「IT未経験からWebディレクターに転職」 | IT留学のアクトハウス体験談
会社を退職し、IT留学を決意
▶アクトハウスへの参加経緯は?
「大学を出て、地元で就職し2年くらい経った時『次に自分がやりたいことって何だろう?』って思ったんです。職場でも仕事に慣れ、とても良くしていただいていたので、迷うことは多々あったのですが…。『海外にも行きたいし、自分に技術をつけたい』という気持ちがありました。というのは、当時の仕事自体は「生涯スキル」という面からすると、ずっと続けていくには物足りないというか、行き詰まってしまう不安があったんです。であれば思い切って、まずは留学という形で日本を出てみようと考えました」
▶生涯スキルという観点だったんですね。
「はい。なので、選択したのは6ヶ月コースです。アクトハウスのIT留学ではプログラミングや英会話だけでなく、さらにマーケティングなども学べるという評判でしたので、それらを身につければ、将来いつでもどこでも、自分の働きたいように生きることができると思ったから」
女性にとっての「働く」を考えた
▶時間も場所も問わないスキルですね。
「そうですね。もちろん男性も大変と思うのですが、女性は結婚や出産など「働くこと」そのものについて向き合うことが、人生の局面で多々あるのではと思います。そのときに、年齢やキャリアがネックになることは避けたく、今後何度か降りかかってくるであろう人生のタイミングのなかで、いわゆる「手に職」を持って、組織に属さずに働くことができればと考えていました」
プログラミング、IT初心者からの挑戦
▶アクトハウス参加時のスキルは?
「まずIT・プログラミングについてですが、仕事で普通にパソコンは使える程度でしたが、HTMLやCSS、増してやjavascriptなどを扱った経験もなく、文字通り初心者からのスタートでした。言葉だけ見ても、例えばフロントエンド、バックエンド、サーバサイドなど、今でこそ意味も内容も理解していますが、本当に知らないことだらけでした。もちろんイラストレーターやフォトショップも、アクトハウスで習うまでは未経験でした。だからこそ、6ヵ月という最長のコースを選んだんです」
▶英語については?
「実は、小さい頃から英語には触れてきていたんです。親の仕事の関係で、少しだけですけど、海外に滞在していたこともあります。ですので、そこまでの苦手アレルギーはなかったですね。もちろんアクトハウスで本格的に勉強するまでのブランクはあったので、いざ始まると、そこは初心に帰って基本から積み上げていきました。とにかく休まないで頑張ろう、と」
▶ビジネスは?
「憧れはありつつも、自分自身がビジネスを起こすということは考えたことはなかったので、無知の状態でした。セブ島のアクトハウスでは実際のWeb案件をチームでこなしていくという「実践」があるということだったので、そこにも期待しました。例えば卒業後、IT業界への転職活動をする際も、業務未経験のまま無謀な転職活動をすることにはならないな、と思いました」
ITスキルが世界を変えた
▶プログラミングの勉強、実際にいかがでした?
「お恥ずかしながら最初は、プログラミングについては「何か凄いことができるんだろうな…」くらいの印象で、本当に言葉くらいしか知らない状態だったんですよね。しかし実際に学んでみると「世界が変わった」ように思います」
▶世界が変わる?
「というのは、技術を知る・修得するということは、自分で作りたいものを現実にできるんですよね。普段見ていたホームページ、何か動きのあるサイトや美しいデザインを見た時、今までは何とも思ってなかったのが「これはすごい」「こうやっているんだろうな」「自分にできるかな」と、ものづくり視点から考察できるようになりました。6ヵ月の間に、インターネットの世界が急速に身近に感じられ、また自分がその業界について明るくなっていくのがわかりました。スキルを身に付けることって、世界が変わることなんだなと実感した次第です」
(アクトハウス内でルームメイトたちとのひととき)
キャリアチェンジへ
▶現在はどのような仕事を?
「Webディレクターです。株式会社クリーク・アンド・リバー社という会社を通じて、現在は国内最大手の広告グループ企業に勤めてます。(※編集部2018.11月追記:堀さんは2018年に楽天株式会社に正式にWEBディレクターとしてキャリアップに成功)関わっているのはECサイト、つまり商品を販売するサイトですね。プログラミングでコードを書く仕事でなく、Webを切り盛りする、という役目です。ディレクターは、デザインやプログラミング、ライティングやブランディング、さらにマーケティングに至るまで理解がないと勤めきるのはなかなか難しいと思います。非常にやりがいのあるお仕事です」
▶プログラミング技術はどう役立っています?
「メンターさんにも常々言われていたことですが、プログラミング、エンジニアリングを学んだ際の「論理的な思考」が仕事に大きく役に立っています。アメリカではすでにそうなように、これからは単なるWeb制作会社、Webクリエイターでは仕事がなくなるであろう未来が迫っていますから、アクトハウスでのジャンルを横断する複合的な学習は、起業するしないに関わらず本当に大きかったですね」
▶英語は役立っていますか?
