えっと起業家って、自由なの…?

起業で得る自由とは、遊びまくれる自由ではありません。

そして起業という行為自体は、単に会社を役所で登録することにすぎません。

起業家、事業家と呼ばれる人たちの朝は早く、夜は遅い人もたくさんいます。

むしろ自由時間はなく、独立前より働いていることの方が多いです。

でもなぜか、みなどこか楽しそうです。

見えない「自由というオーラ」に包まれているようにも見えます。

ずっと働いてるのに「自由に見える」ってどういうこと…?

今回はビジネスの内容やお客のことではなく、起業家の「心」にフォーカスをしていきたいと思います。

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例えば、大富豪。ビジネスで儲けて、使い切れないほどのお金を手にしてセレブのような生活。口座のお金はいつまでたっても減らず、少なくとも生きている間はまったく問題ない。そういったお金持ちも世界には数多くいると思いますが、起業家の生き様というのは、それには当てはまらないような気がします。もちろん、M&A(Mergers and Acquisitions:事業売却)で大儲けというストーリーも痛快ですが、それでも起業家はまた新しいビジネスにチャレンジしたりします。お金だけを追っているようには見えません。

夢を追っている? いや、そこまで浮世離れをしているようでもなく「今を生きている」という印象です。

世に生きる起業家が放つ、その自由さとはいったい何なのでしょうか。

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自由の定義。

まずそれを2つに分けてみます。

 

▶︎パターンA
働かないでいい。お金に困らない生活。もちろん会社も行かない。

▶︎︎パターンB
生きがいを見つけ、それと共に生きる。誰にも縛られない。

 

一般的に自由のイメージは「パターンA」かもしれません。

しかし世の起業家たちは「パターンB」であるように思います。

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自らビジネスを切り拓いている人たちのサイトやブログ、SNSを見ていても、自分のビジネスについて常に改善と発展を重ねていたり、いつもどこかの国にいたり、何かをリリースしていたり、かと思えばイベントや勉強会にも出席していたり、人によってはその隙間で育児にも精を出すなど、多忙を極めています。多忙ではあるけれど、その全ては「自分の裁量」で決めていることが多いようにも見られます。

自分の裁量すなわち「やりたいこと」をやっている。

人から見て「いつ休んでるのか」「勤め人をやってた方が良かったんじゃない」と見えることもあるかもしれません。そして実際にサラリーマン時代の方が土日も休めてボーナスも出ていた、なんていう起業家の方は多いと思われます。しかし彼らは「自由」という自覚を強く持っています。

その自由とは何か。

それは「勉強も冒険も、痛恨も喜びも、全部自分で開拓する」自由です。

まさか、朝起きる時間が自由、土日だけでなく月曜も休める、いつでも飲みにいける、海外旅行も好きなときに、なんていうレベルにはない「精神の自由」です。

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起業してビジネスを起こすと、四六時中そのことが頭から離れず、プライベートと仕事をわざわざ分けない人もいます。趣味と仕事が直結してるパターンがそれです。はたからみれば「休みなし」でも本人は「アレをやってみよう、コレをやったらどうなるだろう」という冒険を続けています。

誰かに「アレをやれ、コレをやれ」と言われないで生きる喜び、を手にしているのです。

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ところで起業家は「ひとりブラック企業」とも言えます。ビジネスの立ち上げは24時間365日フル稼働です。見返りは「全部自分に裁量がある」ということです。

それが2人になるとブラックが少し薄まって、グレー企業になります。ちょっとだけ仕事が楽になりますが、まだまだ人出は足りません。

3人になると、薄いグレーになってきます。

そうして人数が増えてくると、仕事と時間がシェアされ、過重労働も少なくなり、お互い無理せず、ホワイト企業のステイタスなってきます。

さらに人が増えて巨大になってくると…今度は何もしないで給料をもらおうとする透明人間が増えてきて、透明企業になってしまいます。

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つまり、起業したては仕事も本当に大変なのですが、こころの自由は無限大です。人が必要以上に増えてくると、気づかいや人間関係の調整も発生し、その自由を保つのが難しくなってきます。しかし人は助けあって生きています。結束する以上、自分のことだけを考えてはいけません。

ビジネスが好転し、仲間が増えてきて、組織らしい組織のスケールになっていくとき。

それまで謳歌できていたシンプルな自由とはサヨナラかもしれません。経営者として、次のステージに来たということです。会社が大人になるタイミングとは、経営陣が大人になるタイミングでもあります。

しかし仲間と共に一喜一憂する臨場感と一体感に出逢うことができ、孤独な単身起業時代には得ることができなかった幸せを体験することができます。

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起業して自由を得たい。そう考える人は多いものです。

その自由の解釈がどうあれ、ピュアな思いは起業時に最も大切なもののひとつです。しかし起業後の自由とは、遊び呆けていい自由ではなく、いつまでも寝てていい自由なんてわけでもなく、「自分で人生を切り拓く自由」です。

しかしその一見大変そうな自由は、一度体験するとやめられないものであることも確かです。

1秒1秒を、自分のために使えるからです。

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起業という決断。

事業を運営していくという冒険。

そこから得られるのは天国でもあり地獄でもあり、日々手応えのない一進一退のシャドウボクシングでもある、さまざまな体験の連続です。雲の隙間から晴間が見えたと思うとすぐに暗雲が立ち込めます。そんな時はレインコートを着て、長靴を履き、豪雨の中へ入っていくのが起業家です。無策でじっとしていては、不測の事態に対応することができません。

そんなギリギリの体験が、極限の緊張が、いつしか自分のステージを上げてくれます。自分を成長させるのは、他でもない自分自身なのです。

起業して事業を運営するというのは、終点のない旅だと思います。

その旅を楽しめる人が、起業家と言われる人なのかもしれません。
 

▶︎著者:清宮 雄 プロフィール
フィリピン・セブ島在住。IoTそしてA.I.時代の国際的な起業家・ビジネスパーソンを育成するIT留学「アクトハウス」代表。メンターとして現場でも奮闘中。アクトハウスの体験談はこちら >>>

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