもそういった眉間にシワの寄った話はどうでもよく「対お客」ということを考えた場合は、複数案はむしろマストで有効です。
デザインは複数あったほうが、打合せ時は話もしやすいし、平和に進行しやすい。
幼稚な表現で言うならば、単純に盛り上がるというのもある。
つまり、いろいろな可能性=正解はひとつじゃないよを見せた方が、お客の満足度は上がります。
デザインって大変
そしてデザインは、プログラミングやマーケティングと異なり、お客も「パッと見でいろいろ言える」唯一のジャンル。だから面倒くせえ。逆に言うと打合せの難しさはデザインにこそある。
プログラミングやマーケティングに関しては、お客は「まあ、じゃあそれでやってみますか…」と言わざる得ないこともあるので、もちろん例外はあるものの、提案側に一定のアドバンテージがあるケースが多いでしょう。
しかし、デザインは見た目や好みで意見できるので、こじれるときは大いにこじれる。
「社長がどうしてもイヤだって。僕はこのデザイン好きなんですけどね」
「A案とB案、混ぜた感じで作れます?」
「もう1案出せる?」
と、担当者は次々と魚雷を発射してきます。
デザインって大変です。
プロだからこそ正解を
デザインとアートを区切るのであれば、デザインにアートの思想を逃げ口上に持ってくるのは違和感を覚えます。
「アートとデザインはちがうのよ」と言いながら「デザインはアートの側面もあるので正解がないのよね」というのは苦しい。
つまりここで言いたいことは、プロの仕事で「正解はないので」が口グセのように出てしまうと。それが当たり前のマインドになってしまうと。それは「逃げ」「保険」とも取られかねないということ。
「正解はないので(わかりません)」
「正解はないので(なんとも言えません)」
「正解はないので(責任は取りきれません)」
という、プロとしてのプライド欠如と考えます。
クリエイターなら、ビジネスのデザインはアートとちがうと言うなら、正解に挑み、正解を出して欲しい。
デザインも効果検証できる
ビジネス、結果を出すためのデザインには「効果があったもの」と「効果がなかったもの」があります。
効果のあったものが正解のデザインです。
いまはWebサイトにおいてはそのページの訪問数、直帰率、滞在時間、リピート率にコンバージョンなどさまざまな数字=結果を得ることができます。デザインも数字=結果と向き合う時代。
営業マンは成約率が数値で可視化されている。
マーケッターは集客率を問われる。
でもデザインだけ「正解はない」では、あまりに無責任。
結果を出すデザインには正解があるという前提のもと、ひとつの答えを追究するデザイナーさんと、必死になって仕事したいと思っています。
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著者:アクトハウス代表 清宮 雄
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