GitHub CEOが語る「今こそ開発者にとって最高の時代」である理由

はじめに

GitHubのCEOであるトーマス・ドームケ(Thomas Dohmke)氏は、2025年6月のYouTube(Silicon Valley Girl Podcast)のインタビューで、

「今は開発者にとって最もエキサイティングな時代だ」と語りました。

本記事では、その発言をもとに、AI時代における開発者の価値、必要なスキル、そして未来への展望を整理していきます。

上の動画はすべて英語ですので、その要約版とご活用ください。

AIがもたらす開発現場の変革

ドームケ氏は、AIの進化が開発者の働き方を大きく変えていると強調しました。

従来、コードを書くには膨大な知識と労力が必要でしたが、AIはそのプロセスを劇的に効率化しています。

例えば、コードの自動生成やリファクタリングをAIが支援することで、開発者は「より創造的な部分」に集中できるようになりました。

彼の言葉を借りれば、AIは「開発者の新しい同僚」となり、単純作業を肩代わりしてくれる存在になりつつあります。

これにより、プロジェクトのスピードは上がり、同時により高度なアイデアを実現する余地が広がっています。

“Vibe Coding”という新しいスタイル

Vibe Codingのイメージイラスト

インタビューの中で取り上げられたキーワードの一つが「バイブコーディング(Vibe Coding)」です。これは、直感や感覚を重視しながらコードを書く新しいスタイルを指しています。

従来の「要件定義から設計、そしてコーディング」といった堅い流れではなく、AIを活用しながら試行錯誤を繰り返し、クリエイティブに形を作っていく方法。

Vibe Codingの特徴は、スピード感と柔軟性にあります。

AIが即座にコード提案を行うため、開発者はアイデアをすぐに試し、感覚的に「しっくりくる」形に整えていけます。こ

れはまさに、デザイン思考やアジャイルの流れをさらに強化する動きといえるでしょう。

▶関連記事『AI×バイブコーディング最前線!加速する開発と未来予測は?

AI時代に求められる開発者のスキル

設計をするWEBエンジニア

AIの存在感が増す一方で、「開発者は不要になるのではないか」という懸念も一部で語られています。

しかし、ドームケ氏はこの見方に明確に反論します。

むしろ、AIの普及によって開発者に求められるスキルは多様化し、より人間らしい強みが重要になるといいます。

☑️ 創造性

AIは既存のパターンから答えを導き出すのが得意ですが、まったく新しい発想は人間にしか生み出せません。

☑️ 問題解決力

実際のプロジェクトでは、曖昧で複雑な課題が常に存在します。AIに任せられない部分を整理し、解決する能力が必要です。

☑️ 直感的判断

コードが「動くかどうか」だけでなく、「ユーザーにとって価値があるかどうか」を見極めるのは人間の役割です。

つまり、AIを使いこなすスキルに加え、人間ならではのセンスを発揮することが、今後ますます重要になっていくのです。

エンジニアは本当に不要になるのか?

エンジニアの手

AIの進化によって「もはやプログラミングを学ぶ必要はなく、いずれエンジニアという職業自体がなくなるのでは」という声も聞かれます。

さらには、コード生成にとどまらず要件定義や設計、ビジネス判断までもAIが担うという見方もあります。

こうした極端な見解に対し、ドームケ氏は一貫して人間の役割の重要性を強調しています。

要約をすると、以下。

AIは強力なツールであり生産性を何倍にも高めるが、「何を作りたいのか」「どの方向へ進むべきか」といった根源的な意思決定は人間にしかできない

ビジネスの文脈を理解し、顧客にとって本当に価値あるサービスを生み出す力は、単なる自動化では代替できない。むしろAIが定型的な作業を肩代わりすることで、エンジニアはより創造性と戦略性に集中できるようになる。結果として、AIはエンジニアを不要にするのではなく、彼らの役割をいっそう拡張する存在になる

開発者の需要は減らない

打ち合わせをするエンジニア

GitHubは世界最大の開発プラットフォームとして、AI時代の開発者支援に力を入れています。GitHub Copilotはその象徴であり、ドームケ氏も「AIと人間の協業を支える基盤」として位置づけています。

今後、開発環境はさらにシームレスになり、世界中の誰もが自分のアイデアをコードに変えられるようになるでしょう。

その流れの中で、GitHubは開発者コミュニティを広げ、より多様なイノベーションを後押しする存在であり続けると語っています。

▶関連記事『GitHubとは?初心者向けに基礎・使い方とGitとの違いも解説

結論:今こそ開発者・学習者にとって最高の時代

楽しそうなエンジニアたち

ドームケ氏が「今こそ開発者にとって最高の時代だ」と語る理由は明確です。

“AIがコード生成や定型作業を担うことで、開発者はより創造的で本質的な課題に集中できるようになってきた”から。

これは、いまからITの世界に飛び込む人や、いわゆる駆け出しのエンジニアの方々にも言えるでしょう。最短工数で学び、検証できる環境が整ったのです。

アイデアをすぐに形にできる環境、試行錯誤のコストが大幅に下がった現在。さらにソフトウェアは社会のあらゆる領域に浸透し続けており、エンジニアの活躍の場は”速度”を実装し拡大しています。

AIは脅威ではなく、むしろ開発者を強力に後押しする存在。

AIが仕事をサポートし、人間はもっと改善や進化を思考できる状態。

だからこそ、”今は歴史上もっとも開発者にチャンスが開かれた時代だ”と断言しています。

まとめ

GitHub CEOトーマス・ドームケ氏の言葉から浮かび上がるのは、「AI時代だからこそ人間の開発者が必要だ」という揺るぎない視点でした。

AIがコード生成を担うことで、開発者はより自由に、創造的に取り組めるようになっています。Vibe Coding(バイブコーディング)のような新しい潮流も生まれ、ソフトウェア開発の可能性はかつてないほど広がっています。

ゆえに、AIはエンジニアを置き換えるのではなく、創造性と挑戦の幅を拡張する存在。ドームケ氏が語るように、今こそが歴史上もっとも開発者にとってチャンスが開かれた時代。

結論として、「今は開発者にとって最高の時代」であることは疑いようがありません。

AIを恐れるのではなく共に活用し、新しい価値を生み出す─。

それが、これからのエンジニアに求められる姿勢といえるでしょう。

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