「英語が話せない」を言い訳にするな。中学英語でビジネスを突破する

「英語が話せないから、海外でのビジネスやIT学習なんて夢のまた夢だ」
もしあなたがそう考えているのなら、その思考こそが最大の機会損失です。はっきり申し上げます。その「完璧主義」こそが、あなたのキャリアを停滞させている主犯です。
グローバル化が加速し、AIがあらゆる言語の壁を溶解させつつある現代において、「英語力」の定義は劇的に変化しました。もはや、ネイティブのように流暢に話す必要などありません。必要なのは、中学レベルの文法を使いこなし、論理(ロジック)で相手を動かす力です。
私たちアクトハウスは、フィリピン・セブ島という地で、多くの「英語に自信がない」挑戦者たちを見てきました。しかし、彼らが180日間の過酷な「ビジネステック留学」を経て、海外案件を獲得し、起業し、グローバルに活躍できているのはなぜか。それは彼らが英語を「勉強の対象」から「ツールのひとつ」へと認識を変えたからです。
本稿では、英語コンプレックスを打破し、中学英語を武器にビジネスフィールドを突破するためのマインドセットと、それを裏付けるロジックについて解説します。これは、単なる語学学習の話ではありません。AI時代における「生存戦略」の話です。
幻想としての「ビジネスレベルの英語」
多くの日本人が陥る罠があります。それは「ビジネスレベル」という言葉を、ネイティブと同等の流暢さや、複雑な語彙を使いこなすことだと誤解している点です。この誤解が、学習のハードルを不必要に上げ、行動を阻害しています。
世界標準は「ブロークン・イングリッシュ」である
世界の英語人口の多くは、ノンネイティブです。シンガポール、インド、フィリピン、そしてヨーロッパ諸国。彼らが話す英語は、文法的に完璧ではないことも多々あります。独特の訛りもあり、言い回しもシンプルです。しかし、彼らは堂々とビジネスを成立させています。
なぜなら、ビジネスの現場で求められるのは「正しい英語」ではなく「伝わる英語」だからです。目的はコミュニケーションそのものではなく、商談をまとめ、仕様を詰め、プロジェクトを前に進めること。その目的さえ達成できれば、発音が多少悪かろうが、三単現のSが抜けていようが、何の問題もありません。完璧さを追求して口をつぐむよりも、多少間違っていても堂々と発言する姿勢こそが、グローバルスタンダードでは評価されます。
TOEICの点数とビジネス遂行能力は比例しない
日本特有の「資格信仰」もまた、弊害となります。TOEICで900点を取ってからでないと海外に行けない、と考えるのは時間の浪費です。机上のテストで高得点を取ることと、現場でクライアントと交渉することは全く別のスキルです。
アクトハウスの卒業生たちが証明しているのは、TOEICの点数が低くても、ITスキルとビジネスリテラシー、そして「伝えようとする意志」があれば、現場は回るということです。逆に、英語だけが完璧でも、語るべき「中身(専門スキルやビジネス視点)」がなければ、相手にされません。英語はあくまで「容器」であり、重要なのはその中に入れる「コンテンツ」なのです。
中学英語+ロジック=最強のビジネスツール
では、具体的にどのような英語力が求められるのか。答えは極めてシンプルです。「中学英語」の基礎があれば十分です。S(主語)+V(動詞)+O(目的語)。この骨組みさえしっかりしていれば、ビジネス会話の9割は成立します。
AIプロンプトと英語思考の共通点
ここで重要になるのが、アクトハウスが哲学として掲げる「Logic(論理)」です。実は、わかりやすい英語を話すことと、AIに対して的確な指示(プロンプト)を出すことは、脳の使い方が非常に似ています。
AIに曖昧な指示を出しても、期待通りの答えは返ってきません。「誰が」「何を」「どうするのか」を明確に定義し、構造的に伝える必要があります。これは英語も同じです。日本語のような「空気を読む」ハイコンテクストな文化とは異なり、英語圏のコミュニケーションはローコンテクストです。言わなければ伝わらないし、論理が飛躍すれば理解されません。
つまり、高度な単語を覚えるよりも、言いたいことを単純化し、論理的に並べ替えるトレーニングの方が、ビジネス英語においては遥かに即効性があります。この「論理的思考力」さえ鍛えれば、手持ちの中学英単語だけで、驚くほど複雑な業務をこなせるようになります。
英語は「学習」するものではなく「使用」するもの
