「Linux」ってなに?プログラミング初心者のための基礎知識。

ちらほら目にするLinux

プログラミングの勉強を進めていったり、IT系の参考書や記事を見ているとだんだん気になってくるワード出てきます。そのなかのひとつが、

Linux

です。今回も初心者の方にとってはおそらく聞き慣れない言葉をご紹介しますが、イメージしやすいように、なおかつ専門用語も絡めつつご説明していきたいと思います。

まず、何て読むの?

Linuxの本題に入っていく前に、まずは読み方を知っておきましょう。

答えは「リナックス」です。

後述する開発者のリーナス・ベネディクト・トーバルズ(Linus Benedict Torvalds)氏は「なんて読んでもいいよ」と言っていることから、完全に決まっているわけではないと言えますが一般的なのが「リナックス」です。

ライナックス、リーヌークス、リヌックスなんて言う人もたまにいますが「リナックス」で覚えておいて大丈夫です。

で、Linuxってなに?

ではさっそく「Linuxってなに?」というところから。

Linuxは、パソコンを簡単に操作するためのOSです。「OS」とは「オペレーティング・システム」の略。日本語では「基本ソフト」と称されることもあります。

「OS…いきなりわからないよ」となる前に、ちょっと待ってください。OSはとても身近な存在なんです。

OSで例えば有名なのは「Windows」や「macOS」。たまにニュースで「Windows10が発売!」とか、使っているiPhoneで「最新OSをダウンロードする」なんていう表示を見ている方もいるのではないでしょうか。

そう、OSとはパソコンやスマートフォンなどのコンピュータの「オペレーション(操作・運用・運転)」をしやすくするための「システム(しくみ)」のこと。私たちがスマホをタップしたり、パソコンのキーボードを打ったりする裏で「了解です!」と、その指示を「パソコンの頭脳(CPU)に言っておきます」と、中間に入る複雑な処理をやってくれている存在です。

このOSが前述の「Windows」や「macOS」だったりするわけですが、今回のお題「Linux」もそのひとつ。

なので、まず「LinuxはOS」と覚えておきましょう。

Linuxって何がいいの? わざわざ使う理由ある?

LinuxがWindowsやmacOSと同じジャンルのOSならば、

「Linuxの良さって何なの?」

「WindowsやmacOSじゃダメなの?」

そんな疑問が出てくると思います。「アップルやマイクロソフトから出てる有名なOSで良さそうだし、マニアックそうなLinuxを使う意味ってあるの?」と。

そこで下記に、Linuxを使う利点、メリットを「5つ」挙げてみます。

 

①サーバーとして使える!

Linuxは、私たちのパソコンの中身で活躍するOSでありつつも「サーバー」としても機能します。私たちはインターネットの閲覧やアプリを楽しむのに、実はサーバーにアクセスしてそれを楽しんでいるわけですが、このサーバーを構築できるのがLinuxなんです。しかも、次項で説明しますが多くの製品が「無料」です。

②無料である!

Linuxは無料です。正確に言うと、高機能や拡張性を備えながらも「オープンソース」として無償で自由に誰でも改良や販売ができるんです。これを「OSS(オープンソース・ソフトウェア)」と言います。MacはOS無料を謳っていますが、そもそもアップルのパソコンがないと使えないので高額なパソコン代がかかるとも言えます。WindowsもOSは購入すると2万円前後は覚悟です。しかしLinuxはOSとして「無料」です。

③世界中のエンジニアが育ててきた!

「OSS(オープンソース・ソフトウェア)」であるがゆえに、1991年の公開以来、世界中のエンジニアが長年かけてみんなで育ててきたのがLinuxです。それゆえに、慣れてくれば操作性やカスタマイズ性の魅力やセキュリテイ度もすこぶる高いことに気づけますし、OSの本質でもある「CUI(Character-based User Interface)」に慣れていくこともできます。このCUIとはキーボードの文字入力のみでパソコンに指示を出す操作のこと。普段私たちは「アイコンをクリック」などの直感的な「GUI(Graphical User Interface)」での操作に慣れていますが、よりコンピュータを深く理解するのに、このLinuxはうってつけです。GUIは、CUIではわかりにくい(イメージしにくい)ことをグラフィカルな表現にすることで操作性を上げているものだからです。実際には、CUIですべての操作を完結することができるのです。

④動作が軽い!

WindowsやMacだと中身にいろいろアプリケーションが用意されているのはいいけれど、いらないのに削除できないものがあったり、動作が重かったり、パソコンが古くなると買い換えないといけなくなります。しかしLinuxは動作が非常に軽く、余計なソフトウェアが付属していないため、むしろ古いパソコンにインストールしても問題なく使えるという利点があります。

⑤開発できる!

例えば「より良いスマートフォン用のOSを作ってみたい」「自分で考えた電気自動車向けOSを作りたい」という野望を抱いたとします。その挑戦をできるのがLinuxです。今日現在も多くのIoT機器でLinuxが採用されています。

 

以上のように「サーバー」「開発」など、ちょっと中級者向けの言葉も出てきているとおり、その利便性と同時にミドルクラス以上のユーザー向けとも言えるのがLinux。しかし上記以外にも、使ってみるとさまざまな発見があり、勉強しながら楽しめるOSであると言えるでしょう。

Linuxの注意点とデメリット

Linuxの魅力を語ってきましたが、注意点やデメリットもあるので「3つ」簡単にご説明しておきます。下記項目に共通するのは「ユーザーの少なさからくる情報のとぼしさ」です。

 

①情報が少ない…

ネットの情報も決して少ないとは言えませんが、多くは中級〜上級者向けとも言え、WindowsやMacのOSに比べるとお助け情報やブログの記事量や特集、ニュースはガクンと減ります。これは逆に言うとLinuxは自学自習、事前知識はあって然るべきとも言え、初心者にとってはハードルが高いと言えます。もちろん、勉強し慣れてくれば使いこなすことはでき、早ければ1週間程度で「なーんか少しわかってきたかも」というレベルにいける人もいます。

②参考者が少ない…

前項に連動しますが、本屋さんやAmazonを見ればWindowsやmacOSに関する参考書はあふれるほどありますが、Linuxになると極端に少なくなります。また内容も上級者向けのもの多く、初級者向けのものだったとしても事前のコンピュータ、ITの知識はあることが前提となるものが多いです。

③周りに使っている人が少ない…

使用人口の少なさも、挑戦するのに不利な点です。例えばコワーキングスペースや、IT留学、プログラミングの勉強会などへ行った際に、そこで出会う人のほとんどはMacやWindowsを使用していることでしょう。周りに使っている人がいないということは、トラブル対応で行き詰まったりアドバイスをもらえる機会も少ないということになります。

Linuxって誰が考えたの?

コンピュータの起源のひとつとも言えるこのLinuxを考えた人はいったい誰なのでしょう? 本記事の冒頭にちらっとご紹介しましたが、生みの親はリーナス・ベネディクト・トーバルズ氏。

1969年生まれもプログラマーで2018年現在も活躍中、出身はフィンランド、ヘルシンキです。奇しくもMySQLの開発者であるミカエル・ウィデニウス(Ulf Michael Widenius)氏と同郷となります。

英語表記は「Linus Benedict Torvalds」。お名前の「Linus」が「Linux」のネーミングの起源。

このリーナス氏が開発したLinuxを「Linuxカーネル」と呼びます。そしてその他の派生品を「Linuxディストリビューション」と呼びます。

さまざまな企業や団体が「Linuxカーネル」を元にいろいろなタイプの「Linuxディストリビューション」をリリースしています。有名どころでは「Amazon Linux」や「ubuntu」といったもの。

さらに調べていくとLinuxディストリビューションのなかには系統があり「RedHat系」「Debian系」「Slackware系」なんていう言葉も出てくるでしょう。掘っていくと次々と「こんな言葉が」「こんなディストリビューションが」という出会いがあるのも面白いところです。

パソコン、IT、コンピュータ、プログラミングに慣れてきたら、そして好きになってきたら。そこで満足しないほうがいいです。Linuxの扉を開け、テクノロジーの深淵に入っていくことをおすすめします。新しい冒険や発見が待っています。

キャラクターはペンギン

MySQLの記事の際はイルカとオットセイのキャラクターをご紹介しましたが、このLinuxのマスコットは「ペンギン」。

タックス(Tux)と名付けられたこのペンギンは、開発者リーナス氏によるジョーク「ペンギン病にかかると夜も眠れずペンギンのことばかり考えている」というのをコンセプトしているそう。一度開発に入ると寝る間も惜しんでそれに勤しむ自身を反映したのかもしれませんね。

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著者:アクトハウス代表 清宮 雄

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