2026.04.28
卒業生フリーランスと在校生が「実案件」で組む100日実践の真髄
教科書を閉じ、戦場(マーケット)へ
アクトハウスの半年コース。その後半100日間は、平穏な「学習期間」ではありません。
「100日実践」と呼ばれるこのフェーズに入った瞬間、生徒たちは「学生」というシェルターを脱ぎ捨て、ひとりの「プロ」として市場へと放り出されます。
ある者は自身の起業プランを実行し、ある者はWeb/ITのスキルを武器に実案件へと飛び込んでいく。
ここで起きているのは、単なるインターンや課題制作ではありません。
「卒業した現役フリーランス」と「在校生」が、リアルな報酬と責任を伴って共闘する、極めて実践的なビジネス・エコシステムです。
土日もアクトハウス内のSNSは制作案件でメンバー同士がやりとりしてたりもします。納期がタイトの場合はブーストかけて対応中。ガチ勢だけのアクトハウスならではの光景。
— アクトハウス│ +180 ビジネステック留学 (@acthouse) April 25, 2026
卒業生フリーランスという「案件の窓口」
アクトハウスの卒業生たちは、セブ島や日本各地、あるいは海外を拠点に、独立したプロフェッショナルとして活動しています。完全フリーランスもいれば、起業所属フリーランスもいます。
彼らが前線で獲得してきた案件が、100日実践中の在校生たちに「バトン」として渡されることも多々。
卒業生がクライアントとの営業窓口(ディレクション)を担い、在校生がその「実働部隊」としてプロジェクトに参画する。このスキームが、アクトハウス内では日常的に展開されています。
・20ページ規模のコーポレートサイト制作
・集客に特化したLPのデザインと構築
・ワイヤーフレーム作成から公開までのワンストップ制作
これらはすべて模擬案件ではありません。明確な納期があり、そして「報酬」が発生する真剣勝負の現場です。
現在100日実践にてWeb案件も複数担当しつつ、とある企業からの「紙媒体の作成」も受諾している参加者さん。
Figmaにて整理整頓の極みである紙媒体を制作するのは、バランシング・デザイン/情報設計の力量が最も試される領域とも言えます。
— アクトハウス│ +180 ビジネステック留学 (@acthouse) April 23, 2026
なぜ「卒業生×在校生」のコラボレーションなのか
なぜ、卒業生はあえて在校生に仕事を依頼するのでしょうか。
そこには、単なる「後輩思い」を超えた、合理的でプロフェッショナルな理由があります。
共通言語(アクトハウス・プロトコル)の存在
外部の外注先に依頼する場合、スキルのレベル感やコミュニケーションの癖を把握するまでに時間がかかります。しかし、アクトハウスでビジネス・デザイン・プログラミングを横断的に学んだ者同士には、暗黙の了解とも言える「共通言語」があり、同じメンターから習っているのもアドバンテージ。「このレベルのLPなら、あの型でいける」「コーディングの構造はこうあるべき」「あの授業でやったやつ」という前提が共有されているため、ディレクションコストが極めて低くなります。これはビジネスにおいて圧倒的な優位性となります。
緊張感が生む、プロとしての成長
在校生にとって、先輩である卒業生からの依頼は「失敗できない」というプレッシャーを伴います。自分がフリーランスやエンジニアになった際のパートナーともなる人だからえす。もちろん一方の卒業生も、それは同じ。自分の看板で受注した案件を任せる以上、そのクオリティには全責任を負います。この心地よい緊張感が、プロジェクト全体にプロとしての規律をもたらします。
在校生が携わる案件、無事先ほどクライアントに「ワイヤーフレーム」提出完了。依頼から2~3日でのスピード対応ができています。速さと正確さで、ビジネス上のマナー/営業力も意識しています。
— アクトハウス│ +180 ビジネステック留学 (@acthouse) April 30, 2026
ラボで交わされる、生きたビジネスの対話
100日実践の期間中、アクトハウスのラボ(教室)は、開発会社のオフィスさながらの活気に包まれます。
「このレスポンシブの挙動、卒業生から指摘が入ったのですが、どう実装すべきですか?」
「ワイヤーフレームの時点で、もっとコンバージョン率を意識した導線に変えましょう」
メンターも実案件ということで、そこからのアドバイスは完全に制作会社のディレクター。
Slackや対面で飛び交うのは、技術論だけではありません。「クライアントの要望変更にどう対応するか」「工数とスケジュールの再調整をどうするか」といった、泥臭い「商売」の話です。
仕事を依頼され、完遂する過程で、在校生は「自分のスキルがいくらの価値を生み、誰の役に立っているのか」を痛いほど実感します。
これが、アクトハウスが掲げる「+180」の成長の正体です。
卒業しても終わらない「アクトハウス・ギルド」
この循環の最大の特徴は、卒業と同時に消滅する関係ではないということ。
100日実践で卒業生を助けた在校生が、数ヶ月後には自らも卒業し、フリーランスとして後輩に仕事を振るようになる。
この連鎖が、年月を重ねるごとに「アクトハウス・ギルド」とも呼べる強固なコミュニティを形成しています。
学校が単に「学ぶ場所」で終わらず、一生モノのビジネスパートナーを見つける「プラットフォーム」へと進化しているのです。
卒業生がフリーランスとして受注した案件を、アクトハウス在校生が担当することに。
本日の決定事項は「構成や要件定義、デザインやコーディングのみならず、サーバー関連も含めトータル」で承るということ。
期をまたいだビジネス×テックなリレーが生まれています。
— アクトハウス│ +180 ビジネステック留学 (@acthouse) April 21, 2026
AGI時代、それでも「人」と「現場」が残る理由
AIがコードを書き、デザインを生成するAGI(Artificial General Intelligence:人工汎用知能)時代。
しかし、クライアントの複雑な意図を汲み取り、プロジェクトを完遂させるための「責任」と「調整力」は、依然として人間にしか担えない領域です。
本日、祝「初受注」の生徒さんも。営業期間やや長く苦しい時期ありましたが自分の手で勝ち取った案件は気持ちが違います。
フリーランスへの一歩を踏み出した価値ある体験。
— アクトハウス│ +180 ビジネステック留学 (@acthouse) April 23, 2026
卒業生が取ってきた仕事を、在校生がプロとして完遂する。このバトンの受け渡しの中にこそ、これからの時代を生き抜くために必要な「現場力」が詰まっている。
100日実践。そこにあるのは、キーボードを叩く音だけではありません。
未来のビジネスリーダーたちが、リアリティという名の洗礼を受け、プロへと脱皮していく力強い鼓動です。
著者:清宮 雄(アクトハウス代表) 起業家・ブランドアーキテクト。2014年にセブ島でIT留学の草分けアクトハウスを設立。「ビジネス×テック」をテーマに、時代に左右されない強靭な個の育成に従事。