「はい、今の仕事で実際に英語を使っています。英語を使う仕事って最初はプレッシャーもありましたが、もう随分慣れました。今は話すというよりもメールのやり取りが多いです。むしろもうちょっと英会話したいな、と思うようにもなってきましたよ(笑) でもメールだと形に残るし、やはり仕事上は英文テキストでやりとりするのは間違いが発生せずに良いですね。アクトハウス卒業後1ヶ月で今のWebディレクターの仕事に就くことができたので、留学時の感覚が十分残っていました。英語の勘が鈍る前で良かったですね」
(同社を通じ国内最大手の広告グループ企業で活躍中)
実践の「リアルWeb/IT案件」を通して
▶ビジネス講座での「Web案件」とは?
「アクトハウスの前半3ヶ月で習ったことを、実際のWeb案件に取り組んでいくという後半3ヶ月にある評判のプログラムです。実践で案件などをこなしていくのですが、私は、ここでは遠慮しないで、挙手制の案件は積極的に手を挙げました。だってメンターさんのフォローがありつつも、リアルの案件を経験できる機会なんて社会に出たらもうないですよね。思いっきり当たっていけるんだから、この半年はとことんやろうと臨みました」
▶やってみてどうでした?
「ITの世界ではこうやって仕事を受けたりするんだなあ、というのが分かりました。それまで知らない世界だったのもあり、最初は色々とまどいましたが、同期の仲間と共に取り組むので、相談し合いながら乗り越えていけました。チームは案件ごとにわかれ個性もバラバラで、何かこう、小さな制作会社がいくつもアクトハウスのなかにある感じでしたね(笑) まさにスタートアップ、起業のライブ感もあり、楽しみながら頑張れました」
▶その体験はどのように活かされている?
「Web案件では制作だけではなく、営業という部分も欠かせないので、仕事の上流工程から下流までワンストップで体験できたことが、今のWebディレクターというポジションでも活かされています。まだまだ及ばない部分もたくさんありますが、それぞれのポジションを理解することができたという意味で、役に立っていますね」
宿題や週末は
▶IT留学では宿題は大変だった?
「大変といえば大変でしたが、わからないことはメンターの方にすぐ聞くこうと心がけていたので、調べてもわからなかった場合はすぐ聞きに行っていました。なので、変に徹夜したりとか、そういうのはなかったのが効率が良かったです」
▶週末はどんな過ごし方を?
「実はセブ島って、オシャレなカフェが多いんですよね。なので、休日はあえて外に出かけて勉強していることが多かったです。また現地のLanguage Exchangeというコミュニティへ参加し、日常的に英語を使う場所にも行っていました。ここでは多国籍の方が集まるので、特にフィリピン人の友達がたくさんできたんですよ。友人もできるし、活きた英語にも触れることができるので貴重な体験になりました」
世界で働くフリーランスに
▶つぎなる夢は?
「フリーランスとして世界中の好きな場所で働くことですね。いまはまず、未経験からアクトハウスを経てIT業界へのキャリアチェンジができました。ですので次は、フリーランスとしてお仕事を受けられるようになることです。今のお仕事ではたくさん色々なことをやらせていただいているので、その土台作りですね」
▶在学中のハウスメイトとの想い出は?
「そうですね、6ヵ月の間にたくさんのことがあったな、と思います。まず勉強についてですが、プログラミングの学習ツールでゲーム的に勝負をしたことをよく想います出しますね。一週間でどれだけ得点できるかを競い合いました。そこでは、いろんな駆け引きが繰り広げられ、最終的には僅差で負けてしまって、私が相手にコーラをおごりました(笑) これがあったので、最初の段階で苦手意識を持つことなく、プログラミングを学ぶことができたと思います」
▶遊びでは?
「バスで、セブ島内のいろんなところに行ったことですね。楽しかったのはもちろんですが、いろんなところに行くことで、その国のことがわかってくるというか、いろんなことを感じました。セブ島、東南アジア、フィリピン。たくさんの刺激がありました」
(アクトハウスのメンバーと記念写真。セブ島にて)
「シェアハウス」も初めてだった
▶アクトハウスのシェアハウスの感想は?
「シェアハウスは初めてでしたが、私は大丈夫でした。まず住居がとてもキレイというのがあったし、男性とは部屋は別に隔離されているのが良かったです。「このクオリティの留学は、セブ島ではとても珍しいんだよ」と、スタッフの方が教えてくれました。シェアハウスでは、一人の時間を確保することが難しかったり、待たなければならないこともあったりしましたが、シェアする空間ですからそこは互いに譲り合いの精神だと思います」
▶良い仲間と出会えました?
「もちろんです…! 一緒に半年間を過ごした仲間とは今でも連絡を取り合っていますよ。近況報告はもちろん、都内で会ったり、アイデアをシェアしたり、相変わらず刺激の多い仲間たちですね」
自分をコントロールする
▶最後に、セブ島のIT留学「アクトハウス」へ挑戦する方々にメッセージを。
「英語にプログラミングの講座、ビジネス、デザインの授業にライティングなど、アクトハウスのIT留学において、さまざまな目的を持ってセブにやって来られると思うので、その目的に直進し達成して欲しいです。これは「自らをコントロールできるか」にかかっていると思います。とはいえ、せっかく海外で過ごすので、いろんなところに出かけ、いろんな経験をするのも忘れずに楽しんで欲しいと思います。海や山、気持ちの良い風や太陽…セブ島ならではの景色に癒されてください!」
(取材・構成 アクトハウス編集部)