「フロントエンド・エンジニア(海外ブリッジSE)」 | IT留学のアクトハウス体験談

セブ島のIT留学・体験談その3

IT留学の始まりはフランスから

▶アクトハウスへの参加経緯は?
「たしか最初に問い合わせたとき、フランスにいたんですよ。ネットでアクトハウスの評判や記事を見て、パリから直接スカイプの個別相談したのが始まりですね」

▶フランスにいらしたんですか?
「はい、その頃、ちょうど大学を卒業するぐらいのタイミングだったんですが、大学の先輩が政府系の機関で働かれていて。フランスに行ったのもそのOB訪問を兼ねてだったんです。OECD(経済協力開発機構)の視察勉強もしたかったときで」

▶進路を考えていた時期でしょうか。
「そうですね。大学のときは知人のWeb制作を少し手伝ったりとか、周りにフリーランスやプログラマーの方も多かったりしたんで、進路に関していろいろなロールモデルはあったんですよね。さて、自分はどう行こうか、という。ただ元々海外志向はあったので、日本での就職というのはないな、と思ってました」

▶いろいろ考えていた時期だったんですね。
「ですね。そして、いろいろ葛藤や悩みなどもありつつ、最終的にはアクトハウスの6ヵ月コースで具体的なスキルを身につけてから、さらに世界へ飛び出そう、という結論になりました。新卒から就職でなく、海外でも活動できるフリーランスになろうと」

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「カナダ留学」と比較してみた

▶他国の留学と比べたりはしました?
「比較はしましたね。比べたのは、カナダです。しかし僕が得ていた情報のなかではカナダは学費が高く、しかも暮らしが始まってからの生活費も高いというのがあったんです。半年間の留学となってくると、当然その差は大きいものが見えてきました」

▶欧米諸国の物価の問題ですね。
「さらにカナダでIT留学する場合は、その前に語学留学を終わらせないと英語のIT授業についていけないこともあり、お金も時間も倍かかってしまう、と。そこで、まとまった学費で、6ヵ月の長期留学もでき、さらに生活のランニングコストが格段に安いということでアクトハウスを選ぶに至ったという」

▶なるほど。
「英語は英語で学びつつ、プログラミングは複雑な内容を理解するときや、自分が細かい質問をしたいときのために日本語で習いたく。贅沢なんですけど、アクトハウスはぴったりだ、と(笑)」

勉強は楽しんだ

▶アクトハウスでの︎勉強は大変でした?
「いえいえ、大変というより、楽しんでましたね。参加時は「好きなことを1日中やらせてもらっている」という感覚でしたし。日々の密度が濃いという感覚ばかりでしたね」

▶英語のスキルは元々どのくらいでした?
「プライベートでは、タイやオーストラリアなど、世界を旅するのが好きだったので、1人で旅行する程度は大丈夫でした。しかしビジネスとなると…やったことがないという状態でしたね」

▶プログラミングの経験は?
「プログラミングは興味はあったので自分でちょっとだけ勉強していました。しかし、それも所々で、体系的に学んだのはアクトハウスが初めてです」

▶アクトハウスでは、どんな言語を学びました?
「HTML、CSS、javascript。さらにPHPですね。また単に言語を勉強するだけでなく、LinuxやWORDPRESSに関しても。さらにWebディレクション全般にマーケティングや経営と、6ヶ月コースならではの広範囲さのなかで学ぶことができました」

6ヵ月コースの醍醐味
(英語でのプレゼンテーションは日常)
 

実践で挑戦した「ブランディング案件」

▶ビジネス講座での︎Web案件は?
「ビジネス講座は濃かったですね、特に後半。座学や架空の実践でなく、実際のWeb案件に挑戦できるのは非常に貴重でした。僕が担当したのは、Webサイトの「コンセプトメイキング」からできるものでしたので、これは良い体験となりました。営業の時点から仲間と方向性を明確にし、良質な案件を取りにいった感じです。苦労も実って、実際にオーダーをいただけたのは本当に良かったですね、お客さんからの評判も良かったですし」

