2026.04.28

卒業生フリーランスと在校生が「実案件」で組む100日実践の真髄

Lab Culture

卒業生フリーランスと在校生が「実案件」で組む100日実践の真髄

教科書を閉じ、戦場(マーケット)へ

アクトハウスの半年コース。その後半100日間は、平穏な「学習期間」ではありません。

「100日実践」と呼ばれるこのフェーズに入った瞬間、生徒たちは「学生」というシェルターを脱ぎ捨て、ひとりの「プロ」として市場へと放り出されます。

ある者は自身の起業プランを実行し、ある者はWeb/ITのスキルを武器に実案件へと飛び込んでいく。

ここで起きているのは、単なるインターンや課題制作ではありません。

「卒業した現役フリーランス」と「在校生」が、リアルな報酬と責任を伴って共闘する、極めて実践的なビジネス・エコシステムです。

卒業生フリーランスという「案件の窓口」

アクトハウスの卒業生たちは、セブ島や日本各地、あるいは海外を拠点に、独立したプロフェッショナルとして活動しています。完全フリーランスもいれば、起業所属フリーランスもいます。

彼らが前線で獲得してきた案件が、100日実践中の在校生たちに「バトン」として渡されることも多々。

卒業生がクライアントとの営業窓口(ディレクション)を担い、在校生がその「実働部隊」としてプロジェクトに参画する。このスキームが、アクトハウス内では日常的に展開されています。

・20ページ規模のコーポレートサイト制作

・集客に特化したLPのデザインと構築

・ワイヤーフレーム作成から公開までのワンストップ制作

これらはすべて模擬案件ではありません。明確な納期があり、そして「報酬」が発生する真剣勝負の現場です。

なぜ「卒業生×在校生」のコラボレーションなのか

なぜ、卒業生はあえて在校生に仕事を依頼するのでしょうか。

そこには、単なる「後輩思い」を超えた、合理的でプロフェッショナルな理由があります。

共通言語(アクトハウス・プロトコル)の存在

外部の外注先に依頼する場合、スキルのレベル感やコミュニケーションの癖を把握するまでに時間がかかります。しかし、アクトハウスでビジネス・デザイン・プログラミングを横断的に学んだ者同士には、暗黙の了解とも言える「共通言語」があり、同じメンターから習っているのもアドバンテージ。「このレベルのLPなら、あの型でいける」「コーディングの構造はこうあるべき」「あの授業でやったやつ」という前提が共有されているため、ディレクションコストが極めて低くなります。これはビジネスにおいて圧倒的な優位性となります。

緊張感が生む、プロとしての成長

在校生にとって、先輩である卒業生からの依頼は「失敗できない」というプレッシャーを伴います。自分がフリーランスやエンジニアになった際のパートナーともなる人だからえす。もちろん一方の卒業生も、それは同じ。自分の看板で受注した案件を任せる以上、そのクオリティには全責任を負います。この心地よい緊張感が、プロジェクト全体にプロとしての規律をもたらします。

ラボで交わされる、生きたビジネスの対話

100日実践の期間中、アクトハウスのラボ(教室)は、開発会社のオフィスさながらの活気に包まれます。

「このレスポンシブの挙動、卒業生から指摘が入ったのですが、どう実装すべきですか?」

「ワイヤーフレームの時点で、もっとコンバージョン率を意識した導線に変えましょう」

メンターも実案件ということで、そこからのアドバイスは完全に制作会社のディレクター。

Slackや対面で飛び交うのは、技術論だけではありません。「クライアントの要望変更にどう対応するか」「工数とスケジュールの再調整をどうするか」といった、泥臭い「商売」の話です。

仕事を依頼され、完遂する過程で、在校生は「自分のスキルがいくらの価値を生み、誰の役に立っているのか」を痛いほど実感します。

これが、アクトハウスが掲げる「+180」の成長の正体です。

卒業しても終わらない「アクトハウス・ギルド」

この循環の最大の特徴は、卒業と同時に消滅する関係ではないということ。

100日実践で卒業生を助けた在校生が、数ヶ月後には自らも卒業し、フリーランスとして後輩に仕事を振るようになる。

この連鎖が、年月を重ねるごとに「アクトハウス・ギルド」とも呼べる強固なコミュニティを形成しています。

学校が単に「学ぶ場所」で終わらず、一生モノのビジネスパートナーを見つける「プラットフォーム」へと進化しているのです。

AGI時代、それでも「人」と「現場」が残る理由

AIがコードを書き、デザインを生成するAGI(Artificial General Intelligence:人工汎用知能)時代。

しかし、クライアントの複雑な意図を汲み取り、プロジェクトを完遂させるための「責任」と「調整力」は、依然として人間にしか担えない領域です。

卒業生が取ってきた仕事を、在校生がプロとして完遂する。このバトンの受け渡しの中にこそ、これからの時代を生き抜くために必要な「現場力」が詰まっている。

100日実践。そこにあるのは、キーボードを叩く音だけではありません。

未来のビジネスリーダーたちが、リアリティという名の洗礼を受け、プロへと脱皮していく力強い鼓動です。

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著者:清宮 雄(アクトハウス代表) 起業家・ブランドアーキテクト。2014年にセブ島でIT留学の草分けアクトハウスを設立。「ビジネス×テック」をテーマに、時代に左右されない強靭な個の育成に従事。

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