Figma(フィグマ)とは?Adobeイラストレーターと徹底比較!

Figmaとは?

figmaのロゴマーク

「Figma(フィグマ)」は2012年、米国サンフランシスコ発のFigma, Inc.によって開発されたWEBデザインソフトです。CEOは設立当時も2024年現在も「ディラン・フィールド」氏。

WEB業界やデザイン業界でかねてより注目を浴びている、最も熱いと言ってもいい世界的デザインソフトですが、いったい何がそんなにすごいのでしょう?そして「Adobe イラストレーター」とのちがいは…?

実際にセブ島のIT留学「アクトハウス」でも、いまやデザイン講座ではFigmaがしっかりカリキュラムに入れ込まれています。

そういった正式なデザインを習える海外留学の場でさえも、もはや定番中の定番ソフトとなったフィグマ。プロのアマチュアも「みんながFigma」という現象はもはや「日常」となりました。

ちょっと風変わりな名前のこのソフト。

今回はその単体の特長だけでなく、対抗ソフトである「Adobeのイラストレーター」と比較もしつつ、その魅力を紐解いていきます。

Figmaの名前の由来は?

FigmaサイトのTOP

まずはその「名前」から知っておきましょう。

「フィグマ」って何の略…?どんな語源…?

なんと、正式な由来はFigmaのWikipediaにも書いてません。

こんだけ思わせぶりな名称ながら、なんと公式には明かされてないというのはなんとも驚きです。

Googleで調べても、chatGPTでも、見解は同じ。一説の予想レベルでは「Figure(形)」を語源とするものや「Fig(イチジク)」なんかも可能性があるのではと言われていますが、ここは永遠の謎の模様。

ブランディングやネーミングの由来を、いろいろと誇る昨今のムーブメントとは逆を行くこの展開。なんだか、いきなり個性的な感じですね。

答えをオープニンしないのは、もしかしたら、

「答えのない《デザイン》というジャンルゆえ、それを扱うツールの名称にもひとつの意味だけでなく《ユーザーひとり一人にストーリーを想起してもらいたい》」

という作り手側の気持ちも入っているのかもしれません。

Figmaの魅力を「Adobeのイラストレーター」と比較!

figma_ai

さて、ではFigmaの「なにがそんなにすごいの?」のポイントを見ていきましょう。

とはいっても、単体だけの凄さだけを見ても「それってAdobeのイラストレーターでは出来ないの?」ともなるでしょうから、明確に「Adobeのイラストレーターとの比較」で強みを解説します。

では、いってみましょう。

①【Figmaは】100%クラウドベースの共同作業が可能

Figmaは100%「クラウド」上で動作します。そのため、そこにアクセスできる他のチームメンバーとWEB上での同時作業や確認が可能。

これに対してAdobeのIllustrator(イラストレーター)はいわゆる「ローカルソフト」。つまり一人ひとりのパソコンにインストールされている個人のソフトであり、その人しか、いじれません。共同作業をするにはファイル共有やバージョンの同期など手間が多いんです。

②【Figmaは】MacでもWindowsでもLinuxでもOK

前述のようにFigmaはクラウド上で動きます。つまり、みなさんが普段インターネットを見る際にお使いのブラウザ(GoogleクロームやFirefoxやsafari)で使えるんですね。ということは、お使いのパソコンがMacでもWindowsでもLinuxでもOK。

一方のIllustratorはデスクトップのアプリケーションのため、MacとWindowsのみといったところ。PCのバージョンにも注意が必要です。

③【Figmaは】効率的でカンタン

Figmaには「かんたん」「手軽」といったユーザーフレンドリーな感想や印象が多くを占めます。デザインの作成、ボタンやアイコンなどのコンポーネント、WEBデザインをするときに直感的に操作し作業を速やかに進行できるんです。まさに「UI職人」と言ったところでしょう。ちょっとしたアイディアや、かるめの提案の際にはだいぶ重宝するはず。

対してのIllustratorはまず操作に「慣れ」が必要で、それはFigmaよりハードルは高め。汎用性が高いだけに出来ることが多すぎるとも言え、特に初心者には操作が複雑に感じることがあります。

