第2回:自由とはかけ離れたサラリーマンの3つのリスク

連載『こうして僕は新卒11ヶ月で会社を退職しフリーランスとして独立した』

自由とはかけ離れたサラリーマン
前回は「星の数ほどある会社の中から新卒というブランドを使って就職できるのは1社だけ」だという、とっても難易度の高い就職活動について話しましたが、晴れて憧れの会社に内定をもらった後はそのまま自分の理想通りに自己実現ができるのでしょうか?

残念ながら、筆者の場合は希望の会社に内定をもらいながらもそれは叶えられず、11ヶ月で退職しフリーランスになりました。

筆者は大企業のサラリーマンが抱える重大なリスクを確認し忘れていたのです。
では、これから就職する皆さんが誤解してしまわないように、まずサラリーマンにつきまとう重大なリスクを説明していきます。

サラリーマンになると直面する3つのリスク

威勢良く新卒の春に入社した都心の大企業に就職した筆者も、100%自分の思い通りにいったわけではありません。

新卒の社員にとって、入社後すぐに直面するリスクは3つあります。

1つ目が「配属リスク」
2つ目が「人間関係リスク」
3つ目が「環境リスク」です。

この3つのリスクは、新卒がというよりは、会社に務めるのであれば一生身にまとうリスクです。

何をやらされるのか分からない配属リスク

新卒は入社後に研修を受け、その後に配属先が割り当てられるのですが、もちろんそこで自分のやりたい仕事の希望が確実に通るわけではありません。
これらは全て最終的に人事部によって決定されます。

「配属先がどこになるかわからない」ということは、よく考えてみると非常にリスキーなのですが、就活して入社した新卒達はこのリスクを涼しい顔して受け入れます。
しかし、これだとどうしても後にサラリーマンが居酒屋で愚痴を履いてしまう確率が高くなってしまうのです。

例えば、ITの会社に行って自分はWEBマーケティングがしたいと思っていても「今日から営業」と言われればしっかりネクタイ締めてクライアントを探しに外に出向かなければなりません。

逆に金融機関に入って金融商品をゴリゴリに売りたいと思って入社しても、「今日からマーケティング部」と言われれば、一日中デスクにしがみついてエクセルのスプレッドシートを見て数字の分析をしなければならなかったりします。

これは新卒以外でも同じで、ある日突然人事部から異動を言い渡されるリスクが日常茶飯事なのです。

つまり、自分のこれからやるべきことを他人に勝手に決められてしまうわけです。

やりたい事を組織に左右されるのですから、自分の意志が持てないことは当たり前のことです。
そんな配属リスク(新卒でなければ異動リスク)を抱えながら、大半のサラリーマンは日々会社に向かっているのです。

誰と付き合わされるのか分からず上司も選べない人間関係リスク

そしてサラリーマンは、誰と仕事をするかを選べません。
プライベートなら絶対仲良くなれないような人でも同じフロアの空間で同じ仕事をしていかなければなりませんし、もちろん出世する為にはそういう人達を簡単に敵に回すこともできません。

筆者は配属された先で別に付き合いたくもない人達と一緒に仕事をするのが苦痛でたまりませんでした。
どうしても、そういった人達と会議やメール上でのやりとりが必要になります。

仕事は、何をやるかよりも誰とやるかの方がもっと重要なことですが、この重要なポイントさえも私達は選ぶことができないのです。

大企業は配属リスクと同じように人も全く選べない不確実なものなのです。

どこに住まされるのか分からない環境リスク

最後に、サラリーマンは環境も選ぶことができません。
つまりどこに住まされるのかも分からないということです。

会社によって異なる場合がありますが、大抵は場所を自分で選ぶことができません。
地方に支店がある会社の場合だとどこの地方で仕事をするのかがわからないのです。

なので東京で就職したいという理由でせっかく入社した会社でも、簡単に九州や四国に吹っ飛ばされてしまうのです。

自由な意思決定ができないサラリーマン

このように、サラリーマンには「リスク」がたくさんあります。
誤解をしないように述べておくと、リスクとは「不確実性」のことであり良くも悪くも上述した3つのリスクに関しては予測することが難しく、自分で意思決定をする事が不可能なだということなのです。
これらは筆者が独立を決めた大きな要因でもあり、筆者は意思決定は全て自分でやりたかったので独立しました。

単純に付き合いたくない人とは仕事をしたくありませんでしたし、環境もやる仕事も自分で決めたかったからです。

しかし、やりたいことは特になくても良いと筆者は考えています。
これは無理をして作るような事でもありません。

ですが、特にやりたい事を持たずに会社に言われるがままにしていると、「サラリーマン」という企業戦士はどんどんと会社に振り回されてしまうのです。

この事例は、必ずそう言ったネガティブなことがあるのではなく不確実的な要素が多いということです。

しかし、そんな不確実要素満載の大企業ですが、それでも大企業は偉大で世の中のサラリーマンが簡単に会社を辞めない理由はそれ相応の素晴らしいリワードが用意されているからです。

では、次回はサラリーマンが受ける大きな恩恵について述べていきます。

>>つづき 第3回「会社員のメリットは?実は魅力満載のサラリーマンというビジネス

著者:Kenta Fujii
アクトハウス卒業生。大手金融機関に新卒で入社するも11ヶ月で退職。その後はフリーランスのライターとして独立し、新規立ち上げのメディアに複数携わりながらキャリアを積んでいる。▶ セブ島のIT留学「アクトハウス」を詳しく見る

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第1回:大学生の就職活動は極めて難易度の高い自分探し
第2回:自由とはかけ離れたサラリーマンの3つのリスク
第3回:会社員のメリットは?実は魅力満載のサラリーマンというビジネス
第4回:会社に辞表を出して独立を決意するまでに考えた重要なこと
第5回:フリーランスとして独立し自由を得る為に考えた戦略とは
第6回:独立は簡単。さあ、会社に辞表を出して大海原へ飛び出そう
第7回:独立してフリーランスになる魅力とそのメリット
第8回:フリーランスになるデメリット

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