なんで会議やセミナーでは「うしろに座りたがる人」が多いの?

会議やセミナーで「うしろに座る人」

あなたは「照れ屋」ですか?

突然ですが、

あなたは「照れ屋」でしょうか。

ならば、すぐにそれを捨てよう。

人生のさまざまなチャンスを棒にふってしまうー。

今回のテーマ:『照れ』を捨てよう」

●自分のなかの「照れ屋」を捨てよう

●「照れ」を捨てる得を知っておこう
 

セミナーや授業、会社で

とあるセミナーや授業、会社での全体会議などのイベント。

そんなときに必ず「前の方の席が空いている」ことは珍しくありません。なぜ彼らは後ろの席から座るのでしょう?

◉質問されたら嫌だから
◉先生や司会者と近いと緊張するから
◉やる気満々みたいに見えるから
◉集まりが好きじゃないから
◉興味ないしどうでもいいから

なるべく目立たないように息を殺し、目につかないポジションを瞬時に見極め、群れをなして人目を避ける。そういった「後ろに座る人たち」は、セミナーに限らず「逃げ癖」がついてしまっているため、

◆ 食事の場
◆ 撮影の場
◆ 集合の場
◆ 団欒の場
◆ 争いの場

など、全てにおいて「うしろ」「はじっこ」をチョイスしたがります。

中央に押されようものなら「いやいや、どうぞどうぞ」と、気遣いを繕いながら「うしろ」「はじっこ」を奪還します。「真ん中恐怖症」「はじっこ大好き症候群」。

そしてイベントの最中も、第三者として沈黙を守り続け、なるべく議題に関わりません。

照れと遠慮

なぜ消極的なのか

この答えはシンプルです。

自信がない

のです。

もし質問にあてられて答えられなかったらという不安。

話し手とフェイストゥーフェイスになる緊張感。

正々堂々と振る舞えない「自信のなさ」がその行動に現れています。

心の準備もしてきていないし、その場で必要な知識や勉強が足りてないことを知っている。プライドだけが高い人ほど、目立たないところを好む理由はここにあります。

フランスの政治家であり「美食家」としても有名であったジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(1755-1826)のこんな言葉があります。

「普段あなたがどんなものを食べているか言ってみなさい。あなたがどんな人間か言い当ててみせよう」

ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン

「座る場所」でわかること

食が人をあらわすのであれば、日常のさまざまな行動も決して例外にはならないでしょう。

たかが「座る場所」
されど「座る場所」

これだけでも「どんな人間か」を垣間見ることができます。

◉自信がある人間か
◉自信がなくても挑む人間か
◉何でも興味を持っているか
◉逃げ腰か
◉傍観者か

座る場所でわかる積極性

照れることは人生の損

生きていくうえで、勘違いしてはいけないことがあります。

「図々しい・厚かましい・イケイケ・わがまま」といった一方的な態度と「無駄に照れないこと」とはちがうということ。

大切なのは、日常において「不必要に遠慮しないこと」です。

会議、授業、セミナー、説明会、飲み会、時には争いの場に至るまで「傍観者」である癖をつけないことが、その場でしか味わえない「ライブ」で内容を理解させ、すなわちそれが「知識と経験」として体に刻まれていきます。

つまらなそうなものでも近づいてみて「どんだけつまらないのか」を知るために前進してみる。すると思いもよらない発見や、なぜ魅力がないのか、さらには「自分だったらどうするか」というところまで想像できることがある。このシナプスの連鎖を楽しめる人を野心家・冒険家というのです。

不必要に遠慮しないこと

コンサートや風景も

好きなアーティストのコンサートの「最前列のチケット」がもし取れたら。

あなたはその席から、顔も知らなかったバックバンドの人たちの息づかいやダンサーの一挙手一投足を堪能でき、外野席では味わえなかった「作品」としてコンサートを堪能することができるでしょう。

対象に近づくことで「見えること・体感できること」は想像以上に多いものです。

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また、アメリカの大平原にそびえる有名な3つの岩山「モニュメントバレー」も同様です。

写真では歩いて行けそうな印象を受けるものの、実物は果てしなく遠く、巨大で、炎天下のなか気軽に歩いていける距離ではありません。

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これも、ただ写真を眺めていただけではわからない臨場感と言えるでしょう。遠くから眺めるだけでなく、近づこうとするアクションを通して、その対象がどれだけの存在かを知ることができるのです。

いつもより1メートル近づくだけでも、実態のつかめなかったそれらが、とたんに表情を変えて迫ってくる。

いつもと行動を少し変えるだけで、一番後ろやはじっこに隠れていた時とは比べ物にならない情報を手にすることができる
 

そしていつか

例えば数年後。あなたが、大勢の前で話すとき。

それはTEDかもしれないし、会社の会議かもしれない、はたまた何かに立候補するときかもしれない。そのときに。

「前から座ってくれないかな…」

「前の方、たくさん空いてるのにな…」

過去に自分がいつも後ろや端っこに座っていたのに、自分を棚に上げて、このように思うかもしれません。ひどい場合は「なんで後ろから座るんだろう」と憤慨するかもしれない。

なんで後ろから座るんだろう

座る場所から変えてみる

コンサートでも会議でも、イベントでも催事でも。もし前の方の席が空いているならば、試しに一度は座ってみるとー。それ自体がイベント主催者への「敬意」の姿勢になり、時には「反対」という確固たる意志表示にさえもなります。たかが前に座るだけで。

自分は「その他大勢」とくくられたくない、という人は多いものです。しかし日常的に「その他大勢」になろうとしている癖がついている人も同じくらい多いのです。

まずは「たかが座る場所」から行動を変えてみる。

「なんであいつ一番前に座ってんだ」と、後ろ指を刺されてみる。

些細な行動の積み重ねだけが「目の前の風景」を変えることにつながっていきます。

著者:清宮 雄
フィリピン・セブ島在住。「プログラミング/英語/デザイン/ビジネス」を学ぶIT留学「アクトハウス」代表。▶ セブ島のIT留学「アクトハウス」を詳しく見る

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