採用担当者の「15秒」を「60秒」に変える。ポートフォリオ動画戦略

採用担当者が、あなたのポートフォリオを見る時間はどれくらいか知っているだろうか。

残酷な現実だが、平均してわずか「5秒」。

数ヶ月かけて作ったWebサイトやアプリも、最初のスクロールで「平凡だ」と判断されれば、ブラウザの「戻る」「閉じる」ボタンを押されて終了。

二度と開かれることはない。

テキストで長々と書かれた「制作の苦労」や「技術選定の理由」は、残念ながらほとんど読まれていないのが現実だ。

この「5秒の直帰(Bounce)」を阻止し、多忙な採用担当者の足を止めさせ、滞在時間を強制的に引き伸ばす一手。 それが「動画(Demo Movie)」の実装。

TikTokやYouTube Shortsが当たり前になった今、静止画とテキストだけのポートフォリオは、それだけで機会損失を生んでいる。

今回は、アクトハウスの「Marketing / Strategy」の視点から、エンジニアやデザイナーがポートフォリオに動画を組み込み、閲覧時間を「ハック」する戦略について解説する。

「動いている証拠」が信頼を生む

Webサービスやアプリのポートフォリオにおいて、スクリーンショット(静止画)は嘘をつくことができる。

極端な話、動かないハリボテでも、デザインカンプを貼っておけば「作った」と言い張れるからだ。

しかし、動画はごまかせない。 ログインからデータの投稿、非同期通信による画面遷移、そしてログアウトまで。 これらがスムーズに動いている様子を動画で見せること。これこそが「私はこれを実装しました」という、反論の余地のない証明になる。

採用担当者は、コードレビューをする前に、まず「ちゃんと動くのか?」を知りたい。 ファーストビューに「デモ動画を見る(Play)」というボタンがあるだけで、ユーザー(採用担当者)のエンゲージメントは高まり、ページからの離脱率は劇的に下がる。

プレゼン能力の「予行演習」を見せる

動画の価値は、機能紹介だけではない。 Loomなどの画面録画ツールを使い、開発者であるあなた自身の「声」で解説を入れることを強く推奨する。

「このアプリは、〇〇という課題を解決するために作りました。こだわったのはこのUIで…」

このナレーションが入ることで、採用担当者はあなたの「技術力」だけでなく、「プレゼンテーション能力」や「情熱」、「声のトーンから伝わる人柄」までを瞬時に判断できる。

書類選考の段階で、実質的な「一次面接」を済ませてしまうようなものだ。

テキストでは伝わらない熱量を伝えることができる人間は、面接に呼ばれる確率が格段に高くなる。

[ >> アクトハウスにLINEで質問 ]

YouTuberになる必要はない

「動画編集のスキルがない」と尻込みする必要はない。 ポートフォリオに必要なのは、派手なテロップや効果音が入ったエンタメ動画ではないからだ。

必要なのは、以下の3点だけ。

■短尺(Short):
長くても60秒以内。要点だけを映す。

■高画質(Clear):
文字が潰れていないこと。

■無駄がない(Direct):
挨拶はいらない。再生直後からアプリの主要機能を見せる。

Macの標準機能で画面収録をするだけで十分だ。編集ソフトでカット割りをする必要すらない(ノーカットで操作できること自体が、UXの良さの証明になる)。

重要なのは「演出」ではなく「情報の伝達速度」。

静的な履歴書に「生命」を吹き込め

紙の履歴書や職務経歴書は、あなたの過去を記した「墓標」。 しかし、動画が埋め込まれたポートフォリオは、現在進行形であなたがどう動き、どう喋り、どう作るかを伝える「ライブ会場」になる。

採用担当者は、ロボットを採用したいわけではない。一緒に働く「人間」を探している。

画面の向こうにいる生身のあなたを、動画というツールを使って表現せよ。

恥ずかしい?大丈夫、採用側はその壁を悠々超えてくるあなたに「やるな」を感じる。「クリエイティブだけでなく営業もプレゼンも強そうだ、度胸もあるな」と深読みする。

再生ボタンが押された瞬間、あなたのキャリアは動き出す。

[ >> アクトハウスにLINEで質問 ]

著者:清宮 雄(アクトハウス代表) 起業家・ブランドアーキテクト。2014年にセブ島でIT留学の草分けアクトハウスを設立。「ビジネス×テック」をテーマに、時代に左右されない強靭な個の育成=「+180 ビジネステック留学」の戦略・運営を主導。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

   セブ島のIT留学「アクトハウス」とは?

1日の流れ

カリキュラムについて

住居について

卒業後の進路

体験談

コースと費用

スタートアップの実績

卒業後のサポート

   最新のお申込み状況

すべての記事・コラムへ