けっこう屈辱。 海外旅行中の日本人は「マナーがあって良い人」と言われてる理由。

「Are you Chinese? or Korean?」

海外旅行に行ったことがある人なら、タクシーの運転手に聞かれたことがあるだろう。

「の、ノー, アイアム・ジャパニーズ…」

そう答えると、運転手は

「Oh, I love Japanese! So good!」

と、大サービスのリアクションを返してくる。そう言われた日本人は「やっぱり日本人って世界で評判いいんだ…!」と嬉しくなってしまう。

しかし、ドライバーにはバックミラーでその「油断」をしっかりと確認されている。

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そして、タクシーを降りる際にお釣りをちょろまかされたり、女性にはセクハラまがいに迫ってきたり、中には「追加料金」を払って下車するよう絡んでくる輩もいる。

中国人や韓国人かと聞かれ、日本人だと答えるとオーバーリアクションで喜ばれ、結果いいようにやられてしまう。日本人は英語も話せないうえに「事なかれ主義」だから、大した抗議もできず完敗。こんな例は枚挙にいとまがない。


 
【日本人はマナーが良いという幻想】

本当に日本人は海外でマナーが良いのだろうか。

この違和感の答えはシンプルだ。

日本人は海外で、

英語が話せないからYesと言うしかない

という実態がある。

外国人に何を言われても、思わず「Yes」「OK」しか言えない。日本国内ではどんなに頑固な人でも「Yes,OK,ハハハ…」とお茶を濁す。普段は甘いコーヒーなんて飲まないのに、海外で間違ってそれが出てきても「まあいいか」と、受け入れる。英語での上手な抗議ができないからだ。

これは外国人からしたら「いつも笑顔で言うことを聞く人たち」にすぎない。「マナーがある」「空気を読む」と褒められているのは、決して日本人が思うような美しいそれではないのである。

海外での日本人はおとなしく、文句を言わない、いや、言えない。もし「NO」と言えても、その理由が説明できないから中途半端に終わる。あるいは必要以上の大事にしてしまう。結局タクシーのなかで、レストランで、観光名所で、いいようにやられ続ける。

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【アジア諸国はどうか】

話をアジア諸国に変えてみよう。

中国人や韓国人、フィリピン人やインド人。彼らと日本人の大きく異なる点を挙げるとしたら。それは英語圏の人たちから「なめられない」という性質を持っていることにある。

その大きな後ろ盾は何か。

英語が話せる

ことである。

英語で怒り、英語で笑い、英語で交渉し、英語で譲歩する。幼い頃から英語を意識し、韓国においては幼稚園に入る子どもとの「親子留学」も定着している。彼らは日本人の受験生が得意な「文法」はそれなりでも「英語が話せること」に長け、最初から英語を使う人生を計画に入れている。幼き頃から英語の猛特訓を重ね、成人前にペラペラになっているし、日々なろうとしている。国内だけのビジネスなど儲けが少ないうえに競争も集中し、少ない牌を取り合うだけの無駄な戦いと知っているのだ。

中国人は世界中で「チャイナタウン」を形成し、その国の言葉で生きている。相手がイギリス人でもアメリカ人でもアフリカ人でも英語で討論し、ビジネスの駆け引きを経て「利ざや」を得る。

フィリピン人やインド人も当然、タクシーの運賃レベルでぼったくられることはなく、料金体系がおかしければ、逆に値引きの交渉をすることもあるだろう。それはまさに、日本国内で日本人同士が日本語でやりとりする様子と変わらない。ただ言語が「英語」なだけだ。

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〜帰国直後の日本の空港内。豹変する日本人〜

英語を話せない日本人のストレス。海外で「Yes」「OK」しか言えなかった帰国直後の「日本の空港内」での様子を見てみよう。これは大きく「3つの様子」に分かれている。


 
1. 優しく気さく
旅行先で外国の文化や、旅先の人々の優しさに触れ、気付きがあったのだと推察できる。表情も明るく、抜けきった様子で心がオープンになっている。

2. 悪質にからむ
言葉が通じなかった旅先でのストレスを開放しようとする。空港内の「バスチケット売場」「飲食店」などで、必要以上に係員や店員、空港職員に「タメ語」で難癖をつける。言葉が通じる国で本性がさらけ出された状態。

3. 居心地が悪い
安心の日本に帰ってきたものの、どこかむなしい。先進国で育った自分がいかに英語後進国で生きてきたかを痛感している。この違和感を持った人は、その感覚が冷めないうちに「留学」や「海外就職」「海外インターン」や「ワーキングホリデー」という選択を検討すべきだろう。帰国直後のその貴重な違和感は、悲しいことに一晩眠れば消えてなくなってしまうからだ。


 

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現代は、日本を「島国」と表現をするには、あまりにも世界はインターネットで繋がりすぎた。しかし「英語ができない」という意味で、引き続き日本は「島国」として孤立し続けている。英語の最新情報や言論、海外の国々の人生観や宗教観までも含め、理解できる土壌がない状態は改善されていない。

海外にいるとき、ボッタくられても「たかが数百円のタクシー代だし」「チップだと思えば」と、負けた自分をごまかすのは簡単だ。しかしその人は日本国内で「1,200円」のメーターを示すタクシーの降車時に「2,000円です」と言われた場合、本当に「Yes」「OK」と笑顔で返すのだろうか。

英語が話せないというだけで、日本人は「マナーがある」というオブラートで包まれたミコシにかつがれ、褒められたと勘違いし金を払い続ける。英語が話せない・読めないというだけで、世界の最新情報に乗り遅れ、時流に置いていかれる。

英語という世界標準、テクノロジーの進化、インターネットの急速な浸透により、情報の国境はなくなっている。日々繰り返される地球規模の競争社会において、情報のキャッチが数日、数週間、数ヶ月遅れるというのは致命的以外の何ものでもない。

もはや英語という課題は、個人でなく国家レベルにあることは明白だ。

「Yes」「OK」のその場しのぎからは、早々に卒業すべき時が来ている。
 

▶︎著者:清宮 雄 プロフィール
フィリピン・セブ島在住。IoTそしてA.I.時代の国際的な起業家・ビジネスパーソンを育成するIT留学「アクトハウス」代表。メンターとして現場でも奮闘中。アクトハウスの体験談はこちら >>>
 

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