商社勤務から「フリーランスのエンジニア」に。

本インタビューの概要

今回はアクトハウスを卒業後、フリーランスのフロントエンド・エンジニアとなった松本さんにお話をお伺いしました。

アクトハウスに参加する前は?

▶新卒からずっと同じ会社にお勤めだったんですか?
「いえ、違います。実は「出戻り」なんです」

▶出戻り、とは?
「就活中は、エンタメ業界に興味があって。イベント運営とかアーティストマネジメントとか。もともと「好きなものを職業にすれば幸せ」と考えていたんです。でも、そういう業界はやはり倍率も高いし、一度エンタメ業界ではないところで働くのもいいかなと思って、商社に入りました」

▶なるほど。
「そしていざ商社に入ってみたら、結構しんどくて、でも上司や先輩が本当にすごい人ばかりで、みんな「仕事できる人」ばかりで。物流部門の総合職として、いろんなことをしてました」

▶商社にはどれくらいいたのですか?
「3年くらいですね。そして、やっぱりエンタメ業界で働いてみたい、という気持ちが高まって転職しました。声優さんの事務所で、ファンクラブ運営やウェブサイトの企画・制作を行っていました」

▶目標が叶ったんですね。
「はい。でも実際に働いてみると「あれ、あんまり成長できないな」と感じたんです。それで、転職してから1年半くらいしたときに、古巣の上司から「戻ってこないか」とお誘いを受けて、元の職場に復職しました。もともと、キツいし離職率も高い職場だから、慢性的に人不足だったのが良かったのかもしれません(笑)」

▶商社ではその後、どれくらい働いたんですか?
「復職後、5年です。システムの企画・要件定義など、いわゆる「発注側」として動いていました。ExcelやAccessを使って分析をしたり。復職してからのほうが楽しかったですね。新卒〜3年次くらいまでと違って、任される範囲も広がって、自分もできることが増えてますし」

▶アクトハウスにはなぜ参加しようと思ったのですか?
「ある程度、商社でも「やりきった」感があって。会社を辞めて、留学したいと思いました。単なる語学留学ではないなにか別のものを、と思って調べていたところ、「IT留学」を知りました。それで、最初はカナダを見ていたんですけど「プログラミングの授業も英語で講義を受ける」ということだし、そもそも学費や生活費も高いと」

▶そこからさらに調べてみたんですね。
「ですね。それならセブで語学留学にでもまず行ってみよう、と思って引き続き調べていたら、セブにもIT留学があることを知ったんです。いくつか見つけた学校とアクトハウスを見比べたときに、アクトハウスは「ビジネスカリキュラムがあること」そして「初心者の自分でもやっていけそう」さらに「実践がある」ことが決め手になって、アクトハウスを選びました」




アクトハウスに行ってみて

▶アクトハウスに行ってみて、いかがでしたか?
「思ったより良かった、というのが率直な感想ですね。遊んでいる子が多いのかと思ったら、みんな真剣に取り組んでいて、私もやらなきゃ、という気持ちになれました。とにかく真面目な子が多かった印象です」

▶授業は実践の感想は?
「講義でも「初めて知った」ということがとても多かったですし、実践もかなりできて、本当に良かったです。ビジネスカリキュラムのプレゼンやグループディスカッションでは、若い子たちの意見や考え方に触れることができ、「自分がこれくらいの年代のときはこんなに悩んでいなかったな」とか「結構いろんなことを考えているんだな」とか、刺激を受けることができました」

▶アクトハウスって、どんなところなんでしょう?
「アクトハウスは、IT留学ではあるんですけど、いわゆる「学校」という感じはしませんでした。「学校と会社の中間」みたいな感じでしょうか。会社のチームに近いですよね。ベテランがいて、新卒がいて、みんな同僚、みたいな。私たちの期は、成人したばかりの子もいましたから、なおさらそんなふうに感じたのかもしれません」




▶不満はありませんでしたか?
「特には無いんですが、強いて言えば「セブの景色や雰囲気に飽きた」くらいです(笑)」

▶実践カリキュラムはどんなふうに進んでいきましたか?
「実践段階に入って最初の頃、60pのコーディング案件を受注できたんです。これがとても辛くて、2週間で仕上げなければならず、3人で必死に取り組みました。その後、少し案件が取れない時期があって、その間に自分のポートフォリオサイトを制作しました。そして卒業前に、クラウドソーシングサイトの「ココナラ」に登録し、ポートフォリオサイトを実績として掲載したんです」

▶卒業後はフリーランスになる、と決めていたんですね
「それが、そうでもないんです。実は「進路を決めていない」状態で卒業しました(笑)卒業後、2週間くらい沖縄のほうに遊びに行ったんです。でも、結局、滞在中ずっと仕事してました。そんなことを経験しているうちに「あれ、私、ノマド向いてるかも?」と思うようになって。奇しくも、ノマド生活の検証になったんですよね」

▶帰国後の沖縄旅行がきっかけになったと。
「そうですね。そして、一度実家に戻ったあたりで、アクトハウスを運営する株式会社カグラの制作チームで一緒にやってみないか?とお声掛けいただき、いいきっかけかも、と思って、フリーランスとして活動することにしたんです。会社員は長くやってましたから、いつでも戻れるし。だったら、フリーランスにチャレンジしてみよう、と」

卒業後の、いまは?

▶お仕事は順調ですか?
「卒業してまだ半年くらいですが、やりたい仕事をできている方だと思います。もともと、何かを作っている過程が楽しいと感じる方なので、クライアントやデザイナーが思い描いていることをコードを組んでモノとして完成させる、というプロセス自体を楽しんでいます」

▶忙しいですか?
「まぁ、いまは生きていくためにとにかく仕事!という感じですが、卒業してから今までに50件くらいの案件に携わっていく中で、確実にスキルアップはできていると感じます。起きてすぐ仕事を開始して、気づいたら夕方、みたいなこともありますが・・・」

▶今後のビジョンは?
「今後もエンジニアとしてやっていきたいですが、ゆくゆくはサービスを作る側・何かを発信する側の仕事をしてみたいと思っています。そういえば、最近ブログも始めたんですよ。時間があるときに書き足していこうと思っています」

▶それは楽しみですね。どんな案件をやっているんですか?
「個人では、クラウドソーシング『ココナラ』経由で請けるお仕事がほとんどです。規模は小さく、細かい案件が多いですが、その分、数をこなしています。カグラ経由では、比較的大きな規模・大きな企業の案件を担当しています。個人だけでは出会えないような案件を担当できるので、個人請けの案件とはまた違ったやりがいがありますね」

▶アクトハウスに入って、人生変わりました?
「留学しようと思ったきっかけが、「会社に依存しない働き方をしたい」と思ったからなんです。いま、「自分ひとりで生きていけるような気がする」ところまで来ました。その意味で、人生変わったな、って思っています。フリーランスになって時間的自由が生まれ、すっかり朝起きるのが苦手になってしまいましたけどね・・・(笑)」

30代40代のIT留学が増加。独立・転職が成功している理由。

【取材・撮影:アクトハウス編集部】

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