▶ブランディング案件は貴重ですね。
「でしたね。というのは、開発だけ、デザインだけ、という仕事の受け方だと、上流の部分からの案件掌握ができず、部分部分の仕事になってしまう可能性もあると思うんです。もちろんそれも大事なお仕事で、そういうお仕事も普段は有り難くやらせていただいてますが、いわゆるアクトハウス在学中からトータルのブランディング案件に携われたのは良かったですね」

▶一緒に頑張ってきた仲間ですもんね。
「そうですね、これまで共に勉強してきた、気心が知れた仲間とチームで動く体験ができたのは大きいです。そこでは、ただ楽しいだけではないエンジニアリング、プログラミングの難しさ、スケジュール調整等、緊張感のなかでITに関わる仕事の面白さも知ることができました」

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卒業後は「新卒からフロントエンド・エンジニア、海外移住」へ

▶現在はどんなお仕事を?
「フィリピン・セブ島に在住し、フロントエンド・エンジニアとしてフリーランスで働いています。新卒からアクトハウスへ、さらにセブ島で留学中に仕事を探し、そのままセブで働き始めました。現在、所属としてはブログ・マーケティングのライティングでも著名なLIGさんに籍を置かせていただき、まさに今ここで話しているコワーキングスペース『iioffice CEBU』を仕事場としています。あ、コーヒーいれましょうか(笑)」

▶ありがとうございます(笑)制作以外のお仕事は?
「そうですね。ここでTECH関係のイベントの企画運営、例えばスタートアップのセミナーを主催したりもしています。また先日はアクトハウスのメンターさんと在校生がプログラミングのイベントをやってくれたんですよ。自分が卒業した後に、アクトハウスの在校生とセブ島内で直接絡めるのは、初対面なのにそうじゃない感じの不思議な嬉しさがありますね(笑) 6ヵ月コースをどう乗り切るか、使いこなすといいかの話をしたりもするんです」

セブ島のカフェでひととき
(コワーキングスペースのカフェはリラックス空間)

英語で仕事するブリッジSE

▶毎日忙しそうですね(笑)
「海外に定住し働くこと、何とも言えないこの開放感は想像以上だったんで楽しいですね毎日(笑)。日々のITのお仕事としては、海外からの案件を、日本人、そしてフィリピン人の方々と協力し合いながらやっています。ブリッジSEですね」

▶フィリピン人の方とは英語で仕事を?
「そうですね。一緒にやっているのは、2名のフィリピン人プログラマーです。プログラミングの作業指示や修正、コンセプトなども含め全て英語で伝え、それを作業に反映していただいています。コードはこう書いてみたら?と促してみたりとか、逆に僕の方からこう書いてみたけどどうかな?と具体的な提案をしたり。仕事ですからコミュニケーションが命なんで、逐次話し合いながら進めていくんですよ」

海外フリーランスとのお仕事
(フィリピン人エンジニア2名と共に仕事中)

 

プログラミングと英語は世界共通

▶英語での指示、コツはありますか?
「そこは、なんだかんだ日本語と同じ感覚ですね。心がけているのは、ちゃんと噛み砕いて説明、ということですね。英語だからといって大雑把にならないよう、細かく作業の内容や希望を伝えます。この仕様はこうで、ゴールはこうで、と系統立てて話すということがとても大事になってきますね。ディレクションする際、後々やり直しが発生するようなミスリードは絶対に許されないですから、細心の注意を払っています」

▶英語での仕事は慣れました?
「ええ、もうすっかりと。やはり英語はもちろんですが、プログラミングの言語が世界共通語であることが大きいなと痛感します。コーディングひとつとっても、日本人でもフィリピン人でもアメリカ人でも使うプログラミング言語は同じです。もちろんそこに技術や採用言語の個性は出ますが、ベースの理解が共通していますから、専門用語含め、会話がしやすいなと感じます」

IT留学ならでは多国籍交流
(エンジニアイベントでは多国籍に交流)

 

「デザインの学び」が活きた

▶アクトハウスで学んだ「デザイン講座」はいかがでした?
「これは、現在の仕事に大きく役立っていますね。実は、僕自身はそこまでデザイン力が秀でている方ではないんですが(笑)デザインの講座で得た知識が仕事を支えてくれています」

