成功する「休学」ってどんな? 人生を変える「8つの休学」

大学生が持っているカードのひとつ「休学」。

各大学や学部で休学費用は大きく異なり、また家族の同意も必要なことも考えると、これは誰しもが簡単に取得できるものではない。また、自ら取得しないケースも広く一般的ではあるものの、実はこの休学、「社会デビュー前の最重要の修行期間」として絶対的な効果を発揮する。では就職に強く、人生のターニングポイントともなる「成功する休学」を実現するためには何が必要か。

それは「企画と計画」だ。

ありきたりの休学でなく、将来につながる「企画」と現実的な「計画」。未来において「自分の名刺代わりとして使える」企画性、それをたった1年で実現するという計画性、この2つが融合したとき、休学期間が「とてつもない武器」へと豹変する。

ではまず、休学に関する「世間一般の勘違い」や「世間の理解度」などを整理し、最後に「成功する休学例を8つ」見ていこう。

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【就職に影響するというデマ】

筆者自身が会社の経営者であり、また某企業の役員を数年務め、たびたび面接官をやっていたこともあるが「学生が休学をしていたかどうか」は就職の合否に関係ないと断言できる。また、筆者の周囲の社長仲間・幹部クラスのビジネスパーソンも皆「採用する側は休学というだけで減点しない」と口をそろえる。むしろそんなことを気にする企業があるなら、最初からやめておいた方が良い。そして実は盲点であるのが「休学期間に何を成し得たかが、非常に強い自己アピールの要素」になること。この時間を上手に創り上げる「企画と計画」が、その後の人生において非常に有効であることを知っておこう。


 
【よくある休学「四天王」】

よくある休学の「四天王」についても振り返っておこう。

1. 留学
2. インターン
3. ボランティア
4. 世界一周

あまりに定番すぎて、ちょっと新鮮味に欠ける気もするが、最もよく聞く休学の内容であると思う。しかし1年間を上記だけに使うのは、どこかもったいない気もする。これについては後ほどの「休学の成功事例」で、ちがいを見てみよう。


 
【休学の反対意見は多いが根拠がない】

休学は一般的になったとはいえ、軽く「休学しようかな」と言おうものなら、世間からはこんな風に言われる風潮がある。
 
 
「休学? まあ、休学してそれが就職に響くかというと実際そうではないし、その1年間を死に物狂いで何かを学び、自分を成長させられれば良いとは思う。休学は昔ほど全然ネガティブでもないし、むしろ時代的に普通のことでもある。自分が休学したいと思えば、できる方法を考えればいいんじゃないかな。しかし、休学費も学校によっては安くはないし、時間に余裕がないわけではない大学生が1年間も休む必要はあるの? 親から早く自立した方がいいし、成長したいなら早く社会に出た方が何倍も成長できる。世の中の大学生には通学しながらアルバイトで学費を稼いで両立している人もいるよね。なのに、働きもしないで1年間も休むというなら、よほど何かハッキリした目標や、身につけたい特技、1年間を無駄にしない自信があるんだね? まさか自分探しではないよね? では計画は? いつ頃に何をして何をどうするの? そして結果、何を勝ち得るの?」
 
 
ようするに、反対なのである。

親からしたら早く手離れしたいし、社会に早く出た方が経験を早く詰めるという先輩のアドバイスもあるだろう。しかし、実際には金銭面と周囲の理解をクリアできれば「この365日を修行期間にする」のは、プラスでしかない。休学を「苦学」に転換させることで、フツーの大学生から脱皮できる。そのためにはいったん教科書を置き、一気に環境を変える必要がある。

詳しい話は、次に進もう。

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【いきなり就職は20代を棒に振る危険性】

実際には大学というぬるま湯のなかから、いきなり、足を引っ張り合う「ズルい大人の社会」という熱湯に入ると、間違いなく大ヤケドする。あってもなくてもいいような会社の規律に縛られ、しかも数年後、気づけば自分が新入社員にそれを我が物顔で教えているという始末。この悲劇を味わった者は、自己正当化もあり「一番の経験はさっさと会社で働いてみること」と過去を振り返るが、実際にはブラックまがいの企業に入って20代の貴重な数年を鬱や浪費、洗脳で終わってしまう事例は山ほどある。この原因は「社会を見る眼・大人を見極める眼」のまったくない学生が、言われるがままのピュアすぎる状態で会社に入社してしまうことにある。「溶け込め、溶け込め」と、団体行動を重んじる怖さが日本社会にはあり、この圧力は到底、大学を卒業したての若手では対抗することはできない。時に激しく、時に優しく、知らず知らずに喰い潰されていく。こんなリスクにわざわざ何年も足を突っ込むことなく、もっと「正しい苦労」をする道を選べる眼を休学中にじっくり養うことが大切だ。そのための「企画と計画」を考えよう。

特段な事情がない限り、休学という余裕のあるような・ないような時間のなかでの「孤独体験」は「社会に出る一歩手前」において、冷静に自分の性格や傾向を知る自己分析の機会になるだろう。また、就職でなく「起業」「フリーランス」を目指す人にとっては、そのための準備や修行に集中できる唯一の時間と言える。友人や家族という「群れ」を一時的に離れさせてもらい、独りでどこかへ行き、やってみること。これは「学校に通いながら」や「とりあえずの就職」では決して味わえない。

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【成功する休学とは?】

それでは、自分を未来へ動かすターニングポイントとなる「休学の成功事例」を「8つ」見ていこう。


 
1.「起業準備」+「学生起業」
パソコン1台でできるビジネスを考案できれば、オフィスも社員も車もいらない。事業計画、実際の運営、営業やマーケティングは「実際にやらないと」わからないことばかり。事業自体がうまくいかない場合でも収穫は大きすぎるほどに得ることができる。準備に2~3ヵ月、残りを営業・経営活動に当てる比重が良い。


 
2.「IT留学」+「海外インターン」
単に英語留学だけではつまらない。国内インターンだけでもありふれる。であれば、就職に強いプログラミングやWebの知識&英会話を同時に固める海外留学。さらに日本に帰らず、残りの数ヶ月は「海外インターン」でグローバル武者修行。


 
3.「特技修行」+「海外定住」
面接官というのは、その人の「継続力」や「こだわり力」を見る。スポーツやダンス、ヨガや絵画でもいい。他人から趣味だと言われても「そのためだけの留学」というのは、よくある「英語だけ留学」の数倍も光るだろう。職業にしたいほど・したかったほど打ち込めるものがある人は、休学期間にとことん夢を追いかける。

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4.「YouTuber」+「ブロガー」
学生の最も大きな財産である「時間」。これを休学というカードで最大化して「1年間の時間を確保」する。大衆の話題になる動画とブログをアップし続け、1年後は月間数万円程度の安定収入を実現。必然的に生々しいWebマーケティングの知識が実装できる。収益が少なくとも、金額が問題ではない。「現役大学生」が実益を生み出せるユニークなオウンドメディアの企画・運営を達成していること・していたことは、IT・Web関連会社への入社にも大きなアピールとなる。


 
5.「デザイン修得」+「フリーランス」
生活できるほどのギャランティではなくとも、Webデザインやコーディングの細かい仕事をする「プチフリーランス」に。これができれば、就活ではWeb制作会社に「実績」を持って面接できる学生という差別性が光る。単に「知り合いのお願いでデザインした」というような内輪の話しでなく「在学中に旗揚げし、◯◯株式会社様のWebサイトをデザインしました」という正式なポートフォリオを大学生が持っているのはパンチがある。デザイン以外でも、自分が興味ある「技術修得」+「フリーランス」という視点でとらえると良いだろう。


 
6.「読書」+「読書」
社会人になってからも本は読める、大学に通いながらでも読める。しかしそれができるのは、ハッキリ言って単に本が好きな人だけである。しかし本を好きになれない人は、あえてこの1年間で自分を読書に追い込む。古典から名作、ドキュメンタリーからビジネス本まで1日1〜3冊、年間で365~1,000冊、かったぱしから読みまくる。これを成し遂げたら、人生観が大きく転換するだけでなく、ライティングスキルの向上や文章構成力、ロジカルシンキングなど、多くのスキルを手にすることができる。

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7.「労働」+「貯金」
お金はいくらあっても困らないはずだ。卒業後すぐに必要かもしれないし、数年後に転職する際、またフリーランスや独立起業する際に強力なバックアップになってくれる。来るべき時に備え、一気に高額を貯めることは、同時にそれだけ厳しいアルバイトをこなす「実社会の体験」に他ならない。貯金だけに特化した1年間は、実はお金で買えない貴重な体験の連続になるだろう。


 
8.「旅行」+「メディア」
国内一周や世界一周の放浪。しかしただそれだけでは想い出しか残らない。そこで「旅をビジネスに変える企画力」を持とう。自分の旅に「グルメ」や「チャレンジ」などテーマを決め、SNSやブログの同時運営でメディア発信する。話題になるような旅、自分自身のブランドを創りあげメディアの主役になることは、今後の活動において大きな「名刺代わり」となることは間違いない。


 

ここまで見てきたら気づくと思うが「◯◯」+「◯◯」というかたちの「ミクスチャー休学」がものを言う。限られた1年間にまさかダラけるヒマなど作らず、むしろ通常の大学生活より何倍もハードな状態で「企画と計画」を打ち立て、やってのける。この「苦学」の時間が、大学生活や社会人生活では得ることのできない「純粋な修行期間」「意義ある迷走期間」として体に、そして精神に刻まれていく。そう、社会に出て強引に大人にさせられるのでなく「自分の力で」タフになっていくのである。中途半端だっていい、立ち上がりきれなくてもいい。「自分で立とうとする」ことが大切なのだ。

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休学の宣言をした際に聞こえてくる声、

「大学に行きながらでもできるじゃない」
「別に1年間休まなくても」
「早く働けよ」

そういった声をシャットダウンして悩んだり、荒ぶれたりする必要はない。それよりもまず、周囲の心配やアドバイスに敬意と感謝を持つことが大切だ。そのうえで、自分の「企画と計画」を話し、理解をもらうことが何より最初の一歩だろう。自分が進みたい道、その先には何があるかハッキリとは見えなくても「この道を進んでみたい」という想い。そのための「修行期間」として1年間をフルに使いたいという志願をする。まずはここが、全てのスタートとなる。

人生ではしばらくは訪れない、いや二度と訪れない可能性もある「1年間」という自由時間。何をどんな色で描いていくのか、そのためには何をしなければいけないのか。やるならば心して「企画と計画」を持って臨むことが成功の鍵になる。
 

▶︎著者:清宮 雄 プロフィール
フィリピン・セブ島在住。IoTそしてA.I.時代の国際的な起業家・ビジネスパーソンを育成するIT留学「アクトハウス」代表。メンターとして現場でも奮闘中。アクトハウスの体験談はこちら >>>
 

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