日本の英語教育の最大の欠点は、英語を「教科」として扱い続けていることです。しかし、ビジネスにおける英語は「手段」です。プログラミング言語を学ぶのと同様、実際にコードを書いて動かさなければ意味がないように、英語も使って初めて価値が生まれます。
アクトハウスのカリキュラムにおいて、英語(English Dialogue)が単独で存在するのではなく、ビジネスやテクノロジーと有機的に結合しているのはそのためです。英語を学ぶために留学するのではなく、話すために英語を使う。この順序を間違えてはいけません。
現場では、わからない単語があればすぐに調べればいいですし、複雑な表現はDeepLやChatGPTに頼ればいいのです。
AIがこれほど発達した今、人間の脳内辞書を肥大化させる必要性は薄れています。むしろ、AIという強力なサポーターを使いこなし、中学レベルの英語力で堂々とコミュニケーションをとる「胆力」こそが求められています。
180日間、逃げ場のない環境がマインドを書き換える
マインドセットを変えるには、環境を変えるのが最も手っ取り早い方法。しかし、単に海外に行けばいいというわけではありません。「英語学校」に行くだけでは、結局「生徒」という守られた立場のまま終わってしまいます。必要なのは、ビジネスの当事者として矢面に立つ経験。
語学留学と「ビジネステック留学」の決定的な違い
一般的な語学留学では、先生が生徒の間違いを優しく訂正してくれます。しかし、実社会はそうではありません。クライアントはあなたの英語の先生ではなく、ビジネスパートナーです。あなたの英語が拙くても、納期までに成果物が上がってくれば評価しますし、逆に英語が流暢でも成果物が低品質なら契約を切ります。
アクトハウスが「短期は扱わない」「180日コースのみ」と定めている理由はここにあります。数週間や数ヶ月の「体験」では、このシビアな現実に直面し、それを乗り越えるまでのプロセスを完遂できないからです。
インプット過多の「お勉強」からの脱却
多くの留学やスクールが「インプット」に偏重しています。教室で講義を受け、自習し、テストを受ける。これでは、いつまでたっても「準備中」のまま。アクトハウスは違います。後半の「稼ぐ100日の実務」では、実際の案件や起業実行を扱います。
そこでは、英語が話せないことを言い訳にする暇はありません。仕様書を読み解き、不明点を質問し、提案を行い、納品する。その過程で、必然的に「中学英語でどうにかして伝える」工夫が生まれます。この泥臭い経験こそが、あなたの英語への恐怖心を消し去り、「なんだ、これで通じるのか」という自信へと変えていくのです。
この「実戦」の有無が、卒業後のキャリアの質を決定的に分けます。ただの語学堪能な人になるのか、それとも英語を使ってビジネスを動かせる人材になるのか。アクトハウスが育成するのは、間違いなく後者です。
英語×IT×ビジネス。掛け合わせが最強のポートフォリオになる
単刀直入に言います。これからの時代、英語「だけ」ができる人材に市場価値はありません。翻訳AIの精度が飛躍的に向上している現在、単なる通訳や翻訳の仕事は急速に価値を失いつつあります。
英語はあくまで「ツール」であり、掛け合わせるための「係数」です。あなたの持っているスキル(実数)がゼロであれば、いくら英語力を掛けても答えはゼロのままです。逆に、確固たる専門スキルがあれば、拙い英語であっても、その価値は何倍にも膨れ上がります。アクトハウスが「英語だけの留学」を否定し、IT、デザイン、ビジネスを同時に学ぶ「4教科」のカリキュラムを敷いている理由はここにあります。
プログラミングとデザインは「世界共通言語」である
言葉の壁を越える最も強力な武器は、実は英語ではなく「成果物」です。
プログラミングコードは、世界中どこへ行っても同じ論理で動きます。優れたデザインは、言語による説明を必要とせず、視覚的にユーザーの心を掴みます。これらは、英語以上に雄弁な「世界共通言語」です。
アクトハウスの卒業生が海外で活躍できるのは、彼らが「英語で説明できる」からだけではありません。「動くコード」や「美しいデザイン」という、誰もが理解できる実績を提示できるからです。技術力という担保があれば、クライアントはあなたの英語の拙さを補ってでも、あなたと仕事をしたいと考えます。英語力不足を嘆く前に、まずは手を動かし、黙らせることのできるスキルを磨くこと。これが、ノンネイティブがグローバル市場で勝つための最短ルートです。
ビジネスのリテラシーがコミュニケーションコストを下げる
さらに、ビジネスの知見(マーケティングや戦略)を持っていることも、英語のハンディキャップを埋める大きな要素となります。