▶それはどのように?
「フロントエンドで仕事をする際、デザイナーさんの意図が正確に汲み取れないと仕事が成立しないんです。また、そもそもイラストレ―ター、フォトショップが使えないことには話にならないため、アクトハウスで実務的なソフトのスキルを身に付けられたのは良かったですね。デザインの勉強はアクトハウスで強引にでもやらないと、きっとそこまでやらなかったかもな、と思うことはあるんで(笑)。デザインデータを扱える時間がない場合は、自らパッパと修正もできちゃうのは時短にもなりますよね」

▶当然それはプログラミングも。
「そうですね。チームメイトに「こんな感じでやってね」というような曖昧な指示出しはあり得ないため、自分がまず具体的にプログラミングのことを理解していて、なおかつ手が動かせないとダメなんです。ですので、デザインもプログラミングも、あの期間でやっておいてホント正解でした」

▶複数ジャンルの勉強は大変だったでしょうか。
「特にそれはなかったですね。アクトハウスのIT留学ではメンターさんに聞いたら答えてくれるのだから、聞かないと損ですし。楽しんで勉強できたんで、むしろもっと課題や仕事をください〜って言っていましたよ(笑)」

英語でのプレゼンも

英語のプレゼンも日常

▶英語のレッスンはどうでしたか?
「英語の講座は、プレゼンテーションの課題がたびたびあったのはタフになれましたし、いまそのまま役立っていますね。というのは、今のお仕事ではイベントでプレゼンテーションすることも多々あるんです。エンジニアって、ただ開発してるだけじゃなくってイベントで「今ワタシはこういう技術やってるんですよ」という知識や、評判になっている最新情報の共有をするのは日常でもあります。ここセブ島では、もちろんそれを英語で多国籍の方々とイベントで共有するので「英語のプレゼン」は日常です」

▶最近はどんな英語プレゼンを?
「最近やったのは、CSSの設計についてですね。毎回スライドを用意して、各国の方々に英語で説明し、コミュニケーションを取りながら進行していきます。なかなか盛り上がるんですよ」
 

国にこだわらなくなった

▶今後はどんな国で働きたいですか?
「国は…どこでも行ってみたいんですが、逆に言うと「どこの国でも良くなったな」という強みを持てるようになりました。理由は単純で、パソコンさえあれば、仕事はどこでもできるようになったからです」

▶IT留学の卒業から間を置かず、身軽になりましたね。
「そうですね。まだまだたくさん勉強したいですが、現在も速いペースで実践経験を積めていますね。アクトハウス卒業後にブランクを一瞬足りとも置かず、英語とプログラミングを「海外のビジネス現場」で引き続き磨き続けていられるのが大きいですね」

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(LIG社のセブ島ブランチでフロントエンドエンジニアを勤める)

卒業生と「いつか一緒に」

▶これから「アクトハウス」へ挑戦する方々にメッセージを。
「それぞれが決めた数ヶ月のなかで、アクトハウスのIT留学という仕組みをどこまで使い切れるか、使いこなせるか、にかかっていると思います。私の場合は6ヵ月コースでした。いかに自ら目標設定をして1日のなかでロスを最小限に抑え、勉強時間を獲得するかがポイントと思います。そして在校している間に次の自分を決めてしまうこと。勉強ではひとつのことに時間をかけすぎないよう、メンターさんに質問したり、また自身の検索スキルも上げていくことが大事かなと思います」


(アクトハウス卒業生の岩本さんともモバイルハウスでお仕事)

▶なるほど、そのあたりがコツですね。
「当時の自分を振り返れば、アクトハウスへ挑戦するステージに立つということは、自由への扉に一歩近づいたことだったんだなと思っています。自分の決断を信じて突き進んで欲しいです。そして卒業後はいつか、ぜひ一緒にお仕事できたら嬉しいと思っています(笑) そのときはどうぞよろしくお願いします!」

(取材・構成 アクトハウス編集部)

 

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