④【Figmaは】アニメーションもラクラク

出来ることは一定範囲で限られるのもありますが、WEBデザインにおいてのプロトタイプ(試作)にはFigmaは高い即応性を発揮します。専門用語で言えば「プロトタイピングに強い」というやつ。アニメーションやインタラクションの作成も簡単で、なおかつクラウド上で作業できますから、リアルタイムで社内やクライアントにもプレゼンや修正対応ができる。

一方のIllustratorには、そもそもプロトタイピングの概念はなく、それは別のソフトウェア(Adobe XD)に委ねることになります。

WEBデザインしている人

⑤【Figmaは】プラグインで手軽に強化

Figmaはワードプレスのように、さまざまな「プラグイン」が用意されています。無料のものから有料サブスクリプションのものまで、自分のニーズにあったもの、自分の技術では再現できないものをプラグインを追加することですぐにプロのデザインや発想に近づけます。

このFigmaの拡張性や柔軟性は、Illustratorのプラグインの比ではありません。

⑥【Figmaは】バージョン管理に悩まない

Figmaはいつでも、簡単に以前のバージョンや現在のバージョンに切り替えたりもできます。そこまでそういった頻繁な行き来はないでしょうけども「以前のバージョンにやはり戻したい」ということは往々にして起こることもあります。保存の仕方をやり直したいとか、プラグインの対応可否など、ちょっとした緊急感あるときにすぐに戻せるのは大きいです。

こういった時にIllustratorですとクラウド連携もないので、なかなかの手間になります。

⑦【Figmaは】料金設定が優しい

Figmaは無料プランでもなかなかの充実度で、特にビギナーにとって嬉しいフリープランも設けています。無料のフリープランを含む3つのプランから選択可能。

一方のAdobeはIllustratorに限った話ではないですが、無料プランも7日間とか、そもそもの料金も高く、また解約方法も迷宮入りさせるような導線が批判を浴びたこともあり、このあたりは改善の余地が求められるところ。

AdobeによるFigma買収の顛末

お金の写真

こう比較して見ると、いかに長年に渡って覇権を握っていたAdobeが「やってこなかったこと」「そもそもやれないこと」を、Figmaが実現しているのが、世界的ブレイクの理由と思われます。

当然AdobeにとってはそんなFigmaは目の上のタンコブ&青天の霹靂だったわけで、AdobeはFigmaの「買収」を試みます。

約200億ドル規模の買収騒動でしたが….これは不発に終わり、消滅しました。

理由は、独占禁止法の観点から、Adobeが欧州委員会、また英国の競争・市場庁などの規制当局から同意を得られないとジャッジしたため。とはいえ、対抗ソフトであるAdobe XDへの投資で改めて戦う姿勢もなさげで、Adobeとしては買収は(やや粘りつつも)撤退し、両社は元の固有の位置関係に戻りました。

思い出されたFacebookによるInstagramの買収

Facebbokとinstaのロゴ

デザイン市場としては、Figmaが買収されないで良かったという意見が多かったようにも見えます。

ここで思い出されるのは「Facebook(現Meta)によるインスタグラムの買収」です。この買収は、ご存知達成されています。

インスタグラムは買収後から、Facebookとの無理な同期や、現在ではtheradsとの連携などがされており、Snapchatを意識した「ストーリーズ」の機能なども実装され、キャッチーにはなったものの固有のアイデンティティはいまは持ち得てないようにも見えます。もちろん、Meta社による莫大な資金により、その運営自体は盤石です。Metaの買収で、Instagramはそのポジションを不動のものとして、さらに世界の隅々まで広め安定させた、とは言えるかも知れないので、買収においても意見は分かれるところです。

では、イラレがFigmaに比べて得意なことは?

adobeとIllustratorのロゴ

ちょっとここまで見てみるとあまりにFigmaの良さが溢れ出ていて「じゃあIllustrator使うことってなくね?」となるかもですが、ここは老舗Adobeの名誉のためにも「IllustratorがFigmaに比べて得意なこと」も書いておきます。

①【イラレは】オフラインで作業可能

Figmaと真逆のローカルアプリなので、イラレはネットがなくても普通に使える。

②【イラレは】高いベクター編集機能

複雑な形に対して精密かつ精巧なデザインが可能で、ロゴやイラスト制作にも最適。

③【イラレは】紙のデザインができる

イラレは印刷物のデザインに優れています。CMYKカラーの高解像度対応。Figmaでは紙のデザインはちょっと厳しいです。

④【イラレは】繊細なデザインや3D対応

絶妙なグラデーションや3Dのエフェクト効果も再現可能。

⑤【イラレは】いろいろな形式で保存できる

PDFやSVGなどのいろいろな形式で簡単に保存ができる。

では、Figmaで何を作るといいの?