ビジネスの現場では、共通のゴールやKPI、マーケティングのフレームワークといった「共通プロトコル」が存在します。「CPA(顧客獲得単価)を下げたい」「CVR(コンバージョン率)を上げたい」という文脈さえ共有できていれば、余計な修飾語は不要です。数字と論理で会話ができるからです。
アクトハウスで学ぶ「ビジネス・マーケティング」は、単なる知識の習得ではありません。経営者やプロジェクトマネージャーと同じ視座に立ち、最小限の言葉で本質的な議論をするためのトレーニングです。相手のビジネスモデルを理解していれば、片言の英語でも「次はこうすべきだ」という提案が刺さります。逆に、ビジネスへの理解がなければ、どれだけ流暢な英語を話しても、議論の核心には触れられません。
AI時代における「英語力」の再定義
AIの進化は、私たちから「暗記」の苦痛を取り除いてくれました。もはや、分厚い単語帳を隅から隅まで覚える必要はありません。現代における英語力とは、自身の脳内に辞書を持つことではなく、外部リソース(AIやツール)をいかに高速に参照し、統合できるかという能力にシフトしています。
Logic Promptとしての英語運用能力
冒頭でも触れましたが、これからの英語学習は「Logic Prompt(論理的な指示出し)」の訓練と同義になります。
ChatGPTやDeepLといったAIツールは、優秀な「通訳兼秘書」です。しかし、彼らを使いこなすには、指示を出す人間側に明確な意図と論理が必要です。曖昧な日本語をAIに投げても、的確な英語は返ってきません。
アクトハウスでは、AIを「上位概念」として位置づけています。英語の授業においても、AIツールを禁止するのではなく、積極的に活用させます。どうすればAIから最適な英文を引き出せるか、どう修正すればよりニュアンスが伝わるか。この「AIとの対話」を通じて、結果的に学習者自身の英語構成力も飛躍的に向上します。テクノロジーを忌避するのではなく、拡張身体として使いこなす。このマインドセットこそが、次世代のグローバル人材に求められる資質です。
完璧主義を捨て、60点の英語で120点の成果を出す
日本人が英語を話せない最大の要因は「羞恥心」です。「間違ったら恥ずかしい」という自意識が、口を重くさせます。しかし、アクトハウスの実践環境においては、そんなプライドは無意味どころか邪魔でしかありません。
後半の「実務案件」では、納期と品質がすべてです。わからないことがあれば、恥を忍んで聞き返すしかない。伝えたいことがあれば、身振り手振りや図解、翻訳ツールを総動員して伝えるしかない。この「なりふり構わない必死さ」が、殻を破ります。
アクトハウスが育てたいのは、英語のテストで満点を取る優等生ではありません。泥臭くても、カッコ悪くても、最終的にビジネスを成立させ、報酬を勝ち取れる「サバイバー」です。60点の英語でも、120点の成果を出すことは可能です。その事実に気づいた瞬間、あなたの世界は一気に広がります。
180日後、あなたは「英語を使う人」に変わっている
「英語ができるようになったら挑戦しよう」と考えている人は、一生挑戦できません。準備が完了する日など永遠に来ないからです。必要なのは、準備不足のまま飛び込み、走りながら武器を拾い集める覚悟です。
アクトハウスの180日間は、決して楽な道のりではありません。プログラミングのエラーに悩み、デザインのフィードバックに凹み、英語が通じない悔しさに唇を噛む日々かもしれません。しかし、その苦闘のプロセスこそが、あなたを「消費者」から「生産者」へと変貌させます。
半年後、あなたはまだネイティブのようにペラペラではないかもしれません。しかし、もはや「英語が話せない」ことを言い訳にして立ち止まることはなくなっているはずです。「今のスキルと英語力で、どうやって突破するか」を思考し、行動できる人間になっているからです。それこそが、私たちが定義する真の「グローバル人材」です。
さあ、言い訳はここで終わりにしましょう。中学英語という小さな武器を、最強のビジネスツールへと鍛え上げる場所がここにあります。
本気で人生を変えたいと願うあなたからのコンタクトを、私たちは待っています。
[ キャリア相談という名の作戦会議へ。アクトハウスとLINEで話す ]
著者:清宮 雄(アクトハウス代表) 起業家・ブランドアーキテクト。2014年にセブ島でIT留学の草分けアクトハウスを設立。「ビジネス×テック」をテーマに、時代に左右されない強靭な個の育成に従事。

















