社会人3年目のキャリアチェンジ。その秘訣は「タイムスリップ」にあり。

社会人デビューをし、就職した会社を1~3年で退職する。

社会に出ていろいろ見えてきたからこそ、人生の岐路に自分を置くことは非常に前向きな選択と言えるだろう。

仕事を通し、毎日淡々と仕事をする大変さや、「サラリーマン」と呼んでいた大人たちが想像以上に賢かったこと、手強かったこと、そしてズルいことも知った、非常に「良い状態」に入っていると言える。

当の本人たちは会社でゴリゴリにやられ、精神的にも肉体的にボロボロになる時期だが、実はそれは誰しもが通過する「社会の儀礼」。これは日本だけの話ではないし、決して「自分は弱い人間だ」「何もできなかった」「ドロップアウトは逃げなのか」と嘆く必要はない。「独立」の文字通り「独りで立って」歩くには、いつだって時間がかかるだけの話である。

そんな「実社会でのウォーミングアップ」を終えたタイミング。20代であるならば、ここからいよいよ未来へ向けてやりたいこと、やるべきことをリアルに考える絶好のリセットステージを迎えたことになる。しかし、この栄えある再起動に対して、世の中は言う。

「転職」どうすんの? 早く決めなよ、と。

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そして「転職」を考える人に、このように声をかける。

◉次の会社ハズしたら30代シャレにならないよ。
◉どうせ同じ事の繰り返しだよ。
◉今の会社に残ってもいいんじゃん。
◉何か特別なスキル持ってんの?
◉職業安定所で仕事見てきなよ。
◉いつまでも何やってんの。もう落ち着きなよ。


こういった言葉を聞くと、今あるはずの「20代の勢い」が一気に老けこんでくる。社会に出ると、こんなにも毎日が流れていくなんて知らなかったという人もいるだろう。文字通り「学校では習っていなかったことばかり」に追われた結果、周囲の声につぶされ、あるようでない選択肢のなかへ迷い込むことになる。

現実的すぎる路線から将来を考えると、導き出される将来は驚くほど普通の姿になってしまう。そこにあるのは、生活のためだけに働く自分。何かもっと「未来を描ける指標」はないものか。そう悩み、途方に暮れることもあるだろう。

しかし実はひとつだけ「未来を描く」方法がある。

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その方法とは、現在のあなたは、

10年前からタイムスリップしてきた自分

であると気づくことにある。

タイムスリップ?
漫画のような話に聞こえるだろうか。

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どんな人でも「もし5年前、10年前に戻れたら」「あのとき決断してたら」「もっと勉強しておけば」と、口に出さずとも心によぎることがある。もちろん優秀な人間ほど後悔などに時間を使わずそれを一瞬で馬力に変えていくため、この類の話は頻繁には耳にしない。しかしこのような胸騒ぎは、誰しもが日々つぶやいている。

つまり「10年後の後悔」に今気づくことができれば、20代を無駄にせず済む。

今の自分が、

「10年前から、20代をやり直しに来た」

というタイムスリップの想像力を持てるのならば、未来が変わってくる。

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現在20代のあなたも「迫り来る30代」や「未だ形をなさない将来のビジョン」におびえ、時間がないとアセっているかもしれない。しかし、今の自分は「10年後の自分が後悔しないためのスタートライン」に間違いなく立っていることを噛みしめよう。決しておざなりに転職先を決めてはいけない。

せっかくの若さに終止符打たず、嫌々の仕事や週末の遊びや酒やゲームに時間を浪費せず、「10年後の自分が後悔しない決断」をしよう。30歳まではどんな失敗も「武勇伝」であり「財産」になる。成功したら儲けもの、くらいの余裕をもって前進するのだ。「思い切った決断」や「努力」は、目に見えるかたちや見えないかたちで、必ずその手にかえってくる。逆に言えば、何もしなければ何もかえってこない「無音の人生」が続いていくだけだ。

もし10年後まで、1回も冒険しなかった人生を送ってしまった自分を考えてみよう。35歳、40歳という「全人生の半分」を過ぎた頃。その時に何を思うのか。何の変哲もない人生を歩んでしまった「10年後の自分が思うこと」は何だろう。

「あの頃に戻れたら」「もしあの時」

そう考えるだろう。

だからこそ「後悔しない今」を作っておく。

この逆算の想像が未来を変えていく鍵になる。

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今のまま、なし崩しに未来を選ぶと、こんなことになる。

【10年後の自分が思うこと】

◉20代途中であきらめず冒険すればよかった。
◉食わず嫌いせず勉強すればよかった。
◉社長になりたいという夢に挑まなかった。
◉思い切って留学してしまえばよかった。
◉世界一周の旅も口だけで終わった。
◉なぜワーキングホリデーをやめたのだろう。
◉お店をやる夢に挑戦しなかった。
◉勉強会や交流会を全部断っていた。
◉作りたいアプリを吹聴するだけで終わった。


《10年後に》

「こうやろうと思ってた」
「本当はこうしたかったけど」
「昔はこんなこと考えていて」
「実はこんな計画を温めていた」

と、居酒屋の片隅で愚痴るのか。


《10年後に》

「あの決断が全てだった」
「いま思えばあの失敗が財産」
「夢をあきらめないで良かった」
「後悔のなさすぎる20代だった」

と、笑顔で未来を見つめるのか。


 

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【冒険の選択】

自分が今「社会人としてはまだ生まれたての赤ん坊」であることを認識し、まだまだ丸くなってなるものかと「人生の冒険」に出かけよう。社会に出て数年、積み重ねた苦労とちょっとの勇気を胸にリスタートできる貴重な今を祝福しながら。決断の軸は「10年後の自分が後悔しないこと」に置いてみよう。来週や来月のためでなく、遠い未来の自分のための決断。いくらでもやり直せる今、「冒険」に出かけるのだ。

では、野望に燃える社会人3年目の「冒険」にはどんなものがあるだろうか?

レールに乗らない人生を「5つ」見ていこう。
 


 

1.「独立」に向けての修行へ
給与や待遇にこだわりたいところだが、心を謙虚に持ち「修行期間」としよう。「10年後は安定している会社の社長」「世界を駆けるフリーランス」に設定し、今回のキャリアチェンジは「入りたい業界」になりふりかまわず入り込もう。アルバイトレベル、見習いレベルからでも入り込む。選んだ職場はあくまで未来への「通過点」だ。

2.自由への「スタンバイ」へ
入りたい業界や興味ある世界でも経験がなければ厳しいところも多い。特に「経験あり」は、中途採用の大きなポイントとなる。もし自分にそのスキルや資格がないその場合は、さっさと「勉強」に入ろう。留学や資格取得、自宅で缶詰になり司法試験の勉強でもいいだろう。未来へつながる集中的な「勉強期間」にし、短期間で技能や技術を自分のものにする。

3.同業種で「起業」へ
自分のいた業界が嫌でも、自分が経営者となれば「あれも変えたい、ここも変だ」とならないだろうか。そしてそれはWebやアプリを使って簡素化・効率化はできないだろうか。自分がいた業界だけに盲点を知っているのは強い。業界全体に「その手があったか!」を言わせる「革命起業」がクールだろう。

4.「海外」で働く
まだまだお金よりも「経験」を優先する歳だ。転職先を「海外」に向けてみよう。想像以上にアジア各国では募集がある。しかし「英語必須」というのも大きな条件だ。であれば英語を集中的に数ヶ月勉強し、日常会話はこなせるくらいのレベルまで高めよう。語学不問の会社には業務内容が何であるかを明確にし、海外に行ってから後悔のないように調べよう。

5.「スタートアップ」に参画
「具体的にやりたいことはないが、どうせ働くならばなんでもやってみたい」ということであれば、立ち上げ前、または立ち上げ初期のスタートアップ起業への参画もいいだろう。来月の給料も自分たちで稼いでくる、まったナシの世界だ。しかし業績が上がってくれば、立ち上げメンバーとして幹部に就任できるリターンが付いてくる。

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あなたの心の奥底に眠らせてきた「冒険心」の温度を知っているのはあなただけだ。転職さえもレールに乗る前に「キャリアチェンジ」をもっともっとストイックに、強気に考えよう。右向け右は卒業し、荒波に船を漕ぎ出そう。キャリアチェンジ直後は恵まれないスタートでも「かかってこい」と受け止める。誰かのアドバイスを仰ぐ際も、決意を固めるために相談するのでなく「決意を固めてから」相談する。そしてその決意の秘訣は《10年後の自分が後悔しない決断》にある。

今の自分が、

「10年前から、20代をやり直しに来た」

というタイムスリップの想像力を持てるのならば、必ず未来は変わってくる。自分に暗示をかけ取り組んでいくことが、すなわち「10年先のビジョンを持つ」ということに他ならない。
 

▶︎著者:清宮 雄 プロフィール
フィリピン・セブ島在住。IoTそしてA.I.時代の国際的な起業家・ビジネスパーソンを育成するIT留学「アクトハウス」代表。メンターとして現場でも奮闘中。アクトハウスの体験談はこちら >>>

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