小さな会社「社長7人」の一言が、深イイ。

そこにはスティーブ・ジョブズさんもいなければ、稲盛和夫さんも、マーク・ザッカーバーグさんもいません。

しかし日本には、約412万社の会社が存在します。経済産業省によると、その「99.7%」が中小企業です。そしてその会社の中には、崇高な志を持った、修羅場をくぐり抜けてきた「社長」たちがいらっしゃいます。

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【とある「社長7人」の一言】

僭越ながら筆者は、IT・広告業界のキャリアのなかで15年、さまざまなご依頼に従事してきました。そんな打合せの最中、何らかのきっかけで舞い降りる「ちがった時間」。それは若干の本音トークだったり、一瞬の雑談だったり。

百戦錬磨の社長たちが発する、ふとした一言。

そんな一言を「7つ」ご紹介いたします。

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「答えは外の世界でなく、自分の中にあった」

薬局事業 社長(男性・40代)

《背景》
二代目の社長ということで、古株社員からなかなか評価が勝ち取れなかった社長の言葉です。会社を引き継いだときは余計な力が入りまくり、外部セミナーや自己啓発本に答えを求めていたそうです。しかし、最終的には背伸びしていた自分と向き合い、虚勢を捨てたのだといいます。全てを受け入れ仕事に取り組んだ結果、周囲もその謙虚さに心が動いたそうです。会社を引き継ぎ、ずっと噛み合っていなかった歯車。「答えは外の世界でなく、自分の中にあった」ことに気づいて、ひたむきなコミュニケーションを続けた結果、社員の足並みが揃ってきたそうです。

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「マイカーの納車とは真逆なんだよ」

車椅子販売 社長(男性・40代)

《背景》
「車椅子の納車はね、マイカーのように拍手で迎えられることはほとんどないんだよ、ほとんどの場合ね」というお話でした。車椅子を購入するということは、いろいろなご事情があるということ。「納車といっても、ご本人とご家族にどんな思いがあるか。俺たちはそういう仕事をしているんだ。1台売れても、喜んでいいのかわからない。でも誇りを持って、気持ちを込めて作っているんだ。本当はさ、なんだかわかんなくなるときもあんだよ。でもね、やってるんだ」と社長は言いました。

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「気絶するくらい、頭を下げ続けたの」

グッズ販売 社長(女性・50代)

《背景》
どうしても実現したかった自作のスリッパ。スリッパなんて作ったことなかったものの、下手でも見本を作ってみて、全国の工場に持っていったそうです。しかしどの工場でも門前払いを喰らい、それでもチャンスをくださいと頭を下げ続けけました。最後の最後に訪れた工場が熱意に負け、20足だけ作ってくれたそうです。そのスリッパは、今や大手ブランドも類似品を作るほどのベストセラーになっています。日本を代表する百貨店でもたびたび特集を組まれ、販売されるに至っています。

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「しょうがないよ、勘違いだからね」

病院 院長(男性・60代)

《背景》
病院にはいろいろな背景を持った人が来ます。お医者さんは、患者さんの事情は聞かずとも、訪れた人に何があったのか、ありそうなのか、何となく察しがつくのだといいます。お金がなくても病院に来る人もいます。しかし時には何も聞かずに診察し、薬も出すそうです。そして最後に「ではお帰りください」と声をかけ、お金をもらい忘れた「勘違い」をする。人と人とは何か、自分のなかの基準があるのだと言ってらっしゃいました。

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「感謝してたら、幸せになれるよ」

会計事務所 社長(男性・50代)

《背景》
打合せの後、ざっくばらんに「幸せ」についての話しになったとき。「幸せになってから感謝するんじゃなくて、感謝してたら幸せになるんだよ」という持論をお持ちでした。なおご自身の会社は感謝を忘れない堅実経営。そのペースを守り続け今や社員100人以上、20年以上連続で増収・増益を達成しています。

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「豚は太らしてから食べなさいよ」

エステ経営 社長(女性・50代)

《背景》
案件の価格決定のせめぎ合いで。こちらに値切ってくる表現として、こんなセリフを使っていました。その場が和むユーモアをもたせながら、交渉を優位に進めるネゴシエーションです。いきなり高い見積りを出さず、まずは儲けさせてからガッポリ取りなさいよ、という関節技は見事でした。

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「100年待ったぞ」

コピーライター 社長(男性・50代)

《背景》
提出物が遅い社員に、コピーライター出身の社長がぼやいた言葉です。説教するでなく、かといって不満を発するでなく。職業センスを感じさせるボヤきでした。言葉を生業にしている方からは、思いもよらぬ表現を拝聴できるときがあります。

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会社の数だけ、ドラマがあります。

緊張のビジネスシーンのなかで何の前触れもなく訪れる、ふとした一場面。

さりげない一言は、それが仕事そのものよりも、ずっと印象深いときがあります。

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何百社もの会社の社長さんとお話させていただき、感じたこと。

月並みですが、経営者って大変です。

しかし葛藤や矛盾と毎日向き合っているからこそ、言葉に血流を感じます。

仕事を通して、たくさんの勉強をさせていただきました。

ちょっとした会話でも真剣に返してくれた、さまざまな気づきをくれた社長の方々に、感謝をこめて。

 

【著者「IT・英語・ビジネス留学」アクトハウス:清宮 雄】

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