【基礎学習05】プログラミング編|AI時代の創造と理解バランス

書く、ではなく「どう描くか」

プログラミングする女性エンジニア

プログラミングを学ぶ際、多くの人がまずコードを書けるようになることを目標に掲げがちです。

しかし本質的に問われるのは、「どう書くか」「なぜそう書くのか」という「全体像を描く設計と選択」の力。

たとえば、同じWEBアプリを作るにも、フレームワークの選定・データ構造・API設計など判断すべきポイントは無数にあります。

これは料理に似ています。レシピをなぞることと、限られた食材で最高の一皿を生み出すことは似て非なるもの。

プログラミングもまた、思考力と一歩先の想像力を問われるクリエイティブと言えるでしょう。

「構造」で読み解く現代のコードベース

現代の開発現場では、コードは一人で完結するものではなくなりました。

GitHubで共有されるオープンソースのライブラリ、チームで管理されるコードリポジトリ、そしてフロント・バック・データベースの分業、あるいはデザイナーとの連携など、全体構造の理解が求められます。

たとえばReactによるUI構築、Next.jsのルーティング、Firebaseとの接続など、どれも構造と依存の理解なしには扱えません。

ただ書く、ではなく、全体を見渡す視野こそが”価値”を生む。

自分が今、全体のどこに立っているか。

その自覚こそが「プログラミングの地図」を広げてくれます。

AIとコード、創造の補助輪か、拡張か

ChatGPTやGitHub Copilotの登場で、コードを書く体験は劇的に変化しています。

これらはIDEと一体化し、記述補助・リファクタ・自動テストの提案までこなします。

しかし、この変化は「誰でもエンジニアになれる未来」ではなく、「基礎を理解した者がより創造的になれる時代」の到来と見るべきです。

AIは安易な補助輪でなく、プログラミング理解者の相棒であるということ。

設計の背景、言語仕様、アルゴリズムの考え方を理解しているからこそ、AIの出力を判断し、応用し、時には修正できます。

つまり、AIは「知っている人」にこそ優しいツールだと言えるでしょう。

実践は、「自分だけの答え」をつくる場所

技術書を読んでも、講義を受けても、本当の意味で身につくのは「仕事と向き合う実践」のとき。

たとえば、Todoアプリを自作するだけでも、状態管理、UI制御、非同期通信などの要素が絡み合います。

ここでエラーが出た際に、ドキュメントを読み、Stack Overflowで調べ、何度も試す。そのプロセスこそが学びの本質。

そしてこの反復の中で、「なぜこうするのか」「他に道はないのか」と考えるクセが育ちます。

実践とは、唯一の正解を追うものではなく、自分なりの最適解を探す旅と言えるでしょう。

学びは「積み上げる」から「繋げる」へ

かつてはHTML→CSS→JavaScriptと順番に学ぶ方法”だけ”が主流でした。

もちろん今もマークアップからの根底の把握は重要です。

しかし現在は同時に”知識を水平に繋ぐ力”も求められている。

デザインツールで作成されたUIをReactで実装する。APIで取得したデータをデータベースに保存する。

TypeScriptで型の安全性を担保する。その一つひとつは断片のようでも、繋がることで立体的なスキルになります。

たとえば、AIをプロンプティングしAPI仕様書を生成、それをコードに落とし込むような応用も”繋げる力”があってこそ実現できる。

今の時代、スキルは積み木ではなく「レゴ」。

自由に組み替えられるほど、開発者としての自由度が増していきます。

基礎や実践を知らずにいきなりAIを使って出来た気になるのは….「ジェンガ」のごとく、ちょっとしたことで総崩れとなる。

「書ける」だけでは動かせない

コードを「書ける」だけでは、何かを「動かす」ことはできません。

必要なのは、設計・実装・検証のすべてに思考を巡らせる力。そしてその中でAIの力を借りながらも、自分の頭で判断する覚悟。

プログラミングとは論理と思考と創造の融合。時代が変わっても、技術が進んでも、「思考する開発者」が必要とされる構図は変わりません。

だからこそ今、コードを書く前にこそ、自分の目的や設計意図をじっくりと見つめ直す時間が必要。

その思考のスタートやプロセス、AIと共に文脈化していく作業自体も幅広い学びとなり、また物理的な時短にもなるでしょう。

基礎学習と全体把握の上でのAIプロンプティングが、加速度的に重要になっている時代へと突入しています。

著者:清宮 雄(アクトハウス代表)

【ゼロから学ぶ】基礎学習シリーズ01~08

IT&ビジネス入門のシリーズ共通バナー

本シリーズは全8篇に分け、アクトハウスで学ぶ越境型スキルの基礎を知るシリーズです。

【01】ビジネス編|成果を生む設計と再現基盤

【02】経営編|意思決定と価値創造の経営思考

【03】ブランディング編|価値を構築する戦略と考え方

【04】マーケティング編|数字と感情で動かす設計図

【05】プログラミング編|AI時代の創造と理解バランス

【06】デザイン編|体験と論理をつなぐ創造のレイヤー

【07】英語編|行動ベースのPDCAで学習する

【08】AIスキル編|知見と実践が差を生む時代の武器

実践環境、アクトハウスで統合スキルを実装する。

学びあう次世代型IT留学アクトハウスの生徒の面々

このシリーズで語ってきた思考や技術を「連動性のあるスキル」として習得するには、実践的で体系的な学習環境が必要です。

その環境こそが、スペシャリストよりもゼネラリストを育成する越境型人材を輩出している「IT留学のアクトハウス」。

ひとつひとつのジャンルは磨きつつもこだわらず、複合スキルを持っておく柔軟性。トレンドや、ジャンルの栄枯盛衰に対応できる自分を作っておく。

ここでは、AIと並走する統合スキルをコンセプトのひとつに、教科書ではなくインプットと100日間に渡る実践を通じ、スキルだけでなく「自走力」や「構想力」まで育てるカリキュラムが用意されています。

もし、あなたが「変わりたい」「武器を持ちたい」と本気で思うのであれば、分断された学びではなく、統合された学びを実装してください。

初心者のためのカリキュラムであるがゆえ、少しづつ統合型スキルを学ぶことができます。

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