住環境も学びの一部。コンドミニアムでの共同生活がビジネス感覚を養う理由

住環境も学びの一部。コンドミニアムでの共同生活がビジネス感覚を養う理由。

セブ島留学を検討する際、カリキュラムや費用と同じくらい、あるいはそれ以上に「住環境」を気にする人がいます。「個室はあるのか」「Wi-Fiは速いのか」「清潔なのか」。これらは生活の基盤として当然の懸念事項です。しかし、アクトハウスに参加する「ガチ勢」にとって、住環境は単なる安息の地ではありません。それは、24時間365日、ビジネス感覚を研ぎ澄ませるための「実践の場」であり、もっと言えば「擬似オフィス」としての機能を果たします。

なぜ、アクトハウスはあえてコンドミニアムでの共同生活(シェアハウス形式・個室あり)を採用しているのか。そして、2024年10月より導入された「1フロア貸切」という新たな住環境が、いかにして参加者の成長曲線を加速させるのか。そこには、単なるコスト削減や利便性だけでは語れない、明確な教育的意図と合理性が存在します。

本稿では、住環境を「学びの一部」と定義し、半年間の共同生活がもたらすビジネススキルの向上と、人間的成長について論じます。

24時間を共にする「擬似オフィス」としての居住空間

フリーランスや起業家を目指す人にとって、最大の敵は「孤独」と「自己管理の甘さ」です。誰の目もない自宅で、完璧な規律を持って業務を遂行できる人間は稀です。多くの人が、生活リズムを崩し、モチベーションの維持に苦しみます。

アクトハウスの住環境は、この課題に対する構造的な解決策です。参加者は、セブ島中心部にあるハイグレードなコンドミニアムで生活を共にします。リビングがあり、キッチンがあり、寝室がある。一見すると普通のシェアハウスですが、そこに住む全員が「半年後に人生を変える」という強烈な目的を共有している点で、質的に全く異なります。

リビングは、夜な夜なコードのレビューが行われる開発室に変わります。ダイニングテーブルは、マーケティング戦略を激論する会議室になります。ここには、常に「他者の視線」があります。サボろうと思えばサボれる環境で、隣の人間が必死に課題に取り組んでいる姿を見る。この環境要因こそが、強制力を使わずに自律心を育む最強の装置となります。

特に、2024年10月からはコンドミニアムの1フロアをアクトハウスが貸し切る体制へと移行しました。これにより、住居エリア全体が外部と隔絶されたアクトハウス生だけの「聖域(サンクチュアリ)」となりました。エレベーターを降りた瞬間から、そこは学びの空間です。廊下ですれ違うバッチメイトとの一瞬、共有スペースでの立ち振る舞いも、ビジネスパーソンとしての在り方を問われる場となります。

コミュニケーションコストと対人スキルの向上

共同生活には、当然ながら摩擦が生じます。育ってきた環境も、年齢も、職歴も異なる人間が一つ屋根の下で暮らすのです。「エアコンの設定温度」「キッチンのルール」「深夜の物音」。些細な価値観の相違が、ストレスの火種になることもあります。

しかし、アクトハウスではこの摩擦さえも「教材」として扱います。なぜなら、ビジネスの現場は、価値観の異なる人間との調整の連続だからです。

嫌なことがあった時に、黙って我慢するのか、感情的に怒るのか、それとも論理的に改善案を提示して交渉するのか。シェアハウスでのトラブルシューティングは、そのままクライアントワークやチームマネジメントにおけるコンフリクト解決能力に直結する。

「言わなくても察してほしい」という日本的なハイコンテクスト文化は、多国籍なメンバーが集まるグローバルな開発現場や、リモートワーク主体のプロジェクトでは通用しません。アクトハウスの生活では、自分の要望を言語化し、相手の立場を尊重しながら、全体最適となる解を導き出す「政治力」や「交渉力」が求められます。

ただ仲良く暮らすだけの「ぬるい」コミュニティではありません。互いの権利を尊重し合い、快適な住環境を維持するために自律的にルールを運用する。この経験は、組織運営の最小単位を肌で学ぶ機会となります。個室に引きこもり、誰とも関わらずに過ごす留学生活では、この「泥臭い対人スキル」は決して身につきません。

心理的安全性が生む、アウトプットの最大化

一方で、共同生活は強力なセーフティネットでもあります。プログラミングやデザインの学習は、挫折の連続です。予期せぬエラー、思い通りにいかないレイアウト、理解できない概念。独学であれば、ここで心が折れてしまうことも珍しくありません。

しかし、アクトハウスの寮には、常に仲間がいます。同じ課題に悩み、同じ壁にぶつかった同期がすぐそばにいるのです。「ここどうやった?」「このエラーの原因わかる?」と気軽に声を掛け合える環境は、学習速度を劇的に向上させます。

この「心理的安全性」は、アウトプットの質にも影響します。自分の書いたコードやデザインを他人に見せるのは、恥ずかしさや恐怖を伴うものです。しかし、寝食を共にし、互いの未熟さを知っている仲間同士であれば、建設的なフィードバックを恐れずに求め合うことができます。

ピアラーニング(相互学習)の効果は絶大です。教える側は知識の定着を図れ、教わる側は即座に疑問を解消できる。この好循環は、物理的な距離の近さが生み出す特権です。もし、あなたが独学の限界を感じているなら、あるいは切磋琢磨できる環境を渇望しているなら、この「密度」の高い空間は理想的な土壌となるはずです。

孤独な努力も尊いですが、組織的な学習はより速く、より遠くへ到達するための手段です。

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1フロア貸切がもたらす「没入」と「連帯」

前述した2024年10月からの「1フロア貸切」への移行は、アクトハウスのコミュニティをより強固なものにしました。従来の、一般の居住者も混在するフロアでの生活とは異なり、フロア全体がアクトハウスの文化で統一されています。

ドアを開けたまま行き来し、共有スペースで深夜まで語り合う。そこには、合宿免許のような、あるいはシリコンバレーのハッカーハウスのような、独特の熱量と連帯感が生まれています。外部のノイズを遮断し、プログラミングとデザイン、ビジネス、英語という4教科に「没入(イマージョン)」できる環境です。

この環境変化は、情報共有のスピードも加速させました。ある部屋で見つかった有益な技術記事やツールは、瞬く間にフロア全体に共有されます。就職活動や案件獲得に関するノウハウも、日常会話の中で自然と伝播していきます。

また、1フロアに集結することで、同期だけでなく、時期の被る先輩・後輩(期をまたぐ交流)との接点も増えます。これから自分が通る道を既に経験した先輩からのアドバイスは、メンターからの指導と同じくらい価値があります。逆に、後輩への指導を通じて自身の理解度を確認することもできます。この縦横無尽なネットワークこそが、アクトハウスというブランドの資産であり、卒業後も続く強力なアルムナイ(同窓生)コミュニティの礎となります。

生活リズムの同期と「プロの規律」

フリーランスを目指す人が陥りがちな罠の一つに、「昼夜逆転」があります。自由な働き方は、裏を返せば堕落への入り口でもあります。

アクトハウスの共同生活では、ある種の「生活リズムの同期」が起こります。朝、誰かが起きて準備を始めれば、自然と自分も起きるようになります。夜、周りが静かに集中していれば、自分もPCを開くようになります。これは強制ではなく、集団心理によるポジティブな同調です。

特に後半3ヶ月の実務期間(案件挑戦期間)に入ると、このリズムは「仕事の規律」へと昇華されます。チームで動く以上、連絡が取れない時間帯を作ることは許されません。納期前には全員で協力して追い込みをかける。納品が終われば、全員で祝杯をあげる。

仕事の苦楽を生活レベルで共有することで、「プロとして働くとはどういうことか」を体感覚としてインストールします。ただスキルがあるだけの人と、チームワークを理解し、納期を守り、規律を持って働ける人。クライアントがどちらを選びたいかは明白です。アクトハウスの卒業生が市場で評価される理由は、この「生活に根ざしたビジネス感覚」が養われているからに他なりません。

住環境は、あなたを作る鋳型(いがた)です。甘い環境にいれば、甘い人間になります。厳しいが熱意のある環境にいれば、プロフェッショナルなマインドセットが形成されます。

アクトハウスのコンドミニアムでの半年間は、決して楽なものではないかもしれません。プライバシーが完全に守られたホテル暮らしとは違います。しかし、そこで得られる人間関係、対人スキル、そして何より「本気で何かに打ち込んだ」という記憶は、一生の財産になります。

半年間、退路を断って仲間と共に走り抜ける。そんな泥臭くも濃密な青春が、大人のキャリア形成には必要ではないでしょうか。もしあなたが、自分を根本から変えるための環境を探しているなら、アクトハウスのドアを叩いてください。ここは、あなたのための場所です。

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著者:清宮 雄(アクトハウス代表) 起業家・ブランドアーキテクト。2014年にセブ島でIT留学の草分けアクトハウスを設立。「ビジネス×テック」をテーマに、時代に左右されない強靭な個の育成に従事。

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