アップルの製品ラインナップがカオスすぎる…。何が何だか分からなくなってきた。

iPhone6s Plus
iPhone6s
iPhone6 Plus
iPhone6
iPhone SE

う……多い。

今は「6s」への移行期だから、「6」は在庫限りだろうと安心すべきだろうか。

しかし一昨日の3月22日「Apple Special Event 2016」では、iPhoneに「SE」という、旧デザインそのままの低価格・小型サイズ・高スペックの商品が追加された。

いま、サイトはこんなことになっている。


 

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それぞれ、色は2~4色。シルバーとスペースグレイ、ゴールドとローズゴールドから選択可能だ。何かこう、かつてあった「硬派さ」がなくなったイメージを持ってしまうのは筆者だけだろうか。

iPhone6になってサイズが大きくなったとき。また、さらにデカい「Plus」を見て「だいぶデカいけど、これが世界標準になっていくのだろう…」と自分に言い聞かせ、まあ大きな液晶も慣れてみると悪くない、と思うことにしていた。実際にiPhone 6に慣れてから、使わなくなった旧型を手にすると「こんな画面小さかったっけ」と痛感したものだ。

iPhone液晶の大型化は「ゲームユーザー」の快適さにも念頭が置かれた、と聞いたことがある。さらに近年の動画の拡大・活況を考えるとiPhoneはユーザー個々の「プライベートTV」にもなった。しかし液晶の大型化も、当時SAMSUNGなどが推していた「大きなスマホ」の流れに迎合したようにも見えた。

それでもやはり、世界のスマホの基準はiPhoneにある。

SHARPの破綻やSONYの失脚には、やはりこのiPhoneが「テレビにもラジオにも電話にもパソコンにもなってしまった」ことが、ひとつの原因なのは言うまでもない。その奇跡ゆえに「犠牲者」も多く出してきたのは、帝王たるゆえんに他ならないだろう。

しかし、その帝王の立ち振る舞いが、一昔前の「悪夢の再来」に見えて仕方ない。

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(写真:Tech Church

ジョブズがすごかった、昔は良かった、と言っても何も始まらない。

しかしそう思いつつも、ジョブズのコメントを思い出してしまう。

「(私が戻った時の)アップルには15種類もの製品ラインナップがあった。私は聞いたんだ。この製品はいったいどんな客が買うんだ? どんな客が興味を示しているんだ? と。でも、誰も答えられなかった。自分たちの製品を知らずに、どうして客に製品を薦められるんだ? だから私は製品を4つに絞った。すると事態は好転した。もともと優れた人材が揃っている開発チームは、すべての製品に集中できるようになったんだ」

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iPhoneが巨大化したことで、今度はiPadの存在も「いるのか・いらないのか」よくわからなくなってきた。

元々、iPadは「デカくなったiPhone」と捉えることもでき、そうなると今度は「大きなiPhone6 PLUSと小さなiPad mini」は、差別化がしにくい。

しかしそのiPadにも現在「PRO」「Air」「mini」なる製品が並んでおり、2016年3月現在は5台が発売中。サイトでは、その名も「The iPad family」として紹介されている。色も複数から選択可能だ。


 

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iPadは32GB・128GB・256GB、さらにタイプは「Wi-Fi」とsimカード対応の「Wi-Fi +Celluar」に分かれる。この対応は親切に変わりないが、現在の製品ラインナップだと、混乱を呼ぶひとつの要素になってしまう懸念も漂う。

このアップルの現在を「製品が出そろった過渡期だから仕方ない」と捉えるか。「悪夢の再来」と見るか。

これが「コンピューターを売る会社の普通の状態だよ」と考えることもできる。「じゃあMicrosoftはどうなんだ」「他の会社なんてもっともっとわかりにくいぞ」という意見もあるかもしれない。確かに、一流企業のアップルが何も考えず大量にラインナップを増やし続けるとは考えにくい。

しかし、こういった懸念の象徴とも言えるのが「アップルWATCH」だろう。

ジョブズなき後の新生アップル、最初の製品である。

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アップルWATCHは現在ノーマルの「WATCH」、ライトな「SPORT」、エルメスとのコラボ「HERMES」、高級路線「EDITION」というラインナップになっている。

さらに「バンド」の選択肢は、計57種類。

「スポーツバンド」(22種)
「ウーブナイロン」(7種)
「ミラネーゼループ」(2種)
「クラシックバックル」(9種)
「レザーループ」(6種)
「モダンバックル」(7種)
「リンクブレスレット」(4種)

それぞれバンドの長さも、2パターンから選べる。


 

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ここまでの情報はすべて2016年3月24日現在、アップルのサイトから拾ってきた情報だ。

もしかしたら、ひとつくらいラインナップが漏れているかもしれない。しかしもはや、この情報量のなかでは大きな問題ではないだろう。そしてそのことが、現在のアップルの状況を物語っていると思えてならない。

と、ここまで書いておきながら、この原稿は長年愛用のMac Book Airで書いており、そのかたわらにある相棒のiPhone 6はしっかりデザリングで活躍してくれている。私事ながら、一昨日はタクシーの中にiPhoneを一瞬置き忘れ、走ってタクシーを追いかけたら何とか大丈夫だった。スマホ1台が数秒なくなるだけでパニックになるという…なくてはならない存在とはこのことだ。

 

色が選べなくても、サイズが選べなくても、元々アップルにはどちらも求めていなかった。

天文学的な利益を出し続ける宿命にある今、現時点では現在のやり方になってしまうのかもしれない。

でもPlusでなく引き算のアップルを、久々に見てみたいと思う。

 
【筆者 セブ島留学のアクトハウス:清宮 雄】

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