「Webマーケティング」と「Web制作」を分けるな。一人で両方やるから勝てる

「Webマーケティング」と「Web制作」を分けるな。一人で両方やるから勝てる

業界にはびこる大きな誤解があります。
それは「マーケティング担当(考える人)」と「制作担当(作る人)」は分業すべきだ、という固定観念です。

確かに、数百人規模の大企業なら分業も合理的でしょう。しかし、これからフリーランスとして独立したり、スモールビジネスを立ち上げたりしようとしている個人にとって、この分業思考は「死への片道切符」です。

なぜなら、思考(マーケティング)と実装(クリエイティブ)が分断された瞬間、スピードは落ち、コストは嵩み、そして「誰にも響かない中途半端なプロダクト」が生まれるからです。

勝てる人材は、領域を横断します。
自分で市場を分析し、戦略を立て、自分でデザインし、コードを書き、データを計測して改善する。この「一人完結型」の動き方ができるビジネステック人材こそが、今の市場で最も高値で取引されています。

今回は、なぜ「マーケティング」と「制作」を一人でやるべきなのか。その圧倒的な合理性と、アクトハウスが複数のスキルを同時に叩き込む理由について解説します。

「伝言ゲーム」がビジネスを殺す

制作とマーケティングを分けると、必ず「伝言ゲーム」の弊害が発生します。

マーケターは「こんな機能があれば売れるはずだ」と無責任な仕様を投げます。
エンジニアは「技術的に面倒だ」と内心思いながら、言われた通りに(しかし魂を込めずに)実装します。

デザイナーは「マーケティングの理屈はダサい」と反発し、自己満足のアートを作ろうとします。

結果、出来上がるのは「機能は満たしているが、使いにくく、見た目もチグハグなWebサイト」です。
そして数字が出ないと、お互いに責任をなすりつけ合う。「デザインが悪い」「企画が悪い」。これでは改善のサイクル(PDCA)など回るはずがありません。

もし、これらを一人の脳内で完結できたらどうなるか。
「このターゲットなら、配色は信頼感のあるネイビーだ(Design)」「CVボタンは追従させた方がクリック率が上がるから、JavaScriptで実装しよう(Tech)」「広告運用でテストするために、LPは2パターン用意しよう(Marketing)」。

全ての判断が瞬時に繋がり、矛盾のない強力なアウトプットが生まれます。
この「一貫性」こそが、コンバージョン(成約)を生む最大の要因なのです。

制作現場のリアル:なぜ「戦略なき実装」は1円の価値も生み出さないのか

多くの制作現場では「デザインの美しさ」や「コードの正確さ」が優先されますが、アクトハウスが実案件を通じて目撃してきたのは、戦略不在のままリリースされ、誰にも読まれず消えていくサイトの山。

私たちが講義や実践プロジェクトで一貫して伝えているのは「マーケティングの設計図がない制作は、地図を持たずに砂漠を歩くのと同じ」という厳然たる事実。

例えば、ボタンの1つを配置するにしても、それがユーザーのどの心理フェーズ(認知・検討・決定)に向けたものかを論理的に説明できなければ、それはクリエイティブではなく単なる「作業」になってしまいます。

高速PDCAという最強の武器

Webビジネスの勝敗は、最初のリリース時点では決まりません。リリース後にどれだけ速く改善(PDCA)を回せるかで決まります。

分業体制の場合、ボタンの色ひとつ変えるのにも、「マーケターが依頼書作成」→「ディレクターが承認」→「エンジニアが実装」→「確認」というフローが発生し、数日かかります。
しかし、両方できるあなたなら、Google Analyticsで数字を見たその瞬間に、自分でコードを書き換えてA/Bテストを開始できます。所要時間は5分。

ライバルが1回改善する間に、あなたは100回改善できる。
このスピードの差は、そのまま収益の差となります。市場は待ってくれません。「思いついたら即実装」できる人間だけが、最適解に辿り着けるのです。

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「器用貧乏」ではなく「オーケストラの指揮者」であれ

「多動力」や「フルスタック」というと、必ず「器用貧乏になるぞ」という批判が飛んできます。「餅は餅屋だ、一つのスキルを極めろ」と。
しかし、AI時代においてその理屈は崩壊しました。

特定の技術(例えばコーディングのみ)を極めても、それはAIが最も得意とする領域です。深さだけの専門家は、AIに代替されやすい。
これからの時代に求められる「専門性」とは、「複数の領域を掛け合わせ、統合する力」です。

マーケティングという「指揮棒」を持ちながら、デザインやプログラミングという「楽器」も演奏できる。
全体最適の視点から、ビジネスの成果にコミットできる。これを器用貧乏とは呼びません。「希少人材」と呼びます。

アクトハウスが「Art & Science(デザインと論理)」、「Strategy(戦略)」、「Logic Prompt(技術)」を並列で教えるのは、あなたをこの「統合者」にするためです。

【独自視点】「マーケティング」と「プログラミング」の越境が生む、圧倒的なスピード感

アクトハウスの卒業生たちが現場で高く評価される理由は、マーケターとエンジニアの「言葉」を一人で理解している点にあります。

通常、マーケティングチームが立案した施策を開発チームへ依頼すると、そこには必ず「意図の乖離」と「タイムラグ」が発生する。

しかし、本記事で解説した「マーケティング・プロダクション(制作)」の概念を体得していれば、ABテストの実施やLPO(ランディングページ最適化)を、エンジニアの視点を持ちながらマーケターのスピード感で完遂できます。

この「一人二役の越境」が生み出す実行力こそが、現代のビジネスにおいて最も求められている一次スキルの正体です。

フリーランスとしての「単価」の跳ね上がり方

なお二刀流は、金銭的なメリットも明確です。

制作しかできない人の相場は「作業賃」で決まります。「LP制作1本 5万円」の世界。
しかし、マーケティングも含めて提案できる人の相場は「成果」で決まる。

「LPを作るだけでなく、その後の広告運用と、データ分析による毎月の改修までやります。だから制作費30万円+月額5万円の契約にしましょう」

クライアントにとって、窓口が一本化されることは大きなメリット。意思疎通のコストが下がり、成果にコミットしてくれるパートナーが得られるなら、喜んで高いフィーを支払います。

「Web制作」と「Webマーケティング」をセットで売る。

これが、個人が高単価で生き残るための最も確実なパッケージ戦略です。

学ぶ苦しみは2倍、リターンは10倍

もちろん、両方を学ぶのは簡単ではありません。

左脳(ロジック・コード・数字)と右脳(デザイン・感情・コピーライティング)の両方をフル回転させる必要があります。アクトハウスの180日間が過酷なのは、この「脳の総動員」を強いるからです。

マーケティングの授業の直後にプログラミングのエラーと格闘し、夜にはデザインの課題に取り組む。
脳が千切れそうになるかもしれません。しかし、その負荷こそが、分断されたスキルを脳内で結合させるための「熱処理」になります。

楽をして「何か一つ」に逃げないでください。
全部やるんです。
最初は拙くてもいい。自分で考え、自分で作り、自分で売るという「商売の全工程」を支配下に置くこと。

それができた時、あなたは誰の下請けでもない、独立した「ビジネスオーナー」としての自由を手にします。
分業という檻から抜け出し、一人ですべてを完結させる強さを手に入れませんか。

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著者:清宮 雄(アクトハウス代表) 起業家・ブランドアーキテクト。2014年にセブ島でIT留学の草分けアクトハウスを設立。「ビジネス×テック」をテーマに、時代に左右されない強靭な個の育成に従事。

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