「TOEIC 900点でも仕事はこない」現場が求める”生存英語”の正体とは

「TOEIC 900点あります。でも、開発現場のスタンドアップミーティングで一言も発せませんでした」。

これは笑い話ではなく、とあるIT留学に参加した参加者が直面した現実だ。

彼は文法テストでは満点に近いスコアを出せる。

しかし、インド人エンジニアの早口な英語を聞き取れず、自分のコードのバグの原因を即座に説明することもできなかった。

結果、プロジェクトから外されたのは、TOEIC 600点のエンジニアではなく、900点の彼の方だった。タフなアクトハウス卒業生が生き残ったのである。

なぜこんな逆転現象が起きるのか。

それは、ビジネスの現場、特にIT開発の最前線で求められているのが「テストの英語」ではなく、泥臭い「生存英語(Survival English)」だから。

今回は、資格試験のスコアが通用しない「現場のリアル」と、そこで生き残るための英語の正体を暴く。

綺麗さよりも「伝達速度」が命

TOEICや英検は「正しさ」を競うゲームだ。三単現のSが抜ければ減点される。 しかし、グローバルな開発現場は「速度」と「結果」を競う戦場だ。

「Server down. Database error. I check now.」 (サーバーが落ちた。DBエラーだ。今チェックする)

文法的には間違いだらけの英語である。しかし、緊急事態において、この発言はTOEIC満点の流暢な長文解説よりも100倍価値がある。なぜなら、瞬時に状況を共有し、チームのアクションを促しているから。

現場で求められる「生存英語」とは、高尚な語彙を使うことではない。 中学レベルの単語でいいから、主語と動詞を明確にし、結論を最短距離で相手の脳内に叩き込む「ロジカル・スピーキング」のことだ。

「御社の〜」といった丁寧な前置きはいらない。

「バグは直ったのか? YesかNoか?」に、即答できる瞬発力だけが評価される。

「読む力」がエンジニアの寿命を決める

「英語が話せない」と嘆く前に、もっと致命的な問題がある。

それは「英語が読めない」こと。

プログラミング言語の公式ドキュメント、GitHubのイシュー、Stack Overflowの解決策。

世界の最新技術情報の一次ソースは、すべて英語で書かれている。 TOEICのリーディングで高得点を取れても、技術特有の言い回しや、エラーログの不親切な英語を読み解けなければ、エンジニアとしては「無」に等しい。

「Deprecated(非推奨)」という単語一つを見落としただけで、システム全体を作り直す羽目になることもある。 生存英語の核心は、実はスピーキングよりも、この「技術文書を正確に読み解くリーディング力」にある。

アクトハウスで、英語のドキュメントと睨めっこしている参加者がちらほらいるのはそのためだ。

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恥を捨てた者だけが手にする「ブロークン・イングリッシュ」

完璧主義の日本人は「正しい英語を話そう」として沈黙する。これが最悪。

グローバルチームには、ネイティブではないメンバーが大勢いる。彼らは堂々と、アクセントの強い、文法無視の「ブロークン・イングリッシュ」で議論し、権利を主張し、仕事を獲得している。

彼らにとって英語は「教科書」ではなく「道具」だ。 道具は使い込んでなんぼだ。傷ついても、汚れても、目的(仕事の遂行)が達成できればそれでいい。

「私の英語は完璧ではない。でも、AIを使う私のコードはもちろん完璧だ。だから私の話を聞け」。

このマインドセットを持てるかどうかが、TOEICスコアよりも遥かに重要だ。

試験会場を出て、荒野へ向かえ

誤解しないでほしいが、TOEICの学習自体を否定しているわけではない。基礎力は必要。 しかし、「スコアが取れたら仕事ができるようになる、就職できる、職場で生き残れる」という幻想は捨てるべき。

アクトハウスに来るということは、マークシートを塗りつぶす作業を辞め、生身の人間と英語で殴り合うリングに上がるということ。 そこで流した冷や汗の量だけが、あなたの「生存能力」を高める。

900点の飾りはいらない。お受験モードはそろそろ辞めだ。

現場で使える「武器」としての英語を手に入れろ。

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著者:清宮 雄(アクトハウス代表) 起業家・ブランドアーキテクト。2014年にセブ島でIT留学の草分けアクトハウスを設立。「ビジネス×テック」をテーマに、時代に左右されない強靭な個の育成=「+180 ビジネステック留学」の戦略・運営を主導。

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