PC画面上のFigmaのアプリ

イラレとの比較も含め、Figmaの特性を見てきました。

「で、Figmaは何を作るのに便利なの?」というご質問に回答します。

①WEBサイトの「デザイン」

UI作成に優れたFigmaは当然「WEBデザイン」の作成に効果を強く発揮します。

②WEBサイトの「ワイヤーフレーム」

そしてWEBサイトや企画の骨組みともなる「ワイヤーフレーム」の作成もサクサクできます。

③WEBサイトの「プロトタイプ」

WEBサイトが実際にどう動くかなどのプロトタイピングにも優れています。

④WEB上で動く「アニメーション」

かんたんなアニメーションもすぐ作成できます。

⑤広告やSNSの「グラフィックデザイン」

普通の広告バナーやSNS用の画像なども、プラグインの駆使などで素敵に仕上がります。

今からデザインやるならFigmaからのAdobeもいい

Figmaロゴ

もしデザインを今からやるなら「Figmaで始めて」「次にAdobeのIllustrator」という順番もいいでしょう。

Figmaはもはやマニアックな新鋭ソフトではなく、普通に企業のお客さん側でも使用していたりするほど、一般の企業にも浸透しています。

一方で、Adobeももちろん十二分に存在感はありますし多機能ですから、ここも学んでおきたいところ。

ちょっと両方は少し大変かもですが、WEBデザインに絞った場合、どちらかを先に学ぶなら「Figmaから入門」はアリ。同時に、FigmaとAdobeでも多少は操作法が似ているところもあるので、どちらかを先に始めても、どちらかが全くのゼロからのスタートになるわけではないので、ご安心を。

ただ、たった今からならFigmaから入ると挫折しにくく楽しめると思います。一方でAdobeのソフトは「プロ中のプロ」な超世界的なソフトですから、例えばIT系の会社はもちろん、WEB制作系やそのほかマーケティング系でも「Adobe使える」はもはや空気のように普通に求められることだったりする「社会的ステイタス」は高いことは留意。

デザインをやるならば、どっちも抑えておくのが、やっぱり手堅いですね。

FigmaもAdobeもプログラミングと融合しつつ習える

デザイン講座の様子

ご覧のウェブサイト「セブ島のIT留学 アクトハウス」は「プログラミング/英語/デザイン/ビジネス」を学べる留学。

常に最新のテクノロジーを吟味しつつ、早々に取り入れているアクトハウスでは、デザインの講座は、当然Figmaを、しかも多めに取り扱っています。これをプログラミングやビジネスと連携したスキルセットとして修得できるのも特長。

同時に社会性や一般浸透度はすこぶる高いAdobeのIllustratorやPhotoshopもしっかり修得。当然、Adobe XDも。今後はしかし、時代の流れを見ながら、デザインやプログラミングのメンターが最適な比重を見極めていきます。

充実のデザイン講座と実践、同じ比重で行われるプログラミング講座。この双璧をIT初心者がゼロから究めていく場所がアクトハウス。さらに毎日の英語レッスン、ビジネス講座があるまさに「新時代の留学・新時代の職業訓練所」とも言えるでしょう。

そんなユニークな場所が、なんとフィリピンのセブ島にあり、2025年で「11周年」。

未経験からのフリーランス独立多数、起業家、そして初心者からのIT転職や海外就職など、卒業生の進路はさまざまです。

参加者は20代はもちろんこと、そして30代と40代も。多くの世代がこのアクトハウスの限定数の少人数クラスにやってきます。ご興味のある方はぜひ。

個別相談って「土日祝」とか「時間外」とかもやってる?

アクトハウスでは、忙しい社会人や学生の方のために「オンライン個別相談」を可能な限り広範囲に設定しています。

幅広く「土日祝」「朝7時から21時」の相談時間。

出勤前の20分でもOK、週末出かける前の午前中や帰宅後でも。

オンライン個別相談のバナー

ということで、個別相談時にもご質問を受ける内容を、アクトハウスの本流である「勉強軸」でご説明しました。起業やフリーランス、大胆なキャリアチェンジをもくろんでいる人は、

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著者:清宮 雄(アクトハウス代表)

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