2025.11.30
セブ島アクトハウスの1日。朝から晩までインプットとアウトプットを
インプットとアウトプットを往復する、濃密なルーティン
アクトハウスについて調べている方の多くが気になるのが、「実際、現地ではどんな1日を過ごすことになるのか」という点ではないでしょうか。
アクトハウスのカリキュラムは、一般的な語学留学とも、国内のオンラインスクールとも少し異なります。
英語、プログラミング、デザイン、ビジネスを並行して学びながら、後半には実際の案件にも取り組むため、1日の中でインプットとアウトプットを何度も往復することになります。
今回は、参加者たちがセブ島での180日間でどのような毎日を過ごし、実践的なスキルを形にしているのか、その具体的なルーティンをご紹介します。
午前から午後:複数分野を横断し、脳のギアを切り替える学習時間
アクトハウスの1日は、複数の講義と実践が細かく絡み合うように構成されています。時期や期によって時間割は変動しますが、基本となるのは「4教科の同時並行」と「最新AIツールの活用」です。
※内容は時期、IT業界のトレンドにより異なります。
Logic Prompt(プログラミング)
単にコードの構文を丸暗記するような古い学習法は行いません。AIが瞬時にコードを生成する現代だからこそ、CopilotやChatGPTなどのツールに対して的確な指示(プロンプト)を出し、生成されたロジックの構造を理解・修正して実装する力を磨きます。エラーに対して仮説と検証を繰り返すことで、本質的な論理思考を体得していきます。
Art & Science(デザイン)
感性やセンスだけに頼るのではなく、色彩心理、タイポグラフィ、UI/UXの理論に基づき、すべてを「ロジック」で構築することを学びます。「なぜその色なのか」「なぜその配置なのか」を明確に言語化し、クライアントを説得できるプロフェッショナルとしての視覚表現力を養います。
Marketing & Strategy(ビジネス)
実際の企業事例を元にしたマーケティングトレースや、チームでの事業計画策定、財務諸表の読み方など、実践的な商売の構造を理解します。コードが書ける、デザインができるという枠を超え、「どうすればそのサービスが市場で売れ、顧客の課題を解決できるのか」という上流の戦略思考を身につけます。
English Dialogue(英語学習)
英語を単なる勉強科目としてではなく、世界中の一次情報を獲得し、自らの意思を表明するための実践的なツールとして扱います。ITやクリエイティブの最新トレンドは英語圏から発信されることが多いため、早い段階から英語のドキュメントに触れる体力を養います。
論理、感性、戦略、語学。これら4つのアプローチを1日の中で切り替える複数分野の横断が、特定の狭い専門性に閉じこもらない、全体を俯瞰できるハイブリッドな応用力を育んでいきます。
授業後から夜:仲間と共に高め合う「自律的な制作時間」
講義が終わった後の時間は、その日にインプットした知識を自分の手で形にする「実践の時間」へと移行します。
まずは「オフィス・アワー」を利用し、個別に疑問に思った点やエラーの解決策をメンターに直接確認して軌道修正を行います。その後は、シェアハウスのラウンジや自室で、課題制作や自身のプロジェクトへ復復習や制作に取り組む時間に入ります。
アクトハウスには、強制される自習時間は一切ありません。しかし、参加者それぞれが目標に向かって主体的にパソコンに向かい続けます。それは、周囲の同期たちも同じように高い目標を掲げて海を渡ってきた仲間ばかりだからです。
「この実装、もっとスマートに書ける方法はないか」
「このデザイン、ターゲットのニーズに対して的確にアプローチできているか」
ラウンジのあちこちで、バックグラウンドの異なる仲間たちが互いの得意分野を教え合い、自然発生的に議論が生まれます。独学であれば画面の前で一人何日も悩んでしまうようなエラーも、プロのメンターや仲間の視点(ピアラーニング)という鏡を通すことで、スムーズに解決していく。このリアルな環境の相互作用が、確実な習得を支えています。
後半3ヶ月:完全な「実務モード」へと移行する1日
留学期間の折り返し地点を過ぎると、アクトハウスの参加者たちの1日は劇的に変化します。それまでの整然とした「講義と課題」のリズムは保ちつつも、主役が完全にアウトプットへと切り替わる「稼ぐ100日の実践」期間に突入するからです。
ここからの主な基準はクライアントから提示される「納期」になります。チームごとに実際のWebサイト制作やデザイン、マーケティング、SNS運用等の案件を受注し、プロとして対価を得る仕事に取り組みます。
教科書通りにはいかない、既存サイトの改修や不具合への対応
クライアントの抽象的な要望を、具体的な仕様へと落とし込む要件定義
チーム開発におけるメンバー間の進捗管理と、突発的なタスクの調整
朝起きて最初にチェックするのは、Slackやチャットツールの通知。クライアントからの修正依頼やチームの進捗報告に対応しながら、「アポイントに合わせて動く」「納期直前はチーム全員でリソースを集中させる」といった、完全な実務動線で1日が回るようになります。
多くのスクールが架空のテーマで「卒業制作」をして終わる中、アクトハウスが「実案件」に徹底的にこだわるのは、お金をいただく責任感と、自分のスキルが社会に通用したという生々しい成功体験(あるいは通用しなかったという挫折からの学び)こそが、卒業後のフリーランス独立やキャリアチェンジを支える本物の自信になるからです。
結論:180回の濃密な1日の積み重ねが、未来の選択肢を広げる
長い1日が終わり、ベッドに入る頃には、心地よい充実感と確かな前進の手応えが残るはずです。昨日まで知らなかった概念を理解し、書けなかったコードが動き、ビジネスの構造が見えるようになっていく。
多くの参加者が、就寝前のわずかな時間を使って日報に学びを言語化したり、SNSでアウトプットを発信したりすることを、ごく自然な「習慣」として身につけていきます。試行錯誤を繰り返しながら理解を深めていくこの180回は、地味で泥臭い努力の積み重ねかもしれません。
しかし、英語、テクノロジー、デザイン、ビジネスを行き来しながら、環境の力を味方につけて駆け抜けるこの「180日の学び」の先には、これまでの日常の延長線上にはなかった全く新しい自分のキャリアと、自由な選択肢が開かれているはずです。
【参考】180日の修羅場。アクトハウスの1日のスケジュールと圧倒的な密度
AI時代の、横断力のあるスキルを
AI時代において、一つの専門スキルの暗記競争はコモディティ化に巻き込まれます。
アクトハウスでは、半年間の徹底した没頭環境のなかで、単なる語学学習やツールの操作を超え、プログラミング、デザイン、ビジネス、英語を横断して「価値を設計する側」に回るためのシステム設計思想を身につけていきます。
現状の課題を整理し、これからの具体的な選択肢について客観的な視点から検討する機会として、まずは個別面談(LINEによるキャリア留学相談)から現在の状況をお気軽にお聞かせください。
著者:清宮 雄(アクトハウス代表) 起業家・ブランドアーキテクト。2014年にセブ島でIT留学の草分けアクトハウスを設立。「ビジネス×テック」をテーマに、時代に左右されない強靭な個の育